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広州の医療 デング熱と急性肝炎入院120万円【2026】

広州の医療・感染症の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.15 KAIGAI-RISK

広州は華南地区の医療拠点で、深圳・珠海・香港への移動拠点にもなる都市。北京や上海と違う亜熱帯性の気候ゆえのリスク——デング熱、チクングニア熱、台風による災害——がのしかかるのが特徴です。しかも外務省の医療事情ページが明言する通り「基本的に日本語不可の病院がほとんど」なので、言葉の壁による受診ハードルは上海より高め。

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広州で病気になった時の医療費レンジ

損保ジャパンの公開事例には広州名指しのケースがあります。

中国 Kさん(26才男性)、急性肝炎に/広州にて、急性肝炎にかかり24日間入院。治療費用 120万円

24日の入院で120万円。広州で流行するA型・E型肝炎に不衛生な海産物・生水経由で感染するパターンは医療事情ページも警告しています。

その他、中国本土共通で起きる事例レンジ(SBI損保・ソニー損保)。

状況診断・経過保険金
急性肝炎(広州)24日入院120万円
発熱・咳・頭痛ウィルス性脳炎、18日入院645万円
空港で高熱肺炎、17日入院、家族駆けつけ324万円
ホテルで転倒大腿骨頚部骨折、33日入院・手術871万円

広州特有の感染症リスク

デング熱(7〜11月が流行期)

医療事情ページが明示しています。

デング熱は7~11月にかけて流行する蚊によって媒介される疾患です。重症化すると血が止まりにくくなる出血熱と呼ばれる病態を引き起こします。患者数は少ないものの、広東省内には同じく蚊に媒介されるチクングニア熱という病気もあります。ダニに刺されて恙虫病(つつがむしびょう)になることもあります。

蚊帳・網戸・蚊取り器の使用、屋外では長袖・長ズボン、昆虫忌避剤(虫除け)の併用が推奨されています。夜市や公園で刺されるリスクが現にあるので、虫除けスプレーは持参推奨。

A型・E型肝炎(経口感染)

経口感染する肝炎は、汚染された水や食べ物から感染。医療事情ページは「川魚の刺身や良く加熱していないヘビなどは避けましょう」「無農薬の野菜は加熱した方がよい」と具体的に書いています。E型肝炎は中国南部地域に多く、妊婦が感染すると重症化するため、特に妊婦は生魚介を避けるのが安全。

下痢・食中毒

医療事情ページより。

トウモロコシの発酵麺や常温の水で戻したキクラゲから、ボンクレキン酸毒素による重篤な食中毒が報告されています。乾物を戻すときは冷蔵庫に入れるようにしましょう。

ピンポイントの注意事項。屋台でこれらを食べる機会があるなら、店の衛生レベルが十分か確認を。露天販売の食べ物、安すぎるものは避けるのが基本です。

鳥インフルエンザ・SARS(華南起源)

鳥インフルエンザやSARS(重症呼吸器症候群)は当地起源です。疾患の流行情報を常に確認してください。

広州を含む華南は新型の呼吸器感染症が出発点になってきた歴史があります。家禽市場に近づかない、手洗いを徹底、は基本。

寄生虫症(蛔虫・肝吸虫)

蛔虫、肝吸虫などが多く報告されています。川魚の刺身や良く加熱していないヘビなどは避けましょう。

広東料理の特殊なメニューには野生動物由来のものもあるので、見慣れない食材は加熱済みか確認を。

狂犬病

医療事情ページは狂犬病について「動物に接する機会が多い場合や地方都市に長期間滞在する場合は、前もってワクチンを接種することをご検討ください」と書いています。万里の長城周辺・郊外散策・長期滞在なら暴露前予防接種も選択肢。

性感染症(HIV・梅毒・淋病)

広東省での三大感染症は、性感染症(HIV/AIDS、梅毒、淋病等)、肝炎(A型、B型、C型、E型等)、結核です。中国で売買春は違法行為であり、くれぐれも安易な行動は慎むようにしてください。

感染リスクの予防と、法律違反リスクの予防の両方。買春は治安管理処罰法違反で拘留・罰金・国外退去処分もあり得ます。

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台風と大気汚染(華南特有の気候リスク)

広州総領事館は毎年複数の台風(6号/7号/11号/18号/26号等)に対する注意喚起を発出しています。華南は台風季が長いエリアなので、渡航前にフライト状況を確認、滞在中はたびレジに登録して情報を受信、が基本。

医療事情ページは大気汚染についてこう。

夏期は光化学スモッグが増え、冬季はPM2.5の汚染度が増すようです。気管支の弱い方、喘息の方などは注意が必要です。

広東省生態環境庁の情報をチェックし、指数が高い日は屋外運動を控えるのが実用的。

医療機関は「日本語不可」前提で動く

医療事情ページは率直です。

基本的に日本語不可の病院がほとんどなので、中国語や英語での受診に不安がある場合は、加入している海外旅行傷害保険会社にまず連絡を取りましょう。病院の紹介から通訳、支払代行、搬送支援など色々なサービスがあります。日本語の話せる医師や日本語通訳のいる私立外国人向けクリニック、総合病院もあります。

日本語通訳付きのクリニックは限定的にあるものの、数は上海・北京より少ない。保険会社のアシスタンスデスクを玄関口として使うのが最短ルートです。

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交通事故と電動バイク

広州も中国共通で、右側通行・右折常時可・電動バイク多発、という環境。歩道を電動バイクが走ってくるのは普通なので、横断中の左右前後確認は必須です。

予防策(広州旅行の実務)

  1. 医療補償1億円のネット保険に加入(広州の急性肝炎事例120万円、入院長期化なら数百万円)
  2. 保険会社のアシスタンスデスク電話番号をスマホに保存(日本語不可の病院が多い)
  3. 虫除けスプレー(デング熱流行期7〜11月は必携)
  4. A型肝炎・B型肝炎の予防接種を出発前に検討
  5. 川魚の刺身、露天のカットフルーツ、不衛生な海産物は避ける
  6. 飲水はミネラルウォーターか煮沸水
  7. 台風シーズンはたびレジ登録で領事館の注意喚起を受信
  8. 犬・野生動物に近づかない

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被害に遭ったら

  1. 救急は120(有料)
  2. 保険会社アシスタンスデスクに連絡 → 日本語通訳付きの医療機関を紹介してもらう
  3. 診療明細・診断書を必ず受領
  4. 重症・長期入院・家族駆けつけなら在広州日本国総領事館(020-8334-3009)に連絡

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広州・深圳の他のトラブル情報

広州・深圳の治安全般・ひったくり対策・邦人襲撃事件は広州の治安・危険エリア情報にまとめています。北京・上海の医療費レンジと比較したい場合は北京の医療費と感染症上海の医療費と日本語対応病院も参考に。

よくある質問

広州でデング熱の流行期はいつ?

7〜11月にかけて流行する、と外務省の医療事情ページが明記しています。蚊に刺されないための長袖・長ズボン、虫除けスプレーの使用が基本の対策です。広東省内ではチクングニア熱も発生しています。

広州の水道水は飲める?

水道水を蛇口から直接飲むのは控えるべきで、ボトルウォーターの使用が推奨されています。大きなホテルやマンションでは浄水器を通した水を供給しているところもあります。

広州で日本語が通じる病院はある?

基本的に日本語不可の病院がほとんどで、中国語・英語での受診に不安があれば、加入している海外旅行傷害保険会社にまず連絡を取るのが医療事情ページの推奨です。病院紹介・通訳・支払代行・搬送支援のサービスが使えます。

台風シーズンの注意点は?

華南は台風季が長く、在広州日本国総領事館は毎年複数の台風に対する注意喚起を発出しています。渡航前にフライト状況の確認、滞在中は大使館のたびレジ・在留届による情報受信の登録が推奨されます。

出典