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プラハの詐欺 闇両替の偽札と打刻忘れ罰金【2026】

プラハの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.26 KAIGAI-RISK

プラハの「お金まわりのトラブル」は大きく4つ。路上闇両替で偽札をつかまされる流しタクシーに高額請求される地下鉄・トラムで打刻忘れの罰金を取られるワンクリック詐欺SMSに引っかかる。それぞれ手口とソースが大使館・外務省サイトに具体的に書かれています。プラハ全体の治安も合わせてどうぞ。

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カレル橋付近の闇両替 --- 1枚目だけ本物の手口

大使館サイトに記録されている邦人の実被害:

邦人旅行者が、カレル橋付近の現金両替所に入ろうとした際、店の前で男から『良いレートで換金する』と声を掛けられ、ユーロをチェココルナに換金したところ、1枚目のみが200コルナ札で残りの紙幣は価値の低い他国紙幣を手交されるという詐欺被害に遭いました。

1枚目だけ本物の200コルナ札を見せて、残りはベラルーシ・ウクライナなど価値の低い他国紙幣」が定番手口です。札束を渡された瞬間にチェック、ではもう遅い。最初から関わらないのが鉄則。

外務省の警告:

路上で外貨の両替を持ちかけられることがありますが、これは違法な闇両替ですので、一切応じないでください。なお、闇両替を利用すると、偽札に交換されることがあります。両替は正規の店舗にて行ってください。

実用的な選択肢の優先順位:

  1. クレジットカードで支払い、ATMで現金引き出し(銀行店内のATMが最も安全)
  2. 銀行窓口で両替
  3. 大手チェーンの正規両替所(看板に「0% commission」と書きながら極悪レートで返す店もあるので、レート表示を必ず確認)
  4. 路上の声掛け絶対NG

流しタクシー vs Bolt・Uber・Liftago

タクシー事情は改善傾向だが、流しのぼったくりは残ります。

タクシー事情は近年改善してきたものの、依然として、非常に高額な料金を請求するタクシーが存在します。このため、いわゆる『流し』のタクシーではなく、空港からの移動であれば空港タクシー、市街地からの移動においては電話で呼び出す無線タクシーの利用をおすすめします。また、乗車前に目的地までの概算料金を確認するとより安心です。

無線タクシー会社の中で英語が比較的よく通じ、信頼性の高い会社は『AAA』(電話:14014、または222-333-222)や『Tick Tack』(電話:14222、または721-300-300)です。

その他にBOLT、UBER、LIFTAGO等があります(モバイルアプリの登録が必要)。

実用上の最適解:

  • 日本出発前にBolt・Uber・Liftagoのいずれかをインストール、クレカ登録
  • アプリ配車は事前料金確定+ドライバー評価が見えるので事故が起きにくい
  • 空港から市内なら AAA Radiotaxi の空港カウンターWelcome Pickups の事前予約
  • どうしても流しを使うなら乗車前に必ず目的地までの概算料金を確認

旧市街広場・ヴァーツラフ広場・カレル橋周辺など観光地で待機している流しタクシーは、特にぼったくり率が高いと考えていい。

Travel Alert 02

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地下鉄・トラムの打刻忘れ罰金

これは詐欺ではなく合法な反則金ですが、知らないとぼったくり感がある仕組みです。

これら公共交通機関に乗車する際は、切符を専用の機械に差し込み、利用開始日時等を打刻しなければなりません。車内での検札が行われており、切符の不所持や利用開始日時等の打刻忘れは、反則金の対象となります。

大使館はもう少し詳しく書いています。

バス・トラムについては、乗車したら直ぐに車内に設置されている検札機で打刻する必要があります。地下鉄の場合、駅構内に設置されている検札機で打刻します。

車両には私服の検札員が随時巡回しており、乗車券の所持を確認される場合があります。適正な乗車券等を所持していないと罰金を科されます(チケットを所持していても検札機で打刻していなければ同様です)。

検札員はチケットの所持を確認する際、検札員であることを示すバッジを提示します。

ポイント:

  • 「チケットを買った」だけでは無効。打刻機(黄色や薄黄色の小さな箱)を必ず通す
  • 私服検札員はバッジを提示してくる。バッジ提示なし=偽検札の可能性
  • 時間券(24時間/72時間券)を最初に1回打刻すれば、有効期間中は再打刻不要

観光なら最初に空港からの移動で24時間券か72時間券(プラハ統合運輸局PIDの券)を買って、その時に1回だけ打刻するのが一番楽。

TESTIMONY · 旅行者A
チケットは買ったけど打刻機を通さずに地下鉄に乗ったら、検札員が来て罰金を取られました。バッジは提示されたので本物です。観光客に厳しいわけではなく純粋にルールを守っていなかった私が悪い。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在チェコ日本国大使館「安全の手引き」

ワンクリック詐欺SMS

大手通販業者や宅配業者を装ったSMSや電子メール、特定サイトに記載のURLをクリックすると、商品代金や契約料金の支払いを求められる『ワンクリック詐欺』被害が発生しています。

SMSや電子メールに記載されているURLを不用意にクリックしない。チェコ語で記載されているSMS等は、翻訳アプリ等を活用して内容を必ず確認する。

国際宅配業者(DHL/FedEx/Česká pošta)を装ったSMSが典型例。海外で受け取る配送SMSは特に注意したい。身に覚えのあるECサイト・配送業者だけ反応する、URLは直接クリックせず公式サイトのアプリ・ブラウザブックマークから入る、というのが基本姿勢です。

Travel Alert 03

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強盗・暴行 --- 邦人被害は近年なし、ただし女性向けつきまといあり

近年、日本人が被害者となる強盗事件は発生していません。一方、コロナ禍中はアジア人差別に起因すると思われる暴行事件が数件発生しました。また、不審者・変質者による日本人女性に対する声かけ・つきまとい事案や痴漢行為も発生しています。

強盗系のリスクは低いものの、女性への声掛け・つきまといは現存。人通りの少ない時間帯・エリアの単独行動を避ける、身の危険を感じたら速やかに人がいる方向へ移動。

対策まとめ

  1. 路上の「両替しないか」は無視。両替は銀行・正規両替所、できればクレカ+ATMで現金量を最小化
  2. タクシーはBolt/Uber/Liftago。流しは避ける、無線ならAAA(14014)かTick Tack(14222)
  3. 地下鉄・トラムは乗車したら即打刻。時間券なら最初の1回だけでOK、チケット購入だけでは罰金対象
  4. 検札員はバッジを提示。バッジなしの「検札官」は警戒
  5. チェコ語のSMSは翻訳して内容確認してから判断、不用意にURLをタップしない
  6. 観光地の流しタクシーは特に避ける(カレル橋・旧市街広場・ヴァーツラフ広場周辺)

Travel Alert 04

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被害に遭ったときの動き方

  1. 警察に届け出る: 112(EU共通)/ 158(警察)/ プラハ1区はムーステク警察署 974-851-750
  2. 被害届の受理証明書をもらう: 保険請求に必須
  3. クレカ被害なら即停止: 日本のカード会社の海外緊急デスクに連絡
  4. 保険会社に連絡: 携行品損害・救援費用の請求準備

Travel Alert 05

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緊急時の連絡先

機関電話番号
EU共通緊急番号112
警察158
在チェコ日本国大使館+420-257-533-546
ムーステク警察署974-851-750

よくある質問

路上で「両替しないか」と話しかけられたらどうする?

必ず断ってその場を離れてください。外務省は「路上で外貨の両替を持ちかけられることがありますが、これは違法な闇両替です」「闇両替を利用すると、偽札に交換されることがあります」と明記しています。カレル橋付近で実際に1枚目だけ200コルナ札・残りは低価値の他国紙幣をつかまされる詐欺被害が大使館サイトに記録されています。

流しのタクシーは絶対にダメ?

大使館は「いわゆる流しのタクシーではなく、空港からの移動であれば空港タクシー、市街地からの移動においては電話で呼び出す無線タクシーの利用をおすすめします」と推奨しています。実用的にはBolt・Uber・Liftagoのアプリ配車が事前料金確定で安全。無線タクシーならAAA(電話14014)かTick Tack(電話14222)が大使館推奨です。

地下鉄でチケットを買ったのに罰金されることがあるって本当?

あります。チェコの公共交通機関は乗車後すぐに車内(地下鉄は駅構内)の検札機で打刻する必要があり、打刻していないと有効な乗車券として扱われません。私服の検札員がバッジを提示して確認に来て、その場で罰金請求されます。詐欺ではなく合法な反則金なので必ず打刻してください。

ワンクリック詐欺のSMSはどう見分ける?

大手通販業者・宅配業者を装ってチェコ語で送られてくるSMSが定番パターン。URLをクリックすると商品代金や契約料金の支払いを求められます。外務省は「SMSや電子メールに記載されているURLを不用意にクリックしない」「チェコ語で記載されているSMS等は、翻訳アプリ等を活用して内容を必ず確認する」と推奨しています。

偽札や低価値紙幣をつかまされた場合は?

警察(158)に届けて被害届の受理証明書をもらう。違法な闇両替経由だと回収はほぼ不可能ですが、保険の携行品損害や今後の他被害者への注意喚起のために届出は必要です。両替は銀行か正規両替所で行い、可能な限りクレジットカードと現地ATMの組み合わせで現金量を最小化するのが事故防止に効きます。

空港からのタクシーはどう手配する?

プラハ・ヴァーツラフ・ハヴェル空港にはAAA Radiotaxiの公式カウンターがあります。事前にBoltやUberのアプリを日本で登録しておけば、到着ロビーから直接配車できて事前料金が確定するのでさらに楽です。流しのタクシーやドライバーから声をかけてくる車は避けてください。

出典

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