キングストンのスリ・ひったくりは、日本のそれとは別物です。在ジャマイカ大使館の「安全の手引き」は「抵抗した被害者が銃で撃たれて死亡したケースも報じられています」と書いています。財布を取り戻そうとしただけで命を落とす、それがキングストンの治安水準。手口を知って、そもそも被害に遭わない持ち方をするのが正解です。
Travel Alert 01
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ハーフウェイツリーのバイクひったくり・拳銃強盗
外務省の邦人被害事例から、ハーフウェイツリー周辺で実際に起きた件。
観光中の日本人女性が、ハーフウェイツリーの交差点で信号待ちをしていた際、バイクに乗った男からショルダーバッグをひったくられた。
観光中の日本人男性2人が、ハーフウェイツリーからホテルに移動中、けん銃を持った男に脅され、所持品を奪取された。
ハーフウェイツリーはキングストン中心部の交差点で、ホテルやレストランが集中するエリア。それでも昼夜問わずひったくりや拳銃強盗が発生します。徒歩での移動は避け、ホテルからは車両(タクシー)でが原則。それでも降車直後に襲われる事例があります。
観光中の日本人男性2人が、タクシーでホテルに到着し、タクシーを降車した直後に数名の男に囲まれ、暴行を受けた後、所持品を奪取された。
タクシーから降りるときも油断できないということ。ホテル入口の警備員がいるエントランスに直接横付けしてもらう。
Travel Alert 02
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バスターミナル・音楽イベントでの窃盗
観光中の日本人男性が、キングストンのバスターミナルで下車した直後、スマートフォンを盗まれた。
観光中の日本人女性が、音楽イベント会場入口で、所持していた財布と旅券を盗まれた。
バスターミナルは人混みの密度が高く、スリの典型現場。降車時の荷物の出し入れに気を取られている瞬間が狙われます。音楽イベント会場は入口で身体が混み合うので、ポケットや背中のリュックは標的に。旅券(パスポート)は会場に持ち込まない、現金は最小限、これだけで被害は減らせます。
ナイフ・拳銃が前提の強盗
ジャマイカの怖さは、犯人が最初から武器を持っている前提で来ること。大使館の「安全の手引き」はこう書きます。
短期滞在中の男性が、単独でキングストン中心部を歩いていたところ、男性2人組に「遊びにいこう」と声をかけられたことから、一緒に車に乗って移動。ダウンタウンに着いたところ、仲間が増えて脅され、スマートフォンを盗られまいと抵抗したところ、ナイフで刺された。
観光中の男性2人が、夜間、キングストンのケンコット地区を歩いていたところ、後方から近づいてきた2人組の男から「日本人か、ガンジャ(大麻)はいらないか」などと声をかけられた際、その場から走り去ろうとしたが、1人が抵抗したため揉み合いになり、ナイフで胸部を刺され、重傷を負った。
スマホを取り戻そうとして刺された。走って逃げようとしたら追いかけられて刺された。日本の感覚では「逃げれば助かる」「抵抗すれば取り戻せる」と思いがちですが、武装した複数人を相手にする状況ではそれが通用しません。
Travel Alert 03
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自宅・ホテル室内への侵入強盗
路上だけでなく、宿泊先への侵入強盗も発生しています。
短期滞在中の日本人男性3人が、キングストンの宿泊先に戻り、ドアの鍵を開けて室内に入ろうとした際、マシンガンとけん銃を所持した3人組の男に室内に押し込められ、けん銃を突きつけられた上、現金、旅券、パソコン、携帯電話等を強奪された。
出張中の日本人女性が、モンテゴベイのホテルに宿泊中、深夜、ハンマーで入口ドアを破壊して部屋に侵入した2人組の男にけん銃を突きつけられ、手足を縛られた上、所持品を奪取された。
ハンマーでドアを破壊して侵入するレベル。安宿の単純な錠前では防げません。24時間警備のあるホテルを選ぶこと、内側からの追加ロック(チェーンや木製ストッパー)の確認、パスポートと現金は分散保管、これが最低ライン。
大使館が示す安全の三原則
「目立たない・行動を予知されない・用心を怠らない」。この3つが基本です。
当地ではスマートフォンを狙った強盗が多数発生しており、抵抗した被害者が銃で撃たれて死亡したケースも報じられています。路上でスマートフォンを出す行為は強盗のターゲットになり得ることを意識してください。
スマホは路上で出さない。地図確認は店内かホテルで。Uber等の配車アプリも乗車前にホテルで予約完了させてから外に出る。これだけでターゲットから外れる確率が大きく上がります。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
予防策 --- 出発前と現地で
出発前
- 高価な時計・貴金属・ブランド品は持って行かない
- パスポートと現金は分散して保管できるように準備(複数の小財布、スキミング防止ポーチ等)
- 海外旅行保険(盗難・携行品補償)に加入
現地で
- 路上ではスマホを出さない(地図確認はホテル・店内で)
- ハーフウェイツリー周辺の徒歩移動は避ける(ホテル→目的地は車両)
- バスターミナル・音楽イベントには旅券を持ち込まない、現金最小限
- バッグはたすき掛けせず前持ち、または小さい斜めがけ
- 宿泊先は24時間警備のあるホテルを選び、ドアの追加ロックを確認
- 大使館の言う「命金」(取られても致命的でない少額の現金)を別ポケットに
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 絶対に抵抗しない。所持品はすべて渡す(命が最優先)
- 犯人が立ち去ったら安全な場所に避難(近くの店・ホテル・警備員のいる施設)
- 警察に通報(緊急 119)、最寄りの警察署で被害届
- Half Way Tree PS: 876-926-8184
- Constant Spring PS: 876-924-1421
- 保険会社の海外緊急サービスに連絡。被害届の番号(ポリスレポート)を取得
- パスポートを盗られた場合は大使館(876-929-3338)で再発行手続き
- クレジットカード会社に連絡してカード利用停止
よくある質問
スマホを路上で出すのは本当に危ない?
危ないです。大使館は「路上でスマートフォンを出す行為は強盗のターゲットになり得る」「抵抗した被害者が銃で撃たれて死亡したケースも報じられています」と明確に書いています。地図確認はホテルや店内で済ませ、屋外では出さないのが基本。
強盗に遭ったらどうする?
抵抗しないこと。大使館の「安全の手引き」は「強盗犯は拳銃やナイフ等の凶器を持っており、抵抗すれば命を落としかねません」と書いています。所持品はすべて渡し、犯人が立ち去ってから警察と保険会社に連絡。「命金」として多少の現金を持っておくのも推奨されています。
安全な持ち物の持ち方は?
高価な時計・貴金属・カメラ・スマホは目立たせない。バッグはたすき掛けではなく前持ち、貴重品は分散保管。装飾品は最小限に。「目立たない・行動を予知されない・用心を怠らない」が大使館の三原則です。