Kaigai Risk
TRAVEL RISK ARCHIVE

トビリシの医療 保険提示で入国必須・毎年邦人が犬に咬まれる【2026】

トビリシの医療・感染症の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ジョージアは2026年1月1日から入国時の海外旅行保険提示が必須になりました。提示できなければ入国を拒否される可能性があります。さらに医療費は100%自己負担で先払いを求められるケースもあり、狂犬病で邦人死亡例まである。トビリシ滞在の医療面の備えはここで一通り押さえてください。

Travel Alert 01

海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです

詳しくみる →

2026年1月から入国時の保険提示が必須

在ジョージア日本国大使館の発表(令和8年1月5日付)。

2026年1月1日以降にジョージアに入国する外国人に対して、ジョージア政府入管当局は、海外旅行保険(障害・医療保険)の保険証書の提示を義務付けています。 (1)海外旅行保険は、3万ジョージア・ラリ(約170万円)以上をカバーすること。 (2)保険証書は、電子データ又は紙面にて提示すること。 (3)保険証書は、英語又はジョージア語で提示すること。 (4)保健証書には、保険当事者・保険適用領域・対象・期間・対象リスク・限度額・保険料の総額が記載されていること。 (5)海外旅行保険は、ジョージアでの滞在期間(入国から出国まで)において有効であること。

3万GEL(約170万円)以上の補償・英語またはジョージア語の証書スマホに保存可。出発前にこの3点を満たす形で証書を準備してください。最低ライン3万GELは「入国の通り抜け用」で、実際の医療費には全く足りません(後述)。

免除されるのは外交査証・公用査証保持者等のみ。一般観光客は全員対象です。

医療費は100%自己負担

外国人の場合、医療費は100%自己負担となるため、高額となる場合があります。また、医療機関や措置の内容などによって先に医療費を支払わなければ診療が受けられない場合もあります。万一に備えて自身の海外旅行保険の内容をご確認しておくことをお勧めします。

「先に医療費を支払わなければ診療が受けられない」が要点。日本のように後で精算、ではなくお金がなければ診てもらえないケースがある。海外旅行保険のキャッシュレス対応病院を出発前に確認しておくのが安心です。

トビリシ主要3病院 + 狂犬病センター

大使館手引きが推奨する医療機関。

病院所在地電話特徴
Mediclub Georgia22a Tashkenti Street(+995-32) 225-1991医療スタッフは英語可。小児科常駐。乳児健診・ワクチン接種可。クレジットカード使用可。24時間救急対応
New Hospitals12 Krtsanisi Street(+995-32) 219-0190先進的な医療機器。眼科が特に充実。急患は小児科救急含めて24時間対応
American Hospital Tbilisi17 Ushangi Chkheidze Street(+995-32) 200-9009総合病院、医療スタッフ英語可、時間外診療あり、カード可
Preventive Medicine And Immunization Centre10a Tashkenti St(+995-32) 231-2278狂犬病ワクチン24時間対応。傷の処置も同時可

3つの主要病院はトビリシ中心部から車で15〜20分圏内。緊急時は救急車(112)か直接タクシーで向かうことになります。

Travel Alert 02

海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?

詳しくみる →

狂犬病 --- 毎年邦人が咬まれている、死亡例あり

毎年日本人が犬に咬まれる事故が発生しています。ジョージアでは町中に犬が多く見られ、行政が予防接種を行っていますが、犬の感染例は毎年報告されており、感染して人が亡くなるケースもあります。 感染防止のため、犬や猫などには近寄らず、触らないことが無難です。 もし咬まれたり引っかかれたりした場合は、必ずワクチンを接種してください。

ジョージアは町中に野良犬・放し飼い犬が多く、観光客が「かわいい」と近寄って咬まれる事例が後を絶ちません。狂犬病は発症すればほぼ100%死亡する病気で、咬まれたら24時間以内にワクチン接種を始めるのが鉄則。Preventive Medicine And Immunization Centre(10a Tashkenti St)が24時間対応です。

予防策。

  • 犬・猫・コウモリには近寄らない・触らない(写真を撮るのも適度に距離を置く)
  • 山間部に行く場合は事前に狂犬病ワクチンの曝露前接種を検討
  • 咬まれたら石鹸と流水で15分以上洗う→直ちに病院
TESTIMONY · 旅行者A
トビリシの旧市街でかわいい子犬と思って近寄ったら噛まれて、慌てて病院に行きました。狂犬病ワクチンは曝露後でも数回接種が必要で、滞在期間ぎりぎりまで通うことになりました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ジョージア日本国大使館「安全の手引き」邦人狂犬病感染リスクの記述を基に構成

停電・断水

停電・断水が発生することは珍しくなく、数日復旧しない場合もあります。普段から懐中電灯やろうそく、数日分の水を用意しておくことをお勧めします。

短期観光ホテル滞在ならホテル側が対応してくれるが、Airbnbや長期滞在では自分で備える必要があります。

自然災害 --- 月1回M4地震、山間部の土砂災害

統計ではジョージア国内においてマグニチュード4程度の地震は月1回以上発生しており、地震と無縁な地域ではありません。 2015年には豪雨災害が発生し、トビリシ市内中心部に大きな被害が出ました。最近では地方で豪雨に伴う土砂災害が発生しており、山間部のリゾート地で滞在していた外国人客が多数犠牲になっています。

カズベキ・グダウリ・スヴァネティなど山間部リゾートに滞在する場合、雨季や雪解け期は土砂災害リスクを意識する必要があります。

Travel Alert 03

無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も

詳しくみる →

高山病 --- カズベキ・スヴァネティ

ジョージア観光の人気スポットステパンツミンダ(カズベキ)のゲルゲティ三位一体教会は標高2,170m。スヴァネティのウシュグリ村は2,200m前後。標高2,500m以上に上るトレッキングや山岳ドライブで高山病症状が出る人もいます。

対策。

  • 一気に標高を上げない(途中で1泊する)
  • 水分摂取を多めに、アルコールを控える
  • 頭痛・吐き気・息切れが出たら下山する判断を

ジョージア独立の高山病保険事例はないものの、近隣地域では高山病で医療搬送になった事例があります。山岳エリアでの保険補償は治療救援費用の額をしっかり確認してください。

医療費の桁感 --- ヨーロッパ近隣事例で1,000万円超

ジョージア独立の保険支払事例は公開されていませんが、入院+医療搬送になれば最低でも数百万円、場合によっては1,000万円を超えるのが現実です。近隣ヨーロッパの参考事例。

3万GEL(約170万円)の最低ラインは入国通過用と割り切り、治療救援費用1,000万円〜無制限を選ぶのが現実的。詳しくはヨーロッパの海外旅行保険ガイドへ。

風土病・感染症

ジョージアで日本人観光客がよく遭遇する健康トラブル。

  • 腹痛・下痢 --- 水道水は飲まない、ミネラルウォーターを使う。氷にも注意
  • マダニ媒介脳炎 --- 山間部のトレッキングでマダニに咬まれるリスク。長袖長ズボン・DEET虫除け
  • コーカサス特有の食事への適応 --- ハチャプリ・ヒンカリ等の脂質高めの料理で胃腸を崩す例

予防接種は以下が推奨されます(出発前に接種医に相談)。

  • A型肝炎・B型肝炎
  • 破傷風
  • 狂犬病(曝露前接種、特に長期滞在者・トレッキング派)

Travel Alert 04

知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?

詳しくみる →

緊急連絡先

機関電話番号
救急(共通112)112
Mediclub Georgia(+995-32) 225-1991
New Hospitals(+995-32) 219-0190
American Hospital Tbilisi(+995-32) 200-9009
狂犬病センター(+995-32) 231-2278
在ジョージア日本国大使館+995-32-275-2111

緊急ジョージア語

  • 救急車を呼んで: სასწრაფო გამოიძახეთ(サスツラポ ガモイザヘト)
  • 犬に咬まれた: ძაღლმა მიკბინა(ザグルマ ミクビナ)
  • 領収書(診断書)を発行してください: გთხოვთ მომეცით ქვითარი (სამედიცინო ცნობა)

出発前にやっておくこと

  • 海外旅行保険に加入(2026年1月から入国時提示が必須) --- 治療救援費用1,000万円以上、英語証書をスマホ保存
  • キャッシュレス対応病院を保険会社に確認
  • 予防接種: A型肝炎・B型肝炎・破傷風(必要に応じ狂犬病曝露前)
  • 常備薬: 整腸剤・胃薬・消炎鎮痛剤
  • 狂犬病センター情報を控えておく

Travel Alert 05

空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?

詳しくみる →

関連記事

よくある質問

2026年1月から海外旅行保険がないとジョージアに入国できない?

在ジョージア日本国大使館は「2026年1月1日以降にジョージアに入国する外国人に対して、海外旅行保険(障害・医療保険)の保険証書の提示を義務付けています」と明記。最低3万GEL(約170万円)以上の補償、英語またはジョージア語の証書、入国から出国までの有効期間が要件です。

クレジットカード付帯保険でも要件を満たせる?

補償額3万GEL以上を満たし、英語の保険証書を提示できれば理屈上は可能ですが、実際の入国審査でカード付帯の自動付帯条件(特定カード限定)まで確認されるかは未確定です。確実にしたいなら別途海外旅行保険に加入し、英文証書をスマホに保存するのが安全側の選択。

トビリシの医療水準は?

大使館は主要3病院(Mediclub Georgia / New Hospitals / American Hospital Tbilisi)を24時間救急対応・英語可・カード可と紹介しています。私立病院の水準は標準的ですが、医療費は100%自己負担で先払いを求められるケースもあります。

犬に咬まれたらどうする?

大使館は「毎年日本人が犬に咬まれる事故が発生」「犬の感染例は毎年報告されており、感染して人が亡くなるケースもあります」と明記。咬まれたら必ずワクチン接種が必要で、Preventive Medicine And Immunization Centreが24時間対応です。

ジョージアで地震は心配?

大使館は「マグニチュード4程度の地震は月1回以上発生」と書いています。大規模地震は近年発生していませんが、地震と無縁ではありません。山間部のリゾート地では2015年トビリシ豪雨災害や近年の土砂災害で外国人客の犠牲が出ています。

出典

NEXT READS · トビリシ