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ルクセンブルク市のスリ 公園ひったくりとATM盗み見【2026】

ルクセンブルクのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.04 KAIGAI-RISK

ルクセンブルク市の観光ルートは、そのまま大使館がスリ多発エリアと名指ししているルートと重なります。中央駅から旧市街、ペトリュス渓谷、アドルフ橋、ノートルダム大聖堂、大公宮殿——徒歩30分で回れる範囲ですが、その全行程に「樹木で囲まれた公園」「人通りの多いATM」「観光客密度の高い広場」が並んでいて、大使館「安全の手引き」と外務省データに具体的な手口が書かれています。

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中央駅から市中心 --- ひったくり多発の主戦場

外務省の安全対策基礎データが場所を明確に指定しています。

スリ、ひったくり等の盗難事件が最も多く発生しているのは、ルクセンブルク中央駅からルクセンブルク市中心にかけての地域です。特にひったくり事件は、同地域に点在する樹木で囲まれた公園内で発生する傾向にあります。

中央駅から旧市街に向かうメインルート上には、ペトリュス渓谷を見下ろす遊歩道・ペトリュス公園・市民公園と、樹木で死角ができる緑地が連続しています。観光ガイドが「散策コース」として推す道がそのままひったくりの主戦場、というのがルクセンブルク市の構造です。

特にショルダーバッグを車道側に持って歩いていると、後ろから走り去るバイクや自転車にバッグを引きちぎられるパターンに遭遇しやすい。所持品は建物側、車道とは反対側に持つのが大使館「安全の手引き」の鉄則です。

観光地でリュックから抜き取られる --- 2023年の邦人被害

外務省と大使館の双方が掲載している2023年の邦人被害事例。

ルクセンブルク市街地近くの観光地において邦人旅行客が歩いていたところ、背負っていたリュックから貴重品を盗まれるスリの被害に遭った(2023年)

「歩いていただけで」「背負っていただけで」抜き取られた、というのがポイント。声をかけて気をそらすタイプではなく、人混みで自然に接近して気づかれずに抜く熟練タイプのスリが、ルクセンブルク市の観光地には存在します。

リュックを背中で背負ったまま展望ポイントで写真を撮ると、その瞬間が完全に無防備。写真を撮るときはリュックを体の前に回す、これだけで被害率は大きく変わります。サブバッグでパスポートと現金カードを分散しておく、ファスナーにカラビナや簡易ロックをつけておくのも効果的です。

TESTIMONY · 旅行者A
アドルフ橋で写真を撮っていたら、知らない間にリュックのファスナーが全開になっていました。財布がなくなっていて、いつ抜き取られたのか分からなかったです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 安全対策基礎データ(ルクセンブルク)2023年の邦人被害事例を基に構成

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市内中心部の歩道 --- カバンの中身を気づかぬうちに抜く

2022年にも気づかれずに抜き取られた事例があります。

ルクセンブルク市内中心部でカバンを肩に提げて歩いていた時にカバンに入れていた携帯電話が盗まれた(2022年)

これも「肩に提げて歩いているだけ」で抜かれた事例。ファスナーが下を向いていたり、口が大きく開くタイプのバッグだと、隣を歩く人物が手を入れただけで抜き取られます。

大使館「安全の手引き」が推奨するバッグの選び方はこうです。

バッグ類はなるべく小さめで口が頑丈な物(ホック式よりジップ式)を使用し、常に自分の身から離さない。

貴重品は分散してボタン付きの内ポケットに所持する等の工夫をする。

ジップ式(ファスナー式)でジッパーが体側を向くように持つ、貴重品は分散——これだけで「気づかぬうちに抜かれる」リスクは大幅に下がります。

ATMコーナーの暗証番号盗み見

ルクセンブルク市のATM犯罪も具体的に書かれています。

ATMコーナーが比較的人通りの多い場所に設置されていることから、暗証番号を盗み見され、カードの盗難被害に遭ったうえ、現金を引き出されるケースがあります。

人通りが多いから安全、ではなく、人通りが多いから盗み見されやすいのがルクセンブルクのATM事情。観光地の屋外ATMほど、後ろから自然に立つ犯人がいてもバレにくくなります。

対策はシンプルです。

  • 銀行店舗内のATMを使う: 営業時間内なら銀行のロビーで現金を下ろす
  • 暗証番号入力時は必ず手で覆う: 4桁を全部隠す
  • 背後を確認してから入力: 人が真後ろに立っていたら入力を中断
  • 明細はその場で破棄: ゴミ箱に捨てない、財布に入れて持ち帰る

ATM暗証盗み見はルクセンブルクだけでなく欧州全域の問題で、フランスイタリアベルギーでも頻発しています。

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空き巣 --- アパート上層階でも被害

旅行者向けの話ではなくなるけど、ルクセンブルク市の空き巣も注目すべき特徴があります。

ルクセンブルク市内のアパート上層階に住む在留邦人が数時間の外出中に空き巣の被害に遭った(2023年)

外出から戻ってきたところ、ルクセンブルク市内自宅の木製玄関ドアが錠前ごとこじ開けられており、旅券等を盗まれた(2022年)

「上層階だから安全」「玄関が木製だから問題ない」という日本の感覚は通用しません。大使館「安全の手引き」では、警察が指導する防犯対策として次の項目を挙げています。

  • 外部に面した扉の強化(金属製ドア、施錠部の複数化、破壊し難い鍵)
  • 窓の強化
  • アラームシステムの導入
  • センサー感知式ライトの設置
  • 玄関のドアはオートロックでも物理鍵との2段階施錠を確実にする
  • 夕刻・夜の外出時には室内の照明を点けたままにして、家人在宅を装う

短期旅行者でも、ホテルの部屋を出るときに「Do not disturb」表示を出す、貴重品をセーフティボックスに入れるのは基本動作です。Airbnbなど民泊を使う場合は、玄関の鍵が複数施錠できるかを事前に確認しましょう。

防犯三原則 --- 大使館の公式ガイダンス

大使館「安全の手引き」が掲げる防犯三原則は、ルクセンブルク市内の観光行動にそのまま使えます。

ア「目立たない」 その時々に合わせた服装で周囲にできるだけ溶け込み、所持品等の携行方法にも注意工夫してください。まずは、狙われないようにすることが重要です。

イ「行動を察知されない」 出退勤、買い物の時間や道順の定型的なパターンをできるだけ回避してください。

ウ「警戒心を怠らない」 常に周囲の状況確認を怠らず、隙を見せないようにしてください。

「目立たない」は服装と所持品。日本人旅行者が大型カメラを首から下げて高級ブランドのバッグを持って歩いていると、それだけでターゲットの優先順位が上がります。シンプルな服装で、カメラはバッグから出すときだけ取り出すのが安全。

「警戒心を怠らない」では大使館がもう一文付け加えています。

周囲の状況が「怪しい」とか「おかしい」と思ったら、早急にその場から離れる。

直感は大事。「なんか視線を感じる」「変な距離感で近づいてくる人がいる」と思ったら、その時点で別の道に逸れる、店に入る、立ち止まらずに歩き続ける。これだけで被害は避けられます。

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手口早見表

手口多発場所対策
樹木に囲まれた公園のひったくりペトリュス公園・市民公園・渓谷遊歩道所持品は建物側に持つ、ショルダーは襷掛け
リュック背中スリアドルフ橋・大公宮殿前・展望ポイント写真撮影時はリュックを前に回す
気づかれない肩バッグ抜き取り旧市街の歩道・人混みジップ式・体側ジッパーで持つ
ATM暗証盗み見観光ルート沿いの屋外ATM銀行店舗内ATMを使う、暗証は手で覆う
空き巣・玄関こじ開け市内アパート・民泊2段階施錠、外出時は室内灯を点けたまま

やられたらどうする

  1. 警察(113)に通報して被害届を提出。受理証明書(盗難証明書)を必ずもらう。パスポート再発給にも保険請求にもこの書類が必要
  2. クレジットカードを即停止 --- 日本のカード会社の緊急連絡先に電話。番号はスマホのメモアプリに控えておくこと
  3. パスポートを盗まれた場合は在ルクセンブルク日本国大使館(+352-46-41-51-1)に連絡。帰国のための渡航書または新パスポートを申請
  4. 大使館サイトに日仏二か国語の警察届出フォーマットが公開されているので、現地警察窓口で活用できる
  5. ルクセンブルク市の都市ページルクセンブルク全体の治安に緊急連絡先をまとめています

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出発前にやっておくこと

  • パスポートと現金・カードを分散して持つ: 全部リュックに入れて背負うのが一番危ない。パスポートはホテル金庫、カードは2枚を別の場所に
  • リュックは前抱えを習慣にする: 観光地と公園では背中に背負わない。ファスナーロックも効果あり
  • ATMは銀行店舗内のものを使う: 路上ATMは暗証盗み見されやすい
  • 「Do not disturb」とセーフティボックス: ホテル滞在中は基本動作。民泊なら鍵の強度を事前確認
  • 海外旅行保険に加入: 携行品損害特約があれば盗難でも保険でカバー可能。ヨーロッパの海外旅行保険を確認

よくある質問

ルクセンブルクでスリはどれくらい多い?

2022年の犯罪件数54,552件のうち、スリや置き引きなどの単純窃盗が16,452件(4分の1以上)を占めています。人口1,000人あたりの犯罪件数は日本の約17倍。空き巣も2021年の2,259件から2022年は2,958件に増加しています。

ルクセンブルク市で一番スリに遭いやすい場所は?

大使館と外務省が名指ししているのは、中央駅からルクセンブルク市中心にかけての地域、特に樹木で囲まれた公園内です。ペトリュス公園・市民公園のような死角の多い緑地でひったくり事件が発生しています。観光ルートの定番が、そのままスリの多発エリアになっています。

樹木に囲まれた公園が危ないと書かれているのはなぜ?

外務省データに「同地域に点在する樹木で囲まれた公園内で発生する傾向にあります」と明記されています。死角が多く、犯行後に公園内を抜けて姿をくらませやすい構造のため、ひったくりの発生ポイントになっています。中央駅から旧市街までの観光ルート上に複数あるので注意が必要です。

ATMで現金を引き出すときの注意点は?

外務省は「ATMコーナーが比較的人通りの多い場所に設置されていることから、暗証番号を盗み見され、カードの盗難被害に遭ったうえ、現金を引き出されるケースがあります」と具体的に警告しています。屋外ATMより銀行店舗内のATMを使う、暗証番号入力時は必ず手で覆うのが基本です。

被害に遭ったらまず何をすればいい?

まずルクセンブルクの警察(電話113)に届け出て被害届の受理証明書をもらいます。パスポートを盗まれた場合は在ルクセンブルク日本国大使館(+352-46-41-51-1)に連絡。クレジットカードは日本のカード会社に即連絡して停止します。大使館は日仏二か国語の警察届出フォーマットをサイトに公開しているので、現地警察窓口で活用できます。

出典

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