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ルクセンブルク市の治安 ボンヌボア麻薬と暴行強盗【2026】

ルクセンブルク市の治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.04 KAIGAI-RISK

ルクセンブルク市は人口13万人の小さな首都で、世界遺産の旧市街・アドルフ橋・ペトリュス渓谷など見どころは1日で歩ける範囲に集まっています。観光ガイドでは「治安のいいヨーロッパの宝石」のように紹介されがちだけど、大使館の現場感覚はかなり違います。中央駅から旧市街にかけてが国内最悪の治安で、麻薬密売・暴力事件・空き巣・路上強盗の事例が大使館「安全の手引き」と外務省データに具体的な地名で並んでいます。

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ボンヌボア地区 --- 日中でも通行注意の最悪エリア

大使館の「安全の手引き」(2024年8月版)が国内で唯一名指ししている要警戒地区はここ。

ルクセンブルク市内ボンヌボア(Bonnevoie)にあるルクセンブルク駅周辺の地区は、麻薬の密売人等が逮捕される麻薬関連事件のほか暴力事件や窃盗事件が発生するなど国内で最も治安の悪い地区となっています。夜間はもちろんのこと、日中であっても通行には充分な注意が必要です。

ボンヌボアは中央駅(Gare de Luxembourg)の南東側に広がる地区で、駅から徒歩数分。観光客が安宿を探すと候補に挙がりやすいエリアです。「日中でも注意」は欧州の都市治安情報の中でも踏み込んだ表現で、要するに駅近の宿を選んだ瞬間にリスクが上がる構造になっています。

国際列車(TGV・ICE等)が深夜に着く便は、駅から旧市街側のホテルまで徒歩で移動するのは避けて、タクシーかUberを呼ぶのが基本。深夜バス(夜行バス)の発着場所も中央駅周辺なので、後述の暴行強盗事例の舞台になっています。

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中央駅周辺の3大リスク --- 麻薬・売春・ぼったくりバー

外務省の安全対策基礎データには、中央駅周辺の問題点がさらに具体的に書かれています。

ルクセンブルク中央駅周辺には、観光客以外にも国外からの流入者も多く、麻薬密売や売春行為が社会問題化しているほか、飲食後に法外な代金を請求する飲食店(いわゆる「ぼったくりバー」の類)も存在します。また、特に夜間は、凶器を用いた強盗も散発しています。

3つのリスクが重なる場所、ということです。

  • 麻薬密売: 駅周辺で密売人とおぼしき人物が「徘徊している」と外務省が異例の表現で警告
  • ぼったくりバー: 観光客向けに見えるバー・レストランで、飲食後に法外な代金を請求
  • 凶器を用いた強盗: 夜間は刃物・銃を使った強盗も発生

「駅近の便利な飲食店」は基本的に避けて、旧市街側のレストランガイドに載っている店を使ったほうが安全です。詳しい詐欺・ぼったくりの手口はルクセンブルク市の薬物トラブルと関連記事で解説しています。

スリ・ひったくりの定番 --- 樹木に囲まれた公園が死角

ルクセンブルク市内のスリ事件は、明確な発生パターンが外務省データに書かれています。

スリ、ひったくり等の盗難事件が最も多く発生しているのは、ルクセンブルク中央駅からルクセンブルク市中心にかけての地域です。特にひったくり事件は、同地域に点在する樹木で囲まれた公園内で発生する傾向にあります。

中央駅から旧市街・憲法広場・アドルフ橋方面に歩くと、ペトリュス渓谷を見下ろす緑地・ペトリュス公園・市民公園など樹木で死角が多い緑地を必ず通ります。観光ルートの定番なのに、死角ができる場所=ひったくりの発生ポイントという構造です。

実際、2023年の邦人被害事例では「市街地近くの観光地で背負っていたリュックから貴重品を盗まれた」という被害が報告されています。リュックを背中で背負ったまま観光ルートを歩くのは、ルクセンブルク市ではかなり危険。体の前に抱えるか、サブバッグに分けるのが鉄則です。詳しくはルクセンブルク市のスリ・置き引き対策へ。

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邦人被害事例 --- 中央駅・観光地・自宅・路上

外務省と大使館に共通して掲載されている2022〜2023年の邦人被害事例はこの5件です。

場所手口・被害
2023市内深夜のバス停(P+R Bouillon駐車場付近)「スマホを貸して」と話しかけられた直後に殴る蹴るの暴行→ショルダーバッグ・スマホ・パスポート・現金を強奪
2023市街地近くの観光地リュックから貴重品を抜き取られるスリ
2023市内アパート上層階の在留邦人宅数時間の外出中に空き巣
2022市内の在留邦人宅木製玄関ドアが錠前ごとこじ開けられて旅券等盗難
2022市内中心部の歩道カバンを肩から提げて歩行中、気づかぬうちに携帯電話を抜き取られる

5件のうち2件は「気づかれずに」抜き取られているのが特徴。ルクセンブルク市のスリは、声をかけて注意をそらすタイプより、人混みで自然に接近して気づかれずに抜く熟練タイプが多いと読み取れます。

ATM犯罪 --- 暗証番号を盗み見られて全額引き出される

外務省は具体的な手口を1つ書いています。

ATMコーナーが比較的人通りの多い場所に設置されていることから、暗証番号を盗み見され、カードの盗難被害に遭ったうえ、現金を引き出されるケースがあります。

ルクセンブルク市のATMは観光ルート沿いにオープンに設置されていて、人通りが多いほど安全に見えるけど、それは犯人にとっても都合がいい立地です。現金を引き出すなら銀行店舗内のATMを使うのが基本。屋外ATMを使う場合は、暗証番号を入力する手元を必ず手で覆いましょう。

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旧市街・観光地で気をつけること

ルクセンブルク市の観光ルートはコンパクトで、徒歩で旧市街→アドルフ橋→ペトリュス渓谷→ノートルダム大聖堂を1日で回れます。観光地の犯罪リスクは中央駅周辺ほどではないものの、以下のシーンは注意が必要です。

  • アドルフ橋・憲法広場の展望ポイント: 写真撮影で視線がそれた瞬間にリュックを開けられる
  • ノートルダム大聖堂・大公宮殿前: 観光客密度が高く、ぶつかりスリのターゲットになりやすい
  • ペトリュス渓谷遊歩道: 樹木で視界が制限される区間でひったくり警戒
  • 広場のレストラン・カフェ: テラス席の足元バッグが置き引きの定番ターゲット

レストランで席を立つときは貴重品をポケットに入れる、写真撮影時はリュックを前に回す、これだけで被害率は大きく下がります。

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緊急連絡先

連絡先電話番号
警察113
救急・消防(EU共通)112
在ルクセンブルク日本国大使館+352-46-41-51-1
大使館領事consulate.embjapan@lx.mofa.go.jp
大使館所在地62, Avenue de la Faïencerie, L-1510 Luxembourg

ルクセンブルクの警察通報番号は113(ヨーロッパ共通の112ではない)なので、緊急時に間違えないように注意。EU共通の112にかけても救急・消防にはつながりますが、犯罪通報は113が正規です。

夜間・休日に大使館に緊急連絡したい場合は、代表番号(+352-46-41-51-1)にかけると当番電話番号がアナウンスされる仕組みです。

緊急時のフランス語フレーズはこちら。

日本語フランス語
助けて!Au secours!(オー・スクゥール)
泥棒!Au voleur!(オー・ヴォルール)
警察を呼んでAppelez la police!(アプレ・ラ・ポリス)

ルクセンブルク全体の治安と保険ガイドも合わせて確認しておくと、出発前の備えが整います。

この都市のトラブル別ガイド

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