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ダブリンのスリ 自転車ひったくりとリュック切り【2026】

ダブリンのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

2024年、アイルランド全体の窃盗は約7万6,000件(前年比+5,000件)。詐欺は約1万2,000件(+2,000件)。在アイルランド日本国大使館の「安全の手引き」が、繁華街・観光スポット・公共交通・ホテル・空港でのスリ被害を「昼夜を問わず発生、特に夜間は絶対安全と言える場所はない」と明言しています。「ヨーロッパの中ではのんびり安全」のイメージで来ると、確実にやられます。

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オコンネル通り・グラフトン通り・テンプルバーの3大ホットスポット

大使館がスリ・ひったくり・置き引き・路上強盗の主な発生場所として真っ先に挙げているのが、ダブリン中心部の3エリア。

ダブリンの中心的な繁華街であるオコンネル通りやグラフトン通り及びその周辺、テンプルバー地区などの表通り、裏通り

リフィー川北のオコンネル通りは目抜き通り、南のグラフトン通りはショッピング街、テンプルバーはパブ密集地帯。日本人観光客が必ず歩く動線が、そのまま犯行エリアです。表通りだけでなく裏通りも名指しされているのがポイント。「人がいる場所が一番安全」とは限らない街です。

加えてギネス・ストアハウスやフェニックス・パークなどの観光施設ホテル・空港・レストラン・パブバス・電車などの公共交通機関――観光客の動線を網羅しています。

TESTIMONY · 旅行者A
グラフトン通りでスマホで地図を見ていたら、すれ違った自転車にバッグを引っ張られました。一瞬の出来事で、振り向いたときには自転車はもう人混みに消えていました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在アイルランド日本国大使館「安全の手引き」自転車ひったくり手口を基に構成

自転車・バイクで追い越しざまのひったくり

ダブリン特有の手口として手引きが具体的に書いているのが、車両を使ったひったくり。

徒歩、自転車又は車両で後ろから近づき、追い越しざまにバッグやスマートフォンをひったくる。

歩道を歩いている時に背後から自転車・バイクが接近して、追い越し際にバッグやスマホを奪う。スマホを耳に当てて電話している瞬間は手から取られやすく、追いかけても自転車には追いつけない。

対策は手引きが明確にアドバイスしています。

バイク等によるひったくり防止のため、歩道を歩く際は壁側の手でバッグを持つ。

バッグを車道側に持つと、追い越しざまに掴まれる。壁側に持つだけで物理的に届きにくくなる。これは観光地で歩いていてすぐ実践できる対策です。

万一引っ張られたら、抵抗せずに手放す。

ひったくりに遭った際、無理に抵抗することなくバッグを手放す(転倒して負傷するおそれがある。)。

手放さずに引きずられて転倒・骨折、というケースが実際にあるからこその注意。物は保険で取り戻せるけど、骨折は取り戻せない。

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リュックは前抱え、人混みでファスナーが開く

人混みでリュックを背中に背負ったまま歩くのも、ダブリンでは典型的な被害パターン。

人混みに紛れ、背負っているリュックサックから財布等を抜き取る。

オコンネル通りやテンプルバーの密度では、背中のリュックは「どうぞ持っていってください」と書いているのと同じ。手引きは「すり被害防止のため、リュックは前に抱える」と明確に書いています。さらに「現金、カード等は二つ以上の財布に分散する。必要な額、使用するカードのみ携行する」と分散保管も推奨。全部1つのリュックに入れて歩いているのが一番危ない。

ホテル・空港のチェックイン3分、レストランの離席数分

ダブリンの置き引きは屋内が主戦場でもあります。手引きが具体例として挙げているシーン。

ホテル、空港等での手続中に足下のバッグ等を持ち去る。

レストラン等で離席した際にテーブルの上に置いた貴重品や椅子に置いた上着やバッグ等を持ち去る。

チェックインカウンターでパスポートと予約票を出している3分間、レストランでトイレに立った数分間、テンプルバーのパブで友人と話に夢中になっている時。「ホテルだから」「観光客向けレストランだから」という油断がそのまま被害につながります。

対策は手引きにそのまま書いてある。

レストラン等では、テーブルや椅子に貴重品及びこれらの入った上着やバッグ等を置いたまま離席しない。離席する場合は空席とならないよう同行者と交替で離席するか、貴重品をすべて携行する。

ホテルフロントや空港等での手続中は、荷物の警戒を怠らない。

席を立つときは貴重品をポケットに入れて立つ。チェックイン中はバッグを足で挟む。これだけで防げます。

TESTIMONY · 旅行者B
テンプルバーのパブで友達と飲んでいて、椅子の背にかけていたコートのポケットから財布だけ抜かれていました。会計のときに気づいて呆然。混んでて全然気づかなかったです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在アイルランド日本国大使館「安全の手引き」レストラン・パブでの置き引き事例を基に構成

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「服が汚れてますよ」「コインを落としましたよ」 --- 注意そらし型

スリは単独犯とは限らない。手引きは注意そらし型のチーム犯行を具体的に挙げています。

  • 服が汚れていると声をかけてくる
  • アイスクリーム等を持った相手がぶつかってきて、服を汚す
  • 地図を広げて、現在地や目的地を聞いてくる
  • 路上にコインをばらまいたり、瓶を落として割ったりして、注意を引きつける

声をかけられて立ち止まり、地図に目を落とした瞬間、別の共犯が背後のリュックから財布を抜く。コインを拾おうとしゃがんだ瞬間に足元のバッグが消える。「親切に応じる」ほうが危ない国だと思っておく。

知らない人間を相手にせず、荷物を手に抱えて速やかに立ち去る。

手引きの結論はこれ。冷たいくらいでちょうどいい。詳しい詐欺手口はダブリンの詐欺・ぼったくり対策へ。

屋外ATMは使わない、屋内設置を選ぶ

現金引き出しでも油断できないのがダブリン。

ATMはなるべく屋内設置のものを利用し、屋外設置のものを利用する場合には、周囲に人(不審者)がいないことを確認の上、なるべく日中に利用する。

屋外ATMはスキミング装置を仕掛けられるリスクがあるうえ、引き出し直後を狙った路上強盗の現場にもなる。銀行の建物内ATMを日中に使う、これだけで多くのトラブルを避けられます。

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手口早見表

手口多発場所対策
自転車・バイクひったくりオコンネル通り・グラフトン通りバッグは壁側、抵抗せず手放す
リュック背中からの抜き取りテンプルバー・観光地人混みリュックは前抱え、財布分散
ホテル・空港チェックインの足元置き引きホテルフロント・空港カウンター荷物は足で挟む、貴重品はポケット
レストラン・パブの離席置き引きテンプルバーのパブ・観光地レストラン同行者と交替で離席、貴重品は携行
注意そらし型(服汚し・地図・コイン)中心部の路上声かけは無視、立ち止まらず離れる
屋外ATM周辺の強盗・スキミング路上ATM屋内ATMを日中に利用

やられたらどうする

  1. 警察(999または112)に通報して被害届を提出。受理証明書を必ずもらう。パスポート再発給にも保険請求にもこの書類が必要
  2. Tourist SOS(+353-1-661-0562)に連絡。アイルランド国家警察委託の観光客向け支援窓口、月〜土10-18時/日祝12-18時、英語対応。WhatsAppは +353-87-47-69-402
  3. クレジットカードを即停止 --- 日本のカード会社の緊急連絡先に電話。番号はスマホのメモアプリに控えておく
  4. パスポートを盗まれた場合は在アイルランド日本国大使館(+353-1-202-8300)に連絡。緊急時は夜間や土日も代表電話で夜間対応業者に転送される
  5. ダブリンの都市ページアイルランドの国ページに緊急連絡先をまとめています

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出発前にやっておくこと

  • リュックは前抱えを習慣にする: 観光地と人混みでは背中に背負わない。ファスナーロックも有効
  • 現金とカードを分散: パスポートはウエストポーチか宿の金庫、カードは2枚を別の場所に。手引きが明確に推奨
  • 歩道ではバッグを壁側に: 自転車・バイクひったくりへの基本対策
  • 席を立つときは貴重品をポケットへ: ホテル・空港・レストラン共通の鉄則
  • 海外旅行保険に加入: 盗難だけでなく医療費でも保険は必須。ヨーロッパは桁が違うのでヨーロッパの海外旅行保険で備えを
  • 盗難対策にはセキュリティポーチも有効: 服の下に隠す形なら手引きが警戒する「貴重品をどこにしまうか見られる」リスクも下げられる

よくある質問

ダブリンでスリはどれくらい多い?

アイルランド全体で2024年の窃盗は約7万6,000件、前年比+5,000件の増加傾向。大使館「安全の手引き」はオコンネル通り・グラフトン通り・テンプルバーを名指しでスリ・路上強盗の主要発生場所として挙げており、観光客が集中するダブリン中心部で多くが起きています。

ダブリンで一番スリに遭いやすい場所は?

オコンネル通り、グラフトン通り、テンプルバー地区の表通り・裏通り、ギネス・ストアハウスやフェニックス・パークなどの観光施設、ホテル・空港・レストラン・パブ・ショッピングモール、バスや電車などの公共交通機関内です。手引きは「昼夜を問わず発生、特に夜間は絶対安全と言える場所はない」と明記しています。

バイクや自転車のひったくりってどんな手口?

大使館「安全の手引き」によると、徒歩・自転車・車両で後ろから近づいて追い越しざまにバッグやスマートフォンをひったくる手口が報告されています。歩道を歩く際は壁側の手でバッグを持つこと、スマホを耳に当てて電話している瞬間が特に狙われやすいので人通りの多い場所では注意が必要です。

ホテルや空港でも盗まれるの?

はい。手引きには「ホテル、空港等での手続中に足下のバッグ等を持ち去る」「レストラン等で離席した際にテーブルの上に置いた貴重品や椅子に置いた上着やバッグ等を持ち去る」と明記されています。チェックイン中の3分、トイレに立った数分でも荷物は消えるので、貴重品はポケットに入れて立つのが鉄則です。

被害に遭ったらまず何をする?

アイルランドの警察(電話999または112)に通報して被害届の受理証明書をもらいます。Tourist SOS(+353-1-661-0562、月〜土10-18時/日祝12-18時、英語のみ)はアイルランド国家警察委託の観光客向け支援窓口で手続きをサポート。パスポートを盗まれた場合は在アイルランド日本国大使館(+353-1-202-8300)へ。

出典

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