外務省 安全対策基礎データは、デリーを「一般犯罪発生率はインドの中で最も高く」と明記しています。詐欺の密度もインド随一。空港に降り立った瞬間から、ニューデリー駅前・パハールガンジ・コンノートプレイスまで、旅行者を狙う手口が張り巡らされています。
在インド日本国大使館は「~インドを旅行される皆様へ~」で名指しの警告ページを用意しているほど。ここではそのソースに明記された手口だけを整理します。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
よくある手口
空港の白タク → 悪質旅行会社に連行
インディラ・ガンディー国際空港とニューデリー駅に常駐する悪質な白タク(3輪オートリキシャ含む)と客引きが、日本人旅行者を特にターゲットにしています。
大使館の記述をそのまま引くと、こんな流れ。
こうした客引きに応じた結果、連れて行かれたホテルから高額な宿泊料金支払いを要求されたり、旅行会社に無理矢理連れて行かれ、アグラやジャイプール、バラナシなどを巡るツアーで、宿泊先や車両が粗悪であるのに高額料金を支払わされたりする被害が頻発しています。
典型的なのは「予約ホテル閉鎖」デマ。
インド到着時に空港で悪質タクシーに捕まってしまうと、予約していたホテルが最近閉鎖されたとか、宗教間対立の暴動でホテルの所在地区を警察が封鎖しているなど、ホテルへの偽電話をかけて言葉巧みに信じ込ませるのが典型的手口です。
仲間の旅行会社に「違うホテルを探すふり」をして連れて行き、そこで高額宿泊や法外ツアーを組まされます。
偽インド政府観光局員
ニューデリー鉄道駅前・パハールガンジ地区・コンノートプレイスで発生する名指しの手口。
インド政府観光局の者と名乗って近寄ってくる者に悪質な旅行会社に連れて行かれる被害が後を絶ちません。インド政府職員が声をかけてくることは絶対ありません。
外務省の同様記述はこう。
鉄道駅等で旅行者に「政府観光局の職員です。」と偽って声を掛け、観光案内所に案内するとして悪質旅行会社に誘導する(典型的な手口です)。インド政府観光局はツアー等のアレンジはしていません。
プリペイドタクシーの擬装
一見安全に見える空港到着ロビーのプリペイドタクシー受付カウンターでも、上記の悪徳行為が発生していると大使館が書いています。必ずタクシーの番号を控え、チケット記載のナンバーと乗車タクシーのナンバーが同一か確認してください。屋外チケット売場で買う場合も同様。
宝石・絨毯の運び屋詐欺
外務省 安全対策基礎データには、デリー・アグラ・ジャイプール・ゴア・スリナガルで日本人が数百万円の高額詐欺に遭ったケースが明記されています。
客引き、オートリキシャやタクシーの運転手に、宝石店やじゅうたん屋に連れて行かれ、商品を日本国内に届けて欲しいなどと持ちかけられる。店員からは、「取りあえずクレジットカードで支払いをしてもらうが、商品は帰国後指定した店に直接発送する。商品到着後、支払いをキャンセルした上で礼金を渡す」などと支払いを迫られる。
別パターンは「日本の取引先に宝石を送りたいが輸出許可が面倒なので、あなたのクレカで買ったことにして日本まで運んで欲しい」系。どちらも商品は届かないか二束三文、連絡は途絶える結末。
旅行者が決めかねる態度を続けたり、断ったりすると、突然豹変し、脅迫まがいに支払いを強要されたり、数日間軟禁状態におかれたりした事例もあるため、店に連れて行かれる前にはっきりと断る等の対応が必須です。
カード詐欺(列車カード詐称)
声を掛けてきたインド人と親しくなり、低料金で全ての列車に予約なしで乗れる便利なカードがあるので購入してあげると話を持ちかけられ、暗証番号を教えてクレジットカードと旅券を渡して購入を依頼したところ、後に多額の金額が引き落とされたり、高額商品を購入していたことが判明する。
第三者にクレカ・旅券・暗証番号を預けないのは鉄則中の鉄則です。
結婚詐欺・出会い系アプリ経由
単独女性旅行者が狙われる手口。出会い系アプリで知り合ったインド人からインド訪問を熱心に勧められ、渡航後すぐに求婚→「持参金が必要」等で金銭要求→断ると脅迫・暴力→出国強要のパターン。
デリー空港に深夜着いたら、プリペイドタクシーだと言われて乗った車が途中で「予約したホテルは暴動で封鎖されている」と言い出し、別のホテルに連れて行かれました。そこから強引にアグラとジャイプールのツアーを組まされ、十万円以上取られました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在インド日本国大使館「~インドを旅行される皆様へ~」)
コンノートプレイスを歩いていたら「政府観光局の職員です」と名乗る男性に呼び止められ、「特別なツアー案内所がある」と言われて小さな旅行会社に連れて行かれ、強引に契約させられそうになりました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在インド日本国大使館「~インドを旅行される皆様へ~」)
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
手口早見表
| 手口 | 発生場所 | 目的 |
|---|---|---|
| 白タク連行 | 空港・ニューデリー駅 | 悪質旅行会社に誘導→高額宿・ツアー |
| 「予約ホテル閉鎖」デマ | タクシー車内 | 別ホテルに連れ込み高額料金 |
| 偽観光局員 | 駅前・パハールガンジ・コンノート | 悪質旅行会社に誘導 |
| プリペイドタクシー擬装 | 空港到着ロビー | チケット番号と違う車両に誘導 |
| 宝石・絨毯運び屋 | 客引き・リキシャ経由 | クレカサイン→商品届かず |
| 列車カード詐称 | 路上で親しくなった後 | 旅券・カード・暗証番号を奪う |
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
予防策
- 深夜到着便は避ける、または空港ビル内で夜明けまで待機
- 空港で声をかけてくるタクシーには絶対乗らない — Uber・BluSmart・Ola等の配車アプリ、指定タクシー乗り場を使う
- プリペイドタクシー利用時は必ず車両ナンバーを確認
- 日本からホテルを事前予約し、可能なら出迎え車両を依頼
- 「インド政府観光局の職員」を名乗る人は全員偽物。インド国内旅行は日本で事前手配するか、ニューデリー駅の外国人専用予約カウンターで直接購入
- 宝石店・絨毯屋に連れて行かれても同行しない。「日本まで運んで」系は全部詐欺
- 第三者にクレカ・旅券・暗証番号を渡さない
- 客引き・オートリキシャ運転手からの勧誘は全部断る
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
被害に遭ってしまったら
- その場を離れて安全を確保
- 警察(112)に通報。ただしその場でクレカにサインしてしまうとキャンセル不可の可能性大
- クレジットカード会社に即連絡して利用停止
- 在インド日本国大使館(011-4610-4610)に相談 — パスポート再発給や状況聴取の窓口
- 請求書・領収書が手元にあれば保管(払い戻し請求の最低条件)
- 犯罪被害は帰国後も含め刑事手続きに時間がかかるため、現地で被害届を作ってもらうのが重要
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
デリーで知っておきたい関連情報
よくある質問
デリーの空港に夜中に着いてしまったら?
在インド日本国大使館は「深夜の到着便は避ける」「空港ビル内で夜明けまで待機するのが安全」と明記しています。避けられない場合は事前にホテルの送迎車両を手配してください。日本円で3千円の出迎え料をケチった結果、十万円超の詐欺ツアーに巻き込まれた事例が繰り返し報告されています。
「インド政府観光局の職員」と名乗る人に声をかけられたら?
大使館は「インド政府職員が声をかけてくることは絶対にありません」と明言しています。ニューデリー駅前・パハールガンジ・コンノートプレイスで典型的な手口。安易に信用せず、案内を断って距離を取ってください。列車の切符を取るなら、ニューデリー駅の外国人専用予約カウンターを使うのが正規ルート。
クレカで「運び屋」サインを求められたら?
一度サインすればキャンセル不可です。外務省 安全対策基礎データには、アグラ・ジャイプール・ゴアで日本人旅行者が数百万円の高額詐欺に遭った事例が明記されています。宝石・絨毯の「日本まで運んで」系の依頼は全部詐欺、クレカは絶対に渡さないでください。