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バンダルスリブガワンのスリ 外国人住宅街の空き巣多発【2026】

バンダルスリブガワンのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.23 KAIGAI-RISK

ブルネイは凶悪犯罪の発生率が低い国、というのがベースライン。ただし外務省と在ブルネイ日本国大使館の注意喚起を並べると、窃盗・空き巣・ATM関連の犯罪はBSBを中心に継続発生しています。外務省自身が「犯罪の多くは、車上荒らしや家屋侵入(空き巣)といった窃盗犯罪」と書いている国。2019年には日本人宅も被害に遭った記録があります。

この記事では、BSBで日本人旅行者・駐在員が引っかかりやすい家屋侵入・ATMスキミング・置き引きの手口を、一次ソースベースで整理します。

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BSBの犯罪の全体像

外務省「安全対策基礎データ」の核。

ブルネイ国内の犯罪の多くは、車上荒らしや家屋侵入(空き巣)といった窃盗犯罪です。特に近年、家屋侵入(及び未遂)事案が相次いで発生しています。2019年には在ブルネイ外交団の公邸、事務所及び外交団住宅(複数)への侵入窃盗が頻発し、同年5月には日本人宅への侵入窃盗や同未遂事件も発生しました。

日本人宅を含む外交団住宅が標的になった年があった、というのが重い。さらに大使館「安全の手引き」(令和6年1月版)は2023年の犯罪認知件数を5,412件と記録しています。

家屋侵入(空き巣)の狙われ方

外務省が空き巣の標的条件を明示しています。

外国人が多く住む地区の独立家屋や、人通りが少なく、空き地に隣接している家屋は、比較的家屋侵入(空き巣)の標的となりやすいため、長期滞在の場合は入居家屋の選定に留意する必要があります。

狙われる3条件:

  • 外国人住宅街(富裕層エリアと見られる)
  • 独立家屋(一戸建て)(集合住宅より侵入しやすい)
  • 人通りの少ないエリア/空き地隣接(逃走経路・目撃者の少なさ)

短期旅行者でもエアビーや一軒家貸しを選ぶ場合、この条件に該当しないかチェックしておくのが無難。ホテル滞在なら相対的にリスクが低い、というのは世界共通の前提です。

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集中シーズン(中国旧正月とハリラヤ)

大使館「安全の手引き」が特記しているシーズン性。

当国の特徴として、「中国旧正月(Chinese New Year)」と断食(ラマダン)明けの「大祭(ハリラヤ)」の時期に、盗難や家屋侵入事件が多発しています。この時期には一層の用心が必要です。

中国旧正月(1〜2月)とハリラヤ(ラマダン明け)が空き巣集中期。人々が祝祭で不在にする家屋が増える=狙われやすい、という構造。このシーズンの渡航なら:

  • 出発前に全窓・全ドアの施錠を入念に
  • 高額な持ち物はホテルのセーフティボックス
  • 長期留守なら近所・管理人に在不在を知らせない(SNSへの投稿も同じ理由で控える)

ATMスキミングとカード吸込みトラブル

これはBSB市内の日本人旅行者に直接関係する手口。大使館「安全の手引き」から。

また、ATMでのスキミング被害(磁気情報の盗み取り)が報告されています。不審物が設置されていないか確認してから現金を引き出すよう注意する必要があります。

更に、ここ最近日本で発行したクレジット・カードを用いて現金をATMから引き出そうした際、何かしらの操作ミスでカードがそのまま吸い込まれてしまう事案が数件発生しています。仮にエラー表示となって引き出せず、一旦カードが返却される場合は、無理矢理ATMに押し込むことは絶対にしないようにしてください。

2つの違うトラブルが並列発生しています。

スキミング(磁気情報盗み取り)

ATMのカード挿入口に偽のカードリーダーを被せて、カードの磁気情報を読み取る手口。暗証番号はピンホールカメラや肩越しの盗撮で取られます。対策:

  • ATM前でカード挿入口をグラグラ触ってみる。偽リーダーは取り外し可能なので動く
  • キーパッド周辺や天井に小型カメラが仕込まれていないか確認
  • 暗証番号入力時は手で隠す
  • 使うなら銀行店舗内の有人ATMを選ぶ(屋外・コンビニATMは相対的にリスク高)

カード吸込みトラブル

日本発行クレジットカードで、操作ミス等でカードがそのまま吸い込まれて戻ってこないケースが複数発生している、と大使館が記録してます。エラー表示で一旦返却された時に、再投入を試みるのは絶対NG

カード吸込みに遭ったら:

  1. 即その場で日本のカード会社の海外緊急窓口に国際電話(カード裏面にある番号)で停止依頼
  2. 銀行の営業時間まで待たない。業務時間外でも24時間対応窓口がある
  3. 再発行は日本帰国後。渡航中は別のカード・現金で運用するつもりで

カードを1枚だけ持って行く旅行は、この手口に遭った瞬間に支払手段がゼロになるリスクがあるので避けるのが無難。

ショッピングモール・銀行・ホテルの置き引き

外務省の一般的な場所別注意点

銀行やATM周辺、ホテル、ショッピング・モール、レストラン等では、スリ、ひったくり、置引きなどに注意する必要があります。

BSBは首都とはいえ人口規模が大きくないので、大都市型のひったくり多発は起きていませんが、お金を動かす場面(銀行・ATM・両替)人の出入りが多い場所(ホテル・モール)では基本の警戒が必要。

対策は世界共通:

  • バッグの置きっぱなし禁止(カフェの椅子・両替窓口のカウンター)
  • 支払い時に他の貴重品を見せない(財布の中身を広げない)
  • レストランで鞄を椅子の背にかけない、足元に挟む

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車上狙い

外務省が「車上荒らし」を犯罪の多くの1つとして名指ししています。レンタカー・配車利用時の対策:

  • 駐車中の車内に貴重品・カバンを見える位置に置かない
  • 高級ブランドの紙袋・ノートPC・カメラはトランクへ
  • ショッピングモール駐車場でも同じルール

手口・リスクパターン早見表

パターン発生場所キーポイント
家屋侵入(空き巣)外国人住宅街・独立家屋・空き地隣接旧正月・ハリラヤ集中、長期滞在の物件選定要注意
ATMスキミングBSB市内ATM全般挿入口の不審物確認、有人ATMを選ぶ
カード吸込み日本発行カードでの操作ミス再投入禁止、即カード会社に停止依頼
置き引き銀行・ATM・ホテル・モール・レストランバッグの置きっぱなし禁止、足元に挟む
車上狙い駐車場全般貴重品を車内に見せない
ひったくり銀行・ATM周辺・繁華街車道側にバッグを持たない

予防策

出発前

  • カードは2枚以上を別バッグに分けて持つ(吸込み・盗難リスクの分散)
  • 日本のカード会社の海外緊急窓口番号を控えておく(カード以外の媒体にメモ)
  • 現金を分散(USD・ブルネイドル・シンガポールドル)
  • 海外旅行保険の携行品損害特約を確認(カメラ・スマホも対象か)
  • 旧正月(1〜2月)・ハリラヤの時期は戸締まり対策を一段強化

現地で

  • ATMは銀行店舗内の有人ATMを優先、カード挿入口の不審物確認
  • 暗証番号入力は手で隠す
  • エアビー・一軒家貸しなら戸締まりを毎回入念に
  • カフェ・レストラン・銀行でバッグは必ず足元
  • 駐車中の車内に貴重品を放置しない

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被害に遭った場合

  1. 警察(993)に通報、最寄りの警察署で被害届(ポリスレポート)を発行してもらう
  2. カード盗難・吸込みは日本のカード会社の海外緊急窓口に即停止依頼
  3. パスポート盗難時は在ブルネイ日本国大使館(222-9265)に連絡
  4. 保険金請求にはポリスレポート必須。紛失扱いでは保険金が下りないケースが多い
  5. クレジットカード・公共料金等の身元盗難が起きていないか、帰国後も利用明細を確認

緊急連絡先

  • 警察:993
  • ブルネイ警察本部:2423901(大使館版)/245-9500(外務省版)
  • 在ブルネイ日本国大使館(平日):222-9265
  • 夜間・休館日(領事担当):8735195 または 8740241

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海外旅行保険

空き巣・スリ・置き引きは金額的には大きくないケースもありますが、パスポート・クレカ再発行・盗難品補償の観点で保険は必要。また、ブルネイは重症時の国外搬送が前提になる国なので、携行品補償より治療救援費用の補償額を優先して選ぶのが現実的。 → 東南アジアの海外旅行保険ガイド

よくある質問

ブルネイは安全な国と聞いたけど、なぜ空き巣が多いの?

外務省は「ブルネイ国内の犯罪の多くは、車上荒らしや家屋侵入(空き巣)といった窃盗犯罪です。特に近年、家屋侵入(及び未遂)事案が相次いで発生しています」と明記。凶悪犯罪は少ない一方、窃盗・空き巣は主要犯罪。2019年には日本人宅への侵入窃盗・未遂も発生しています。

空き巣が多い時期はあるの?

在ブルネイ日本国大使館「安全の手引き」が名指しで「中国旧正月(Chinese New Year)」と「ラマダン明けの大祭(ハリラヤ)」の時期に盗難・家屋侵入が多発、と記録しています。この2つの時期の渡航・滞在は戸締まり・貴重品管理を一段上げる必要があります。

ATMの操作ミスでカードが吸い込まれたらどうすればいい?

大使館が「仮にエラー表示となって引き出せず、一旦カードが返却される場合は、無理矢理ATMに押し込むことは絶対にしないようにしてください」と明記。返却されたら再投入せず、日本のカード会社の海外緊急窓口に即停止依頼が最優先。銀行の営業時間を待つと被害が広がります。

エアビーや一軒家貸しは危険?

外務省が「外国人が多く住む地区の独立家屋や、人通りが少なく、空き地に隣接している家屋は、比較的家屋侵入(空き巣)の標的となりやすい」と明記。短期滞在でも一戸建て・人通りの少ない住宅街・空き地隣接の条件に該当するエアビーは避けるか、戸締まり・セキュリティを十分確認すること。

盗難被害に遭った場合、海外旅行保険は使える?

多くの保険で携行品損害特約が適用されます。ただし保険金請求には現地警察で発行された「ポリスレポート(被害届の受理証)」が必須。紛失扱いでは保険金が下りないケースが多いので、被害に気づいたら必ず警察(993)で被害届を出すこと。

出典

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