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ザンジバルの治安 ストーンタウン誘拐と選挙暴動【2026】

ザンジバルの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ザンジバル(ウングジャ島・ペンバ島)はインド洋に浮かぶリゾート地で、毎年多くの外国人観光客が訪れます。ストーンタウンの世界遺産、ターコイズブルーのビーチ、スパイス畑。一方で外務省は「外国人観光客をターゲットにしたダルエスサラームと同様の犯罪が発生」と指摘しており、2024年10月からはザンジバル独自の保険加入が義務化されました。

タンザニアは本土(タンガニーカ)とザンジバルの連合共和国で、ザンジバルは広範な自治権を持つ別政府。本土から渡る場合でも出入国審査があり旅券が必要です。

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ZIC保険義務化(2024年10月1日〜)

ザンジバルに滞在する全ての外国人短期渡航者は、ザンジバル政府が指定する保険(Zanzibar Insurance Corporation = ZIC)への加入が義務化されました。

項目内容
開始2024年10月1日
対象ザンジバルに滞在する全ての外国人短期渡航者
費用1人あたり44米ドル
補償内容ザンジバル滞在中の医療搬送・緊急帰国などの緊急事態を包括的に補償

これは日本で加入する海外旅行保険とは別建てで、両方加入することになります(重複加入になりますが省略はできません)。空港やフェリーターミナルでの徴収運用が中心で、未加入だと入域できない仕組み。

ZICはザンジバル域内の医療搬送・緊急帰国にフォーカスした保険なので、日本側の海外旅行保険でカバーする「治療費全般」「携行品損害」「賠償責任」は別途必要です。アフリカは医療費・搬送費が高額になりがちで、隣国ケニア・南アフリカへの第三国緊急医療搬送だけで数百万円かかるため、アフリカ旅行の保険ガイドで日本側の保険も整えておこう。

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ストーンタウンでのタクシー強盗(短時間誘拐)

外務省の「テロ・誘拐情勢」に明記されている事案。

邦人旅行者を標的とした金品目的のタクシー強盗と称される短時間誘拐被害が多発しています。同被害はダルエスサラーム各所のほか、最近ではザンジバルのストーンタウンでも発生しています。安価な料金を提示され乗車すると、後から複数のタンザニア人が強引に乗り込み、人気のない場所に連れて行かれ刃物等で恐喝、暴行され金品を強奪される、ATMでクレジットカードの最大限度額まで出金させられるなどの事案が増加しています

外務省の対策指示は明確: 「流しのタクシーは利用せず、ホテルやタクシー乗り場に待機している登録された正規タクシーを利用して下さい」。安いからと声をかけてきたタクシーに乗ると、ATM限度額まで出金させられて命の危険にさらされる、というのがザンジバルでも起きています。

手口の詳細はダルエスサラームのタクシー・交通で解説していますが、ザンジバルでも同じ警戒が必要です。

選挙時の暴動と爆弾事件

ザンジバルは政治的に不安定な側面があります。「ザンジバルのグループ等の国内政治に起因する」治安リスクが外務省の「テロ・誘拐情勢」で指摘されています。

  • 2015年10月: タンザニア全土での総選挙の際に、ストーンタウン及びその周辺で警察当局介入による暴動事件、選挙結果への抗議とみられる小規模爆弾事件も発生
  • 2020年10月: 総選挙期間中にストーンタウン及びその周辺、ペンバ島で大規模な暴動が発生したとの情報

総選挙の前後数週間はストーンタウンや繁華街への外出を控えること。日本国内でできることは「たびレジ」登録と現地ニュースのチェック。

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イスラム文化と観光客のトラブル

「ザンジバルはイスラム教徒の人口比率が本土よりも高く、文化習慣の違いもあって観光客と地域住民との間のトラブルが発生」(外務省)。

  • 公共の場での過度な肌の露出は避ける(特にラマダン期間中・ストーンタウン市街地)
  • 屋外での飲酒は控える(リゾートホテル内は別)
  • 礼拝中の場所での写真撮影は事前確認
  • 地元住民を撮影する際は了解を得る

ビーチリゾートの中だけで過ごすなら問題は起きにくいですが、ストーンタウンの市街地に出る時はムスリム圏のマナーに切り替えること。イスラム圏で観光客が踏み抜きやすい禁忌は致命的禁忌マップも参考に。

本土からの渡航は出入国審査あり

「タンザニアは、タンガニーカとザンジバルが合併してできた連合共和国であり、ザンジバルには広範な自治権を有する政府が存在しています。このため、ザンジバル(ウングジャ島およびペンバ島)では、出入国審査が実施されますので、タンガニーカ(タンザニア本土)からザンジバルに旅行する場合でも旅券を携行する必要があります」(外務省)。

ダルエスサラームからフェリーで2時間程度の感覚で気軽に渡る人が多いですが、パスポート忘れは入域できないので注意。

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2020年代の襲撃・爆発事件

外務省「テロ・誘拐情勢」の概況に記載されている、ザンジバルを含む地域の事案:

北東部アルーシャや離島ザンジバルでの爆発、襲撃事件、南東部ムトワラでのイスラム過激派組織アル・シャバーブ関連逮捕事案が発生しています

「日本人や日本権益を直接の対象としたテロや誘拐の脅威は確認されていません」(外務省)が、人混みやイベント会場では周囲を警戒すること。

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ザンジバルの病院と緊急時

大使館の「安全の手引き」に記載されているザンジバルの病院:

  • Tasakhtaa Global Hospital

ザンジバル域内では総合的な医療対応に限界があるため、重症の場合は本土ダルエスサラーム経由でケニア(ナイロビ)や南アフリカ(ヨハネスブルク)への第三国搬送が現実的な選択肢になります。費用は数百万円規模。

ZIC保険+日本の海外旅行保険の両建てで、治療救援費用は最低1,000万円以上を確保しておこう。詳細はアルーシャ・モシの治安と医療(同じ北部高地のキリマンジャロ・サファリ拠点と医療事情を共通整理)とアフリカ旅行の保険ガイドへ。

タンザニアの治安全般ダルエスサラームの治安もあわせて確認しておこう。

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