ジャマイカでマリファナは「ガンジャ」と呼ばれ、レゲエ文化と結びついた象徴的な存在です。観光地では路上で売人が声をかけてきます。でも合法ではありません。さらに怖いのは、自分で買う気がなくても「運び屋にされる」「パスポートを取り上げられて脅される」という巻き込まれ型のトラブル。在ジャマイカ大使館の「安全の手引き」が真っ先に警告している項目です。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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「合法化された」というのは誤解
大使館の「安全の手引き」は明確に書いています。
2015年4月15日付けで危険薬物法(Dangerous Drugs Act)が改定され、巷間に於いて大麻が合法化されたとの誤解がなされていますが、依然として法定除外事由なく大麻を取引・吸引することは違法です。違反した場合には、逮捕・拘留等され、刑事裁判に於いて有罪となれば懲役刑となる可能性があることには何ら変わりありません。
レゲエのコンサート会場や観光地で「白昼堂々と路上で販売されていることもある」のは事実ですが、警察は摘発を続けています。一定量以上を所持して検挙されれば日本同様に身柄拘束→刑事裁判です。
そして、もし日本に持ち帰った場合は日本の麻薬取締法・関税法でさらに重く処罰されます。コカインの原料植物(コカ)と同じ扱いを受けることに。外務省は2025年4月30日付で「違法薬物(大麻等)の密輸に関する注意喚起」を出しており、日本人が運び屋として逮捕されるケースが続いています。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
売人が日本人に近づく3つの手口
外務省の「安全対策基礎データ」が名指しで挙げている手口です。
(1)薬物の売人が日本人に接触した手口 ○知り合った日本人に対して、麻薬は合法であると偽って売り付ける。 ○ホテルに泊まっている日本人旅行者を、「ホテルは高いから」と自宅に誘い、1対1(グループ旅行者も一人ずつ別々の家に案内される)になると、高い値段で麻薬を買うように脅迫する。 ○「不法滞在にならないように手続きをしてあげる」とパスポートを預かり、「麻薬の売買に応じなければ返却しない」と言って脅す。
特にエグいのは2つ目と3つ目。グループ旅行で来ても一人ずつ別の家に分散させられます。仲間が助けに来られない状態で「金を出すか、麻薬を買え」と迫られる。3つ目はパスポート人質型で、海外では身分証明書がないと身動きが取れなくなります。
「運び屋」に仕立てる手口
もっと深刻なのが、観光客自身を麻薬の運び屋にしてしまうパターン。在ジャマイカ大使館はこう書いています。
モンテゴベイやキングストンには、日本人を「大麻(ガンジャ)の運び屋」に仕立てようとするグループが確認されています。これらのグループは市内観光や食事などに誘って親しくして信用させた後、小包やお土産品(内部に巧妙にガンジャを隠匿したもの)を預けてよこし、人に渡すよう依頼してきます。
数日かけて市内観光や食事をおごり、信用させてから「日本に住んでる友達に渡してほしい」と小包を渡してくる。お土産を装って中にガンジャを巧妙に隠すので、見ただけでは分かりません。あなたが何も知らずに空港で見つかれば、運び屋として現地で逮捕、または日本到着時に税関で逮捕。どちらも長期の刑事裁判が待っています。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
ZOSO地域の銃撃に巻き込まれる
ガンジャの密売人の多くはギャング組織のメンバーです。大使館の「安全の手引き」は別の角度からも警告しています。
密売人の多くはギャング組織のメンバーであることから、これらの者と一緒にいた場合、ギャング組織間の抗争や警察当局の集中的な取締り(多くは銃撃戦を伴うもの)に巻き込まれたり、強盗・強姦等の重大な犯罪の被害者となる危険性が非常に高くなります。
キングストン首都圏のデンハム・タウン、グリニッジ・タウン、パレード・ガーデンズ、オーガスト・タウンは犯罪対策特別地区(ZOSO)に指定中。立ち入り制限と治安当局の取り締まり強化エリアです。売人について行ったら、その場が掃討作戦の現場になることもあります。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
予防策 --- 出発前と現地で
出発前
- 「ジャマイカで大麻は合法」という記事や噂を信じない(違法のまま)
- ガンジャ目的でジャマイカに行かない(旅行の動機自体を見直す)
- 海外旅行保険の加入(拘留・弁護士費用までカバーするタイプ)
現地で
- 路上で「ガンジャ要らないか」と声をかけてきた相手は完全無視で立ち去る
- 「ホテルは高いから」と自宅に誘う現地人にはついていかない
- パスポートを誰かに預けない(ホテルのフロント保管以外)
- 他人の荷物は絶対に預からない・運ばない(小包・お土産・封書すべて)
- 親しくなった現地人から「日本に届けてほしい」と頼まれたら、相手がどんなに親切でも断る
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
検挙されてしまったら
- 在ジャマイカ日本国大使館(876-929-3338)に至急連絡
- 弁護士の手配(大使館が現地弁護士リストを提供)
- 保険会社の弁護士費用特約の確認
- 家族への連絡
外務省は「違法薬物の密輸事案では、自らが知らないうちに『運び屋』に仕立てられた事例も発生しています」と明記しています。「自分は知らなかった」が通用するかどうかは現地裁判所の判断次第。最悪の事態を想定して保険と緊急連絡先を準備しておくこと。
よくある質問
ジャマイカで大麻は合法じゃないの?
違います。2015年4月15日付で危険薬物法(Dangerous Drugs Act)が改定され「大麻が合法化された」と誤解されがちですが、依然として法定除外事由なく大麻を取引・吸引することは違法です。違反すれば逮捕・拘留され、有罪となれば懲役刑の可能性があります。日本に持ち帰れば日本の麻薬取締法でさらに重く処罰されます。
「ガンジャの運び屋」にされそうになったらどうする?
親しくなった現地人から「日本にいる友人に渡してほしい」と小包やお土産を預けられたら、内容物に関係なく断ること。中身がガンジャだった場合、空港の出国検査や日本の入国時に発覚すれば本人が運び屋として逮捕されます。「他人から預かった荷物」は絶対に運ばない、これは旅行中の鉄則です。
パスポートを預けてしまったら?
すぐに在ジャマイカ日本国大使館(876-929-3338)に連絡。「不法滞在にならないように手続きしてあげる」とパスポートを預かるのは麻薬取引強要のための脅迫手口です。警察にも届けて、紛失届を出した上で大使館でパスポート再発行手続きを進めます。