マドリードの詐欺で最も特徴的なのは偽警官とパンク盗の2つ。どちらもスペイン全土で発生しているが、マドリード市内とその周辺で特に報告されている。偽警官は私服で近づいてきて財布を丸ごと抜く。パンク盗はレンタカーのドライバーを狙う。手口を知っていれば両方とも防げる。
Travel Alert 01
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偽警官 --- 「所持品検査」で財布を丸ごと
マドリードで繰り返し報告されている手口。警察を名乗る人物が偽の警察手帳を一瞬だけ見せ、「所持品検査です」と言って財布を提示させる。財布を手にした瞬間、慣れた手つきで現金やカードを抜き取る。
警察を名乗り、警察手帳らしき物を提示した上で、所持品検査と偽って財布を提示させ、現金等を抜き取る。なお、過去の事例は、偽私服警官のみで、今のところ偽制服による犯行はない。
大使館がまとめた偽警官の特徴は3つ。
- 警察手帳を一瞬しか見せない --- じっくり確認させない
- 財布の提示を要求する --- 正規の警察官は旅券・身分証の提示は求めても、財布の提示を求めることはない
- スペイン語が流暢でなく、英語で話しかけてくることがある --- 外国人犯罪グループの可能性
厄介なのは、マドリードには本物の私服警官も巡回していること。高級ブティックが並ぶセラーノ通りでは詐欺事件対策のため、空港や駅では密入国摘発のために私服警官が配置されている。
旅行者が私服警官を偽警官と思いこみ、公務執行妨害の容疑で拘束される事案も起きている
本物か偽物かの見分けは「財布を出せと言うかどうか」。財布の提示を求めてきたら偽物の可能性が極めて高い。「最寄りの警察署で対応します」と言えば、偽物はその時点で立ち去ることが多い。パリでも「麻薬捜査」を口実にした偽警察官が観光地に出没しており、ヨーロッパ共通の手口になっている。
Travel Alert 02
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あなたは知っていますか?
パンク盗 --- レンタカーの荷物ごと持ち去り
パンクを指摘して車を停車させ、被害者が修理をする隙に車内物品や車両自体を盗む
レンタカーで移動中に「タイヤがパンクしている」と指摘してくる人物がいたら要注意。停車して確認している間に、鍵を抜かれて車ごと持ち去られるケースもある。
パンクは本当にしている場合もある。犯人が事前にタイヤに穴を開けておいて、被害者がパンクに気づいて停車するのを待ち伏せるパターン。レンタカーに乗る前にタイヤを確認し、走行中にパンクを指摘されたらすぐに停車せず、安全な場所(ガソリンスタンドやサービスエリア)まで移動してから対処するのが安全。スリのほうはマドリードのスリ・置き引きで手口を整理している。
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手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 偽警官 | 路上(セラーノ通り周辺など) | 偽の手帳を見せて所持品検査を装い現金を抜く |
| パンク盗 | 道路・駐車場 | パンクを指摘して停車させ車内物品を盗む |
| 署名活動スリ | 観光地 | 署名→身分証提示要求→財布を出させて共犯が抜き取り |
Travel Alert 04
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出発前にできる予防策
- 「財布を見せろ」は偽物のサイン --- 正規の警察は旅券や身分証しか求めない。財布を出せと言われたら「警察署に行きましょう」で対処
- パンク指摘ですぐ停車しない --- ガソリンスタンドなど安全な場所まで移動してから確認
- レンタカーを離れる際は荷物を見えない場所に --- トランクに入れ、車内の座席に荷物を置かない
- 署名活動には応じない --- 「No, gracias」ではっきり断って立ち去る
- 車のドアは走行中もロック --- 信号待ちで窓から手を伸ばされる被害を防ぐ
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 112に電話 --- 警察を呼ぶ。偽警官の特徴(人数・服装・方向)をできるだけ覚えておく
- 被害届を国家警察(Policia Nacional)に提出 --- 保険請求に被害届のコピーが必要
- 在スペイン日本国大使館に連絡(91-590-7600) --- パスポート盗難時の再発行手続き
- クレジットカード会社に連絡して利用停止 --- カードが盗まれた場合は即座に止める
- レンタカー会社に連絡 --- 車両盗難の場合は警察の被害届番号が必要
よくある質問
マドリードで偽警官に遭ったらどう対処する?
在スペイン大使館によると、正規の警察官は旅券や身分証の提示は求めても財布の提示は求めません。偽警官は偽の手帳を一瞬しか見せず、財布を出せと言ってきます。「最寄りの警察署に行きましょう」と提案すれば、偽物はその場から立ち去ることが多いです。
パンク盗はどう防ぐ?
走行中に見知らぬ人がパンクを指摘してきたら、すぐに停車せず安全な場所(ガソリンスタンド等)まで移動してから確認してください。停車する場合も全てのドアをロックし、窓は開けないことが重要です。
セラーノ通りで本物の私服警官と偽物を見分けるには?
大使館の安全の手引きによると、セラーノ通りでは詐欺事件対策で本物の私服警官が巡回しています。見分けのポイントは「財布を出せと言うかどうか」。財布の提示を求めるのは偽物で、本物は旅券や身分証の提示しか求めません。