ペナンはユネスコ世界遺産のジョージタウンを中心に、ストリートアートやホーカー(屋台)グルメで人気の街です。KLほど凶悪犯罪の報告は多くないけど、在ペナン日本国総領事館が繰り返し注意喚起を出しているのが詐欺被害。特に留学・移住者を狙った学費詐欺やSNS上の偽広告など、ペナン特有の手口が確認されています。
このページではペナンの治安の全体像と、ソースに基づいた注意点をまとめます。
Travel Alert 01
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ペナンの治安の全体像
外務省はマレーシアの大部分に「レベル1:十分注意してください」を発出しています。ペナンはKLと比べると街の規模が小さく、観光エリアも歩いて回れる範囲に収まっているため、体感としては比較的穏やか。ただし、マレーシア全体で詐欺被害が過去10年間で20万件以上、被害総額は約90億リンギットに上っており、ペナンも例外ではありません。
在ペナン総領事館からは以下のような注意喚起が出されています。
- 学費・住居の契約をめぐる詐欺被害(在留邦人向け)
- SNS上の偽日本人会広告(投資詐欺への入口)
- 闇バイト募集で渡航し詐欺の加害者になるケース
- 大麻など違法薬物に関する注意喚起
Travel Alert 02
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あなたは知っていますか?
ペナンで報告されている詐欺の手口
ペナンではKLのような「お金見せて詐欺」や路上でのスリよりも、留学・長期滞在者を狙ったオンライン系の詐欺が目立ちます。
学費・住居の契約詐欺
在ペナン総領事館によると、学費や住居の契約をめぐる詐欺被害が確認されています。数年にわたり学費をだまし取られ、複数の邦人が同様の被害を受けていたケースもあります。
具体的には、学費の送金先を学校の公式口座ではなく「職員個人の口座」に振り込むよう要求されたり、仲介サイトで賃貸契約を結んで保証金を支払ったのに、実際はその部屋が他人名義で入居できず、仲介業者とも連絡が取れなくなるといったパターンです。
ペナンの語学学校に通っていたのですが、学費の振込先が途中から「学校の事情で」と個人口座に変わりました。数ヶ月後に学校に確認したら、そんな指示は出していないと。完全に騙されていました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ペナン日本国総領事館「学費・住居等の契約をめぐる詐欺被害に関する注意喚起」)
疑わしい契約の特徴として、総領事館は以下を挙げています。
- 学校の公式口座ではなく、理由をつけて別口座への送金を求める
- 不動産物件の内覧・契約前に送金を求められる
- 内覧時に家主が不在で、エージェントだけが対応している
- 家主やエージェントの連絡先情報が不正確
SNS上の偽日本人会広告
「マレーシア日本人会」を名乗り、あたかも公式の日本人会を装ったニセ広告がInstagramやFacebookで確認されています。マレーシア国内に「マレーシア日本人会」という組織は公式には存在せず、当地の日本人会はFacebook上に広告を掲載していません。
これらの広告をたどると、投資や資産運用の勧誘につながるとのこと。安易にリンクをクリックしたり、個人情報を入力しないよう注意が必要です。
Instagramで「マレーシア日本人会」の広告を見かけて、ペナンの生活情報が載っていると思ってタップしたら、投資の勧誘ページに飛びました。公式っぽい見た目だったので危うく個人情報を入力するところでした。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ペナン日本国総領事館「マレーシア日本人会をかたるニセの広告について」)
闇バイト募集に注意
「海外で高額収入」「儲かる仕事」といった闇バイトの謳い文句に誘われてマレーシアに渡航し、意図せず詐欺犯罪の加害者となってマレーシア国家警察に逮捕された邦人も確認されています。コンドミニアムの一室を拠点に、日本向けに詐欺の電話をかけさせられるケースです。「旅行ついでに小遣い稼ぎ」のつもりが逮捕、という最悪の結末もあり得ます。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
エリア別の注意点
ジョージタウン(世界遺産エリア)
観光の中心地。ストリートアートやホーカーセンターが密集しており、観光客も多い。KLのブキビンタン周辺ほどスリの報告は集中していないものの、マレーシア全体でショッピングモールや人混みでのスリ・ひったくりが多発しているため、油断は禁物です。歩きスマホやバッグの持ち方には注意してください。
ガーニー・ドライブ周辺
ホテルやショッピングモールが集まるエリア。流しのタクシーでは料金トラブルが報告されているため、配車アプリ(Grab)の利用が基本です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
安全に旅行するための基本ルール
- 学費・家賃などの送金先は必ず公式口座か確認する。個人口座への振込要求は詐欺の典型
- SNSの広告から投資・資産運用に誘導されたら詐欺を疑う
- 「海外で高収入」系の求人には絶対に応じない
- 少しでもおかしいと感じたら、在ペナン総領事館(04-226-3030)に相談する
- 配車アプリ(Grab)を使い、流しのタクシーは避ける
- 万一ひったくりに遭ったら抵抗しない。転倒して重傷を負うケースが報告されている
マレーシアの法律・マナー(イスラム教の習慣、薬物の厳罰、MDAC登録など)はマレーシアの治安・マナー・法律ページにまとめています。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急時の連絡先
- 警察・救急車: 999(携帯電話からは112)
- 国家詐欺対応センター(NSRC)ホットライン: 997
- 在ペナン日本国総領事館: 04-226-3030
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