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ウィーンの詐欺 偽警官とケチャップ強盗の手口【2026】

ウィーンの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.24 KAIGAI-RISK

ウィーンはヨーロッパの中でも治安がいい部類の都市です。ただし「安全だから油断した」旅行者を狙った詐欺がしっかり存在していて、なかでも偽警官詐欺ケチャップ強盗はウィーン名物と言っていいほど定番化しています。どちらも手口を知っていれば防げるタイプのトラブルなので、出発前にここだけ読んでおいてください。

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偽警官詐欺 --- サクラ役が先に従うのがミソ

ウィーン市内を歩いていると、まず外国人観光客を装った人物が道を尋ねてきます。会話しているところに「警察官」を名乗る人物が現れて、警察手帳のようなものを見せながら「麻薬捜査」「偽札事件の捜査」を口実に所持品検査を求めてくる。これが偽警官詐欺の基本パターンです。

ポイントはサクラ役が先に従ってみせること。道を聞いてきた外国人が言われるがままにパスポートや財布を出して、「ほら、あなたもどうぞ」と促してくる。周りに人がいる路上で堂々とやられると、本物の捜査かもしれないと思って従ってしまう。

外国人観光客(サクラ役)が偽警察官の指示に従いパスポートや財布を提示し同じようにすることを求めてくるので財布等を提示すると、偽警察官は財布等を調べるふりをして現金やクレジットカードを盗む

財布を渡してしまうと、調べるふりをしている間に現金だけ抜き取られる。さらに最近増えているのが暗証番号の聴取。携帯電話のような装置にクレジットカードを差し込ませてデータを盗むケースや、「確認のため」と暗証番号を直接聞いてくるケースが報告されています。暗証番号を教えてしまうと、カードを止めるまでの間にATMから全額引き出されます。

TESTIMONY · 旅行者A
市内を歩いていたら外国人に道を聞かれて、すぐ後に警察手帳みたいなものを見せた男が来ました。「犯罪捜査で所持品を見せてほしい」と言われて財布を渡したら、返してもらった後に現金だけなくなっていました。その場ではまったく気づかなかったです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(オーストリア)偽警察官の事例を基に構成

覚えておくこと: 本物の警察官が路上でクレジットカードの暗証番号を聞くことは絶対にない。「暗証番号を教えて」と言われた瞬間、偽物確定。何も渡さず、その場を離れよう。

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ケチャップ強盗 --- 汚れを気にしたら負け

すれ違いざまにアイスクリーム、ケチャップ、ファンデーションなどを服にかけられる。「あ、汚れてますよ」と親切そうに声をかけてきて、拭いてくれるふりをしている間に別の仲間が財布や貴重品を抜き取る。これがケチャップ強盗です。

すれ違いざまに服にアイスクリームやケチャップ、化粧品のファンデーション等をかけ、被害者の注意が服の汚れに向いている隙に財布や貴重品を盗む。

汚す役、心配して近づく役、盗む役と複数名の連携プレーで来ることが多い。地下鉄や観光地のスリと同じグループ犯行の構造です。旅行中に突然服が汚されると動揺するけど、ここで立ち止まったらアウト。外務省も「コートが汚れている」と声をかけられたらその場で立ち止まらずに無視してと書いています。

TESTIMONY · 旅行者B
コートに何かべっとり付いているのを通りがかりの人に指摘されて、ティッシュで拭いてくれました。親切だなと思っていたら、ショルダーバッグの中から財布がなくなっていました。汚れは後で落とせたけど、財布は返ってこなかったです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在オーストリア日本国大使館「安全の手引き」2025年3月版 ケチャップ強盗の手口を基に構成

鉄則: 服を汚されたら、拭いてくれようとする人を無視してそのまま歩き続ける。汚れは洗えば落ちるけど、盗られた財布は戻ってこない。

ATMスキミング --- 路上のATMは使わない

在オーストリア大使館は、路上に設置されたATMにスキミング装置が仕掛けられる被害を報告しています。

路上に設置されたATMに特殊な装置を仕掛けてクレジットカードやキャッシュ・カードの情報や暗証番号を盗むスキミングの被害が発生しています。

カード挿入口に読み取り装置を被せ、暗証番号入力を小型カメラで撮影するのが典型的な手法。これをやられると、カードは手元にあるのに口座から現金が引き出されるという状況になります。

対策はシンプルで、銀行の店舗内にあるATMだけを使うこと。路上に独立して立っているATMや、観光地の露出した場所にあるATMは避ける。使う前にカード挿入口を軽く引っ張ってみて、ぐらつくなら装置が被せてある可能性があります。暗証番号を打つ時は必ず手で覆い隠すのも基本。

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手口早見表

手口仕掛け方見破るポイント
偽警官詐欺サクラが道を聞く→偽警官が所持品検査本物の警察は暗証番号を聞かない
ケチャップ強盗服を汚す→拭く手伝い→仲間が盗む汚された瞬間に立ち止まらない
ATMスキミング挿入口に装置+小型カメラ路上ATMを避け、店舗内ATMを使う
カードデータ盗取偽警官が携帯型装置にカード挿入カードは絶対に他人に渡さない

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やられたらどうする

  1. 警察(133)に通報 --- 盗難・詐欺被害を届け出る。英語対応可能。被害届受理証明書を必ず受け取ること(保険請求・パスポート再発給に必要)
  2. クレジットカードを即停止 --- 暗証番号を教えてしまった場合は一秒でも早く。日本のカード会社の緊急連絡先に電話
  3. 在オーストリア日本国大使館(+43-1-531920)に連絡 --- パスポートを盗られた場合は帰国のための渡航書申請が必要。領事部は平日9-12時、13:30-16:30
  4. 被害額や状況をメモに残しておく。写真があればなお良い

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出発前にできる3つのこと

  • 暗証番号は誰にも教えないと決めておく: 偽警官に限らず、路上で「カードの暗証番号」を求められるシチュエーションは全て詐欺。迷ったら「大使館に電話する」と言えばいい
  • 財布・カードは分散持ち: メインカードとサブカードを別々の場所に。ケチャップ強盗に遭っても全額は持っていかれない
  • 海外旅行保険に加入: ウィーンでは入院1日2,500ユーロ超、救急車1回790ユーロかかる。詐欺被害で警察対応に追われて体調を崩すケースもある。ヨーロッパの海外旅行保険で備えておこう

ウィーンの治安情報全体オーストリアの国ページも合わせてどうぞ。

よくある質問

ウィーンの偽警官詐欺ってどんな手口?

まず「サクラ役」の外国人観光客が道を尋ねてきて、直後に警察官を名乗る人物が現れます。麻薬捜査や偽札捜査を口実に所持品検査を要求し、サクラ役が先に従って見せることで安心させます。財布やカードを渡すと、調べるふりをして現金やカードデータを盗まれます。

偽警官に暗証番号を聞かれたらどうすればいい?

本物の警察はクレジットカードの暗証番号を聞くことは絶対にありません。聞かれた時点で偽物確定です。何も渡さず「大使館に連絡する」と伝えてその場を離れてください。

ケチャップ強盗はどうやって防ぐ?

服に何かをかけられたら、その場で立ち止まらないのが鉄則です。外務省も「コートが汚れている」と声をかけられたら無視してと明記しています。汚れは後で落とせますが、財布は戻ってきません。

ウィーンのATMスキミングはどこで起きている?

在オーストリア大使館は「路上に設置されたATM」にスキミング装置が仕掛けられる被害を報告しています。対策は銀行店舗内のATMを使うこと。カード挿入口がぐらつく、不自然に出っ張っているATMは使わないでください。

ウィーンで詐欺被害に遭ったらどこに届け出る?

まずオーストリア警察(電話133)に被害届を出し、受理証明書をもらいます。クレジットカード情報を渡してしまった場合はカード会社に即連絡して利用停止。パスポートも盗られた場合は在オーストリア日本国大使館(+43-1-531920)に連絡してください。

出典

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