マイアミはサウスビーチ・ウィンウッド・キーウエストへの玄関口で、日本人観光客にも人気。ただし在マイアミ日本国総領事館「安全の手引き」(令和7年1月改訂)は、フロリダ州全体で窃盗が年間26万件超発生していると書いていて、スリ・置き引きは観光客が最も遭遇しやすい被害です。ここではマイアミ総領事館が実際に書いてる手口と対策だけをまとめました。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
フロリダ州の窃盗規模
まず数字から。
フロリダ州の犯罪発生件数 2016〜2021年(2021年) 総数427,524/殺人1,110/強姦8,700/強盗11,155/加重暴行59,858/侵入窃盗44,207/窃盗266,798/自動車盗難35,696
窃盗266,798件・侵入窃盗44,207件・自動車盗難35,696件。窃盗だけで1日約730件ペース。手引きは「減少した犯罪は窃盗が大部分を占め」と書いてる一方で、それでもこの規模ってのが現実です。
外出時の基本
総領事館がまず書いてるのはシンプルな2行です。
(エ)多額の現金や貴重品は持ち歩かない。 (オ)手荷物から目を離さない。
これに加えて、スマホ歩きも名指しでNG。
(カ)携帯電話の操作や音楽に夢中になり、周囲への警戒をおろそかにしない。
イヤホンしてスマホ見ながら歩く、はマイアミでは完全に「どうぞ取ってください」のサイン。ダウンタウンや観光地で道を確認したいときは、一度店先や壁際に寄って立ち止まってから開く、くらいの癖をつけておこう。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
空港・ホテルでの置き引き
ここが一番取られる場所。手引きもこの節に一番文字数を割いてます。
(ア)空港やホテルは旅行者等を狙った犯罪者が多く徘徊していることに注意し、チェックイン手続き中も貴重品は手元に置き、手荷物は手で保持する、足で挟むなど身体から離さない。トイレ使用時も貴重品は身につけておく。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マイアミ日本国総領事館「安全の手引き」(令和7年1月改訂))
マイアミ国際空港(MIA)やフォートローダーデール空港(FLL)のチェックインカウンター、到着ロビーのバゲージクレーム、ホテルのフロント前。ここで荷物を一度でも身体から離したら持っていかれる前提で動くべきです。
- チェックイン列: スーツケースは自分の前に置いて足で挟む、後ろに置かない
- バゲージクレーム: カートから離れない、ターンテーブル脇でスマホに夢中にならない
- ホテルフロント: チェックイン中もバッグは足元で挟む、椅子の上に置いて離れない
- トイレ: 個室内に全部持ち込む、フックにかけっぱなしにしない
ホテル室内の扱いも明確に指示されてます。
(イ)ホテル入退室時は、ドアロックに加えて必ずチェーンをかける。また、来訪者があったときは、のぞき穴やドア越しの質問で相手を確認してから対応する。 (ウ)貴重品はホテルに預けるか、セーフティ・ボックスに入れて保管する。
一流ホテルでも盗難はあります(在NY・在LAも同じ注意喚起)。セーフに入れない=盗まれても仕方ない、くらいのつもりで扱ってください。
電車・バス・メトロムーバー
マイアミのメトロレール・メトロバス・無料モノレール「メトロムーバー」を使うときの手引きの指示。
(ア)電車やバスを利用する際は、人前で財布を広げてお金を取り出すことがないよう必要な現金は事前に用意しておくか、ICカードや電子決済などの方法を活用する。 (イ)車内では、酔っ払いなど大声で騒いでいる者やホームレス風の者の近くは避ける。また、物乞い等に声を掛けられても応じない。 (ウ)手荷物は床に置かず、体の前で抱えるように保持する。 (エ)乗車中は居眠りをしない。 (オ)降車時は、不審者が後をつけてきていないかをよく確認する。
そしてマイアミ名指しの一文がこれ。
(カ)当地の電車は比較的安全であるが、夜間のの利用は極力避ける(特にメトロムーバー(マイアミ))。
メトロムーバーは無料で便利だけど、夜は名指しで避けろと書かれてるレベル。日没後はおとなしく Uber/Lyft に切り替えよう。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
手口早見表
| 場所 | 手口 | 対策(手引きの指示) |
|---|---|---|
| 空港チェックイン | 後ろに置いたスーツケース盗難 | 手で保持・足で挟む |
| 空港トイレ | フックにかけた荷物盗難 | 個室内に持ち込む |
| ホテル室内 | 室内放置品の窃盗 | セーフ利用・チェーン施錠 |
| ホテルロビー | チェックイン中の足元バッグ | 足で挟む・目を離さない |
| 電車・バス | 床置き手荷物のスリ | 体の前で抱える |
| メトロムーバー夜間 | 夜間車内犯罪 | 夜は利用しない(名指しNG) |
| 路上 | スマホ歩き中の声掛け・スリ | 歩きスマホ禁止 |
| ビーチ | 砂に放置した荷物の盗難 | 高価品は持ち込まない |
自衛装備のセット
NY・LAと共通ですが、マイアミ向けの実装:
- セキュリティポーチ: パスポート・予備カード・予備現金は服の下
- ダミー財布: 50〜100ドル+期限切れカードを別ポケット
- メイン財布: 前ポケット深く、薄型で
- スマホストラップ: 首掛けか手首固定(歩きスマホを避けるためにも)
- ビーチ用防水ポーチ: 海に入るとき最低限の貴重品を首から下げる
- バックパックは前抱え: 公共交通・観光地では定番
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
被害に遭ったら
手引きの指示通り、911 → 総領事館の順。
警察、救急、消防の出動が必要な事態に遭遇した場合は、躊躇することなく「911」に通報してください。
- 警察: 911 通報、ポリスレポート発行(保険請求に必須)
- クレジットカード会社: 即停止連絡
- 保険会社のアシスタンスデスク: 24時間対応、日本語で相談
- 在マイアミ日本国総領事館: +1-305-530-9090(管轄: フロリダ州)
パスポートが盗まれた場合は、警察署で届け出 → 総領事館で新規発給申請の順。帰国日が迫ってる短期旅行者は「帰国のための渡航書」が使えます(戸籍謄本・航空券・顔写真が必要)。
携行品損害付きの保険なら、ポリスレポート+購入証明で1点10〜30万円程度まで補償されます。マイアミを含む北米旅行での備えは北米の旅行保険へ。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
関連ページ
- マイアミの治安 — フロリダ州犯罪統計・ハリケーン・ビーチ盗難
- アメリカの治安 — 国全体の犯罪動向と緊急連絡先
- ニューヨークのスリ・置き引き — 地下鉄・空港・観光地の手口
- ロサンゼルスのスリ・置き引き — 車上荒らしと空港手口
よくある質問
サウスビーチのホテルに泊まるとき、部屋に現金を置いて出ていい?
よくないです。在マイアミ総領事館「安全の手引き」は「貴重品はホテルに預けるか、セーフティ・ボックスに入れて保管する」と書いてます。一流ホテルでも盗難は珍しくなく、室内に出しっぱなしの現金はチップ扱いされる可能性も。ドアは「ドアロックに加えて必ずチェーンをかける」のもセットで守ってください。
マイアミ国際空港(MIA)のチェックインカウンターでスーツケースはどう置く?
足で挟むか、手で持ち続けてください。手引きには「チェックイン手続き中も貴重品は手元に置き、手荷物は手で保持する、足で挟むなど身体から離さない」と明記されてます。列が進むときに後ろに置いたスーツケースが一瞬で消える、が定番パターン。トイレでも荷物は個室内に持ち込むのが基本です。
メトロムーバー(無料モノレール)は使っていい?
昼間は便利ですが、夜間は避けてください。手引きは「当地の電車は比較的安全であるが、夜間のの利用は極力避ける(特にメトロムーバー(マイアミ))」と名指しで書いてます。昼はダウンタウン移動に使えますが、日没後は Uber/Lyft に切り替えるのが安全です。
ビーチやバスで貴重品はどう持つ?
「多額の現金や貴重品は持ち歩かない」「手荷物から目を離さない」が基本。公共交通では「手荷物は床に置かず、体の前で抱えるように保持する」と手引きが指示してます。ビーチはそもそも高価なスマホ・カメラを持ち込まない、海に入るときは誰かに見てもらう、この2点で被害はだいぶ減ります。