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ブカレストの交通 空港殺害事件と白タクATM強盗【2026】

ブカレストのタクシー・交通の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ブカレストのタクシーは、料金ぼったくりだけで済まない国。ヘンリ・コアンダ空港では2012年に日本人女性が白タクで殺害される事件が発生していて、外務省と大使館が今も繰り返し警告を出し続けています。さらにスタンガンを首に突きつけられてATMで現金を引き出させられる強盗も別途報告されている――白タクは「危険」のレベルが他国とは違います。空港のタッチパネル式機械、Bolt/Uberアプリ、推奨タクシー会社のいずれかに動線を固定するのが、生死に関わる対策です。

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2012年ヘンリ・コアンダ空港殺害事件 --- 警告の根拠

外務省と大使館が今もしつこく警告し続ける根拠が、2012年の事件です。

2012年には、日本からヘンリ・コアンダ国際空港に、夜遅い時間に到着した女性が、同空港において親切心を装ったルーマニア人男性に声をかけられ、一緒にタクシーに乗車したところ、その男性により暴行・殺害される事件が発生しています。

夜遅い到着便、空港、片言の日本語または英語で話しかけてくる男性、「タクシー乗り場まで案内するよ」、一緒にタクシーに乗車――この流れの最後が殺害です。手口はシンプルだけど、空港の疲労・不安・夜の暗さが組み合わさると、意外と簡単に乗ってしまう構造になっています。

10年以上前の事件ですが、現在も警告に使われているのは、同じ手口が今も続いているから。空港で声をかけてくる相手とは、絶対に一緒のタクシーに乗らない。これは譲れないルールです。

スタンガン強要型ATM強盗 --- 深夜白タクの凶悪パターン

ブカレストの白タクのもう一つの凶悪パターンが、ATM現金引き出し強要。

この他、深夜にタクシーに乗ったところ、スタンガンの様な物を首に突き付けられて脅され、ATMで多額の現金を引き出すよう強要される事件も発生しています。

深夜のタクシーで、停車したと思ったらスタンガンを首に突きつけられて、近くのATMで現金を限度額まで引き出させる。これは強盗事件として外務省が明記している手口です。

防ぎ方は1つだけ。最初から白タクに乗らない。乗車時点で「これは正規タクシーかどうか」が見分けられないと、すべて事後対応になってしまいます。

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空港のタッチパネル式機械を使う --- 白タク回避の最重要ルート

ヘンリ・コアンダ国際空港から市内に出る時の正解動線は、外務省が具体的に書いています。

ヘンリ・コアンダ国際空港には到着ロビー両脇に、登録業者のタクシーを呼び出すことができるタッチパネル式機械が設置されており、同機械を利用することで白タクへの乗車を回避できます。

到着ロビー両脇のタッチパネル式機械で、行き先を入力すると登録業者のタクシーが配車される仕組み。これを使えば白タクには絶対に当たりません。

代替手段として、

  • Boltアプリ(事前登録、料金事前確定、カード決済可)
  • Uberアプリ(同上)
  • Black Cab(アプリで事前予約・カード/電子マネー決済)

のいずれかでも安全です。スマホのSIM/eSIMが使える状態にしてから到着するのが必須条件。

ノルド駅は正面メインゲートの車寄せから

ブカレスト中央駅のノルド駅から市内へ出る時の正解は、

ノルド駅では、正面メインゲートの車寄せから乗車することをおすすめします。

駅構内のタクシースタンドではなく、正面メインゲートの車寄せ。裏口や駅前路上でつかまえるタクシーは白タクの可能性が高くなります。

ノルド駅では「ホテルまで案内する」と日本語・英語で声をかけてくる男女ペアの被害も発生しているので、駅前で見知らぬ相手から声をかけられたら無視して移動。Bolt/Uberアプリで車を呼ぶ動線が、最も安全です。

推奨タクシー会社 --- MERIDIAN・LEONE・SPEED・TAXI2000

ブカレスト市内で電話やアプリで呼ぶ場合、手引きが具体的に推奨タクシー会社を挙げています。

ブカレスト市内では、Star Taxi、Speed Taxi、Meridian Taxiなどのスマートフォンアプリ(氏名、電話番号、メールアドレス等を登録する必要あり)でタクシーを呼ぶこともできますが、比較的安心できるタクシー会社(MERIDIAN、LEONE、SPEED、TAXI2000等)以外への乗車はおすすめしません。また、アプリで事前予約や行き先の指定ができ、更にはクレジットカードや電子マネーでも決済できる「Black Cab」や「Uber」、「Bolt」もあります。

整理すると、

安心して使えるタクシー会社
MERIDIAN(メリディアン・タクシー)
LEONE(レオーネ・タクシー)
SPEED(スピード・タクシー)
TAXI2000
Black Cab(アプリ予約)
Uber(アプリ予約)
Bolt(アプリ予約)

これ以外の流しのタクシーには乗らない。これだけ守れば、ブカレストの白タク被害から自分を守れます。

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料金相場 --- 1km 2.29〜3.5レイが正規

正規タクシーの料金相場も大使館が明示しています。

ブカレスト市周辺のタクシーであれば、運転席と助手席のドアに1キロメートルあたりの料金が表示されているので、乗車の前に必ず確認してください(2025年5月現在、ブカレスト市内のタクシー、およびヘンリ・コアンダ国際空港からのタクシーは、1キロメートルあたり2.29~3.5レイ)。

1km当たり2.29〜3.5レイ(1レイ≒34円なので約78〜119円)。これより明らかに高い料金が表示されている車両は白タクです。

ぼったくり被害の典型は、

通常20~30レイのところ、40~60レイなど

の倍額請求パターン。1キロ当たりの料金表示を乗車前に確認し、明らかに相場を超える請求には応じないのが鉄則です。

親切心を装った声かけ --- 全部警戒対象

タクシー被害の入口になっているのが、親切心を装った声かけ。

親切心を装って近づいてくる犯罪者がいます。空港や路上あるいはレストラン等で見知らぬ人から片言の日本語または英語で親しげに話しかけられた場合などは要注意です。しつこく話しかけられても相手にせず、「急いでいる」等と答えてその場を立ち去り、決して立ち話を始めたり、同席したりしないでください。

「日本人ですか?」「いいタクシー知ってるよ」「自分も同じ方向だから一緒に乗ろう」――これらは100%警戒対象。「急いでいる」と答えて立ち去るのが正解です。同じ声かけはブカレストの詐欺・両替詐欺対策で取り上げた偽警察官の入口にもなります。

TESTIMONY · 旅行者B
夜のヘンリ・コアンダ空港で、片言の日本語で「タクシー安く呼べるよ」と声をかけられました。「Boltで呼ぶから大丈夫」と返したらしつこく食い下がられて、最後は「急いでます」とだけ言ってその場を離れました。空港のタッチパネル機械で正規タクシーを呼んで、無事ホテルに着けました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ルーマニア日本国大使館「安全の手引き」親切声かけタクシー手口を基に構成

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手口早見表

手口主な現場対処
親切声かけ→白タク殺害ヘンリ・コアンダ空港、ノルド駅「急いでいる」と立ち去る、絶対に同乗しない
スタンガン突きつけATM強要深夜の白タク車内最初から白タクに乗らない、Bolt/Uberのみ
倍額ぼったくり流しのタクシー1kmあたり2.29〜3.5レイ表示を確認
ノルド駅前の声かけタクシーノルド駅周辺路上正面メインゲートの車寄せから乗車
「同じ方向だから一緒に」空港・駅・観光地同乗依頼は100%断る

やられたらどうする

  1. 白タクに乗ってしまったら、人通りの多い場所で停まらせて降りる:ATM要求はその時点で拒否
  2. 暴行・脅迫を受けた場合は警察112に通報(24時間・英語可)
  3. 車両ナンバー・運転手の特徴を可能な範囲でメモ:警察への被害届で重要
  4. ATMで現金を引き出させられた場合はカード即停止:日本のカード会社海外緊急連絡先へ
  5. 在ルーマニア日本国大使館(+40-21-319-1890)に連絡。領事サポートを受ける
  6. 保険会社に連絡:強盗被害は携行品損害・救援費用の補償対象になる場合あり

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出発前にやっておくこと

  • Bolt/Uberアプリを出発前にダウンロード+クレジットカード登録:到着即使える状態に
  • 空港のタッチパネル式機械の使い方を確認:到着ロビー両脇、英語表示あり
  • MERIDIAN/LEONE/SPEED/TAXI2000の名前を覚える:それ以外には乗らない
  • 「急いでいる」のフレーズを準備:声かけの即座断りに
  • eSIMを出発前に設定:到着即アプリでタクシー呼べる状態
  • 海外旅行保険に加入:強盗・暴行被害も補償対象、詳しくはヨーロッパの海外旅行保険

よくある質問

ブカレストの白タクは本当に危ない?

殺人事件まで起きています。2012年にヘンリ・コアンダ国際空港で、夜遅く到着した日本人女性が「親切心を装ったルーマニア人男性」と一緒にタクシーに乗り、暴行・殺害される事件が発生(外務省 安全対策基礎データ)。深夜にスタンガンを首に突きつけられATMで多額の現金を引き出すよう強要される事件も別途報告されています。

正規タクシーの料金相場は?

2025年5月時点でブカレスト市内・ヘンリ・コアンダ空港発着とも1キロメートルあたり2.29〜3.5レイ(1レイ=約34円)。手引きは「運転席と助手席のドアに1キロメートルあたりの料金が表示されているので、乗車の前に必ず確認」と推奨。法外なケースは通常20〜30レイのところ40〜60レイなど2倍請求されるパターン。

空港から市内へ安全に移動するには?

ヘンリ・コアンダ国際空港の到着ロビー両脇にあるタッチパネル式機械で登録業者のタクシーを呼ぶか、Bolt/Uberアプリで車を呼ぶ。手引きが推奨タクシー会社として「MERIDIAN、LEONE、SPEED、TAXI2000」を挙げています。Black Cab、Uber、Boltはアプリで事前予約・カード決済も可能。

ノルド駅でタクシーに乗る時の注意は?

外務省は「ノルド駅では、正面メインゲートの車寄せから乗車することをおすすめします」と明記。駅前で声をかけてくる相手には応じず、正面メインゲートまで歩いて、車寄せにいる正規タクシーを使う。Bolt/Uberアプリでも安全。

白タクに乗ってしまったらどうする?

即座に降りる。「ATMで現金引き出して」と要求されたら絶対応じず、人通りの多い場所で停まらせて降りる。応じてしまった場合は警察112に通報。被害後は在ルーマニア日本国大使館(+40-21-319-1890)に連絡を。

出典

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