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テグシガルパの強盗 拳銃バス襲撃とATM連行誘拐【2026】

テグシガルパの睡眠薬強盗の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.03 KAIGAI-RISK

ホンジュラスは殺人事件の8割で銃器が使用される国です。テグシガルパでも拳銃を使った強盗・誘拐事件が継続発生しており、2024年と2025年には連続して邦人被害事案が記録されました。「抵抗するか/逃げるか」を考える余地はなく、抵抗しない・指示に従う・命を最優先が絶対原則です。

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2025年4月: 在留邦人の拳銃バス強盗

外務省と大使館の四半期レポートが共通して記録している事案です。

2025年4月に首都テグシガルパ市に向かうバスの中で拳銃強盗被害に遭い、金品を強奪された被害。

昨年4月には、在留邦人1名が首都に向かうバスに乗車していたところ、拳銃バス強盗被害に遭いました。本事件においては乗客等が被疑者の指示に応じたため、他の乗客を含め命に別状はなく、重傷の傷を負ったものはいませんでしたが

「指示に応じたため命に別状なし」――言い換えれば、抵抗していたら撃たれていた可能性があったということ。外務省は一般論としても同じ指摘をしています。

路線バスに乗っていたところ、乗客を装った強盗に銃で脅され、金品を奪われた。

路線バス・乗合タクシーは原則使わない

外務省の判断は明確です。

昼間帯であっても、徒歩での移動は極力避けるべきですが、バスやタクシーの乗客を狙った強盗事件も頻発していますので、できる限り公共交通機関は利用しない等の十分な注意が必要です。

「公共交通機関は利用しない」を国の公式機関が書いている水準。雇用主・受入機関の手配車両か、配車アプリ(運転手照合付き)以外は基本使わないのが現実解です。タクシー・バス各手口の詳細はテグシガルパのタクシー・交通トラブルに。

2024年4月: ギャング縄張り誤侵入での発砲

2024年4月に旅先から車で帰宅途中、首都テグシガルパ市内を運転中に道に迷い、青年ギャング団が縄張りを争うとされる地区に誤って立ち入ったことで、発砲を受けた負傷事案。

四半期レポートの記述。

一昨年4月には夜間旅先から車で帰宅途中の在留邦人がテグシガルパ市内を運転中に道に迷い、ギャング団の縄張り地区に誤って立ち入ったことで、発砲を受け負傷しました。

道に迷っただけで発砲・負傷」が現実です。隣国エルサルバドルでは例外措置体制でMS-13を大量拘束して殺人率を激減させましたが、ホンジュラスではMS-13とPandilla 18の縄張りが住宅街に点在し、外見では見分けがつきません。

かつては全身に特徴的な入れ墨を彫り、独自の服装を好んでいたマラス・パンディージャスの構成員ですが、最近では入れ墨を彫らず、普段着を好む者が増加しており、一見して同関係者と分からない場合が多い

縄張り誤侵入を避ける運転原則

  • Google Mapの近道ルートを盲信しない。雇用主推奨ルートを最優先
  • 配車アプリのルート逸脱通知を有効化
  • 夜間の単独運転は不要不急なら避ける
  • ガソリン・通信を満タン/満充電で出発
  • もし誤って入ってしまったらUターンせず減速して通過(Uターンは「敵の偵察」と誤認されるリスク)
  • 信号待ちで車線を1台分空けて停止(前方を塞がれた時の脱出路)

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短時間誘拐 --- ATM連行型

ホンジュラスの誘拐は、伝統的な身代金型と短時間誘拐に大別されます。

当国内における誘拐事件は、いわゆるテロ組織によるものではなく、マラス・パンディージャスと呼ばれるギャング団を始めとした犯罪組織や犯罪者個人によるものであり、「高額な身代金を目的とする計画的な誘拐」、「人身売買を目的とする誘拐」及び「少額な金銭と所持品を目的とする短時間誘拐」に大別されると考えられています。

短時間誘拐の典型的な手口:

「少額な金銭と所持品を目的とする短時間誘拐」の場合、ショッピングモールや銀行の駐車場等の死角になる場所で、ボディーガード等を引き連れていない者を狙って逮捕・監禁し、共にATMへ赴いて現金を引き出させ、解放するというものです。 また、いわゆる流しの相乗りタクシーに乗車した際にも、これと同様の被害に遭遇するケースが散見されますので、より安全な登録制の配車サービスを利用するなどして警戒する必要があります。

統計に表れない実態

なお、誘拐被害については、犯人からの報復を恐れて、被害者が警察に届け出ないケースが大半とみられており、実際の発生件数は相当数にのぼると推定されます。特に、「少額な金銭と所持品を目的とする短時間誘拐」の場合、金銭的損失が僅かであることから、大半の被害者は警察に被害を届け出ていないと考えられています。

公式統計には表れない被害が相当数存在する、というのが外務省の見解です。

高額身代金型と人身売買

国家警察の発表及び現地報道等によれば、当地における「高額な身代金を目的とする計画的な誘拐」の発生は多くはないが、過去に発生している事件では、住宅に押し入って被害者を連れ去る等の強引な手段を用いています。

国際移住機関等の調査結果によると、2002年以降、少なくとも500名以上のホンジュラス人が人身売買の被害に遭遇しており、「人身売買を目的とする誘拐」の被害者となった者も数多く存在していると考えられます。

人身売買被害は基本的にホンジュラス国内の社会的弱者層が標的ですが、外国人を排除する根拠もないため、夜間単独行動・流しタクシー利用は避けるのが原則。

ATM・現金管理の自衛策

短時間誘拐の被害最小化はATMの設定がカギです。

  • 1日の引出限度額を低めに設定しておく(被害最小化)
  • 1人で出歩く時の所持金は最小限、メインの資金は別保管(ホテル金庫・分散保管)
  • ATM操作中に「手伝う」と声をかけてくる人物に応じない
  • 暗証番号入力は手で隠す
  • ショッピングモールでもATMは店内・銀行支店内を使う、屋外スタンドアローン型は避ける
  • 引き出し直後の店外移動を尾行されないか確認

クレジットカード決済時

外務省が一般被害例で挙げている手口:

外食していたところ、客を装った男に羽交い締めにされ、携帯電話を奪われた。

レストランの会計時にカードを店員に預けず面前処理、暗証番号は他人に絶対に教えない、テーブルで一瞬の隙にスマホをひったくる手口に備えてスマホは座面側のポケットに入れない、が三原則。

ホテル滞在の自衛 --- ドアを開けない

2020年10月にフランシスコモラサン県内のホテルに滞在中であった日本人男性の部屋に、複数の人間が拳銃のようなもの持って押し入り、金品が強奪された強盗事件。

外務省はホテル選びと対応をこう書いています。

警察官等、治安関係者の制服を着用した強盗や殺人事件が頻発しています。自宅やホテル等の滞在先に見知らぬ人が訪ねてきたら、たとえ制服のようなものを着用していたとしても、強盗等の可能性があるため、絶対にドアを開けないようにしてください。

ホテル滞在の鉄則:

  • 大手チェーン(ヒルトン・マリオット系)か大使館推奨ホテルを選ぶ
  • ノックがあればインターホン・電話でフロントに確認してから開ける
  • ルームサービスでも事前に注文確認電話を受けてから扉を開ける
  • ロビー・エレベーターで部屋番号を口頭で言わない
  • 部屋から出る際にチェーン状態の写真を撮っておく(侵入確認用)

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強盗遭遇時の絶対原則

中米の強盗対応ルールがそのまま当てはまります。

  • 絶対に抵抗しない(ホンジュラスでは殺人事件の8割で銃器使用)
  • 相手の顔・目を凝視しない
  • ポケット・バッグに勝手に手を入れない(武器と誤認されると射殺リスク)
  • 指示されたら淡々と従う、無言で時間を稼がない
  • 「逃げて助けを呼ぼう」と考えない(撃たれる)
  • 命が最優先、財布・スマホ・時計は捨てる前提

外務省は店員との口論にも警告を発しています。

武装した警備員と店先等で口論をした結果、感情が高ぶって射殺される事例が相次いでいます。自身を守るためにも、たとえ相手が店舗関係者であったとしても、口論は避けるようにしてください。

流れ弾被害も想定

自分が当事者でなくても被害に遭う可能性があります。

こうした事件が発生した際、流れ弾によって死傷する善良な一般市民も多く、警察当局も年間平均で10名前後が流れ弾によって死亡していると発表

年10名が流れ弾で死亡と国家警察自身が発表しています。銃声を聞いたら:

  • 直ちに地面に伏せる(しゃがむより伏せる)
  • 壁の角に身を寄せる、鉄製の構造物の陰に隠れる
  • スマホは出さない(光や音で位置特定リスク)
  • 状況が落ち着くまで動かない
  • 落ち着いたら最寄りの建物(コンビニ・銀行)へ駆け込む

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中南米地域の参考: 保険金支払事例

ホンジュラス単独の保険会社事例は公表されていませんが、中南米地域の参考として:

  • ペルー: 高山病・敗血症性ショック・細菌性髄膜炎で1,654万円(ジェイアイ傷害火災)
  • ペルー: 脳梗塞で1,144万円(SBI損保)
  • コスタリカ: 脳内出血・硬膜動静脈瘻で442万円(SBI損保)

強盗被害後の医療費・精神的ケア・緊急医療搬送・家族の現地渡航費(救援者費用)まで含む包括的な海外旅行保険が必要です。ホンジュラスからの国外搬送は米国(マイアミ)への医療搬送が現実的で、空路アクセスが限られる場合はチャータージェット手配でさらに高額になる可能性があります。保険プランの選び方は中南米旅行の保険ガイドで比較しています。

出発前にできること

  1. 海外旅行保険のレベル2地域免責条項を確認
  2. たびレジ・在留届を登録、緊急連絡網を整備
  3. ATM引出限度額を低めに設定
  4. クレジットカード会社の緊急連絡先をスマホ+紙で二重保管
  5. 大使館・主要病院・配車サービスの番号をスマホに保存
  6. 雇用主・受入機関と「使ってよいルート/時間帯」を事前共有

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被害に遭ったら

  • 911(警察・救急・消防)
  • 在ホンジュラス日本国大使館: +504-2236-5511
  • クレジットカード即停止
  • ATM引出履歴の保存(保険請求の証拠)
  • 病院(Honduras Medical Center 2280-1500)で身体被害確認
  • 解放後の精神的ケアも保険請求対象

不幸にも、犯罪の被害者となった場合には、「911(日本の110番)」に通報のうえ、当館にも一報願います。

よくある質問

テグシガルパで強盗に遭ったらどう対応すべき?

「絶対に抵抗しない」が中米の鉄則です。ホンジュラスでは殺人事件の8割で銃器が使用されており、抵抗すれば撃たれる前提で行動します。命が最優先、財布・スマホ・時計は捨てる前提で対応。被害後はまず911、続いて大使館(+504-2236-5511)へ連絡してください。

ATM連行型の短時間誘拐とは?

ショッピングモールや銀行の駐車場の死角でボディーガードのいない人物を狙って拘束し、ATMで現金を引き出させて解放する手口です。流しの相乗りタクシー乗車中にも同様の被害が発生しています。ATMの1日引出限度額を低く設定、登録制配車サービスを使うのが基本対策。

市内のギャング縄張りはどう避ければいい?

外務省は具体的な立入禁止地区リストを公開していません。これは安全/危険を二分できないという意味で、MS-13・Pandilla 18の縄張りが住宅街に点在しています。Google Mapで近道として表示されても知らないルートを通り抜けない、夜間運転は不要不急なら避ける、雇用主・受入機関に推奨ルートを事前確認するのが現実解です。

出典

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