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ダッカのスリ 空港強盗とリキシャ鞄強奪【2026】

ダッカのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.22 KAIGAI-RISK

ダッカで日本人・外国人旅行者が遭っている窃盗・強盗の手口は、「空港からの移動中の強盗」「リキシャ乗車中の鞄強奪」「ニューマーケット・グリスタンのひったくり」「グルシャン・ボナニ・バリダラの侵入窃盗」の4系統に整理できます。いずれも外務省と在バングラデシュ日本国大使館が具体的に記録しているもの。ここでは literal 引用で手口の核を分解します。

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手口の核:「警察も犯罪急増を認めた」2025年以降の流れ

大使館は令和7年3月、犯罪統計ベースでこう書きました。

2月にバングラデシュ警察当局が発表した犯罪統計によれば、直近の数年及び前年各月との比較において、本年に入ってからの殺人、誘拐、強盗等の犯罪件数は、増加しています。先般、外国人旅行者がダッカ空港からの移動中に強盗に遭う事件も発生しました。

「先般」と言及されている時点で外国人旅行者の空港強盗が実在、というのが出発点。2024年7月のハシナ政権崩壊以降、政情不安と治安悪化が同時進行している、という流れを踏まえる必要があります。

1. 空港からの強盗・声かけチーム

ダッカで最も旅行者に近いリスクが空港動線です。A2・安全対策基礎データにも明記。

空港周辺で旅行ガイドやホテル従業員を装い気軽に声を掛けてくる人物には絶対についていかない。また、荷物を勝手に運搬しようとする者が多いため、必要なければはっきりと断る。

到着ロビーで「ホテルからの迎えです」「日本人ですか、タクシー安いです」と声をかけてくる人物に荷物を渡す・ついていくと、そのまま強盗パターンにつながる構造。

TESTIMONY · 旅行者A
ダッカ空港、到着ロビー出た瞬間から「タクシー?」「ホテル?」の声かけがすごい。ちゃんとしたホテルピックアップの人と見分けつかなくて、一瞬ついて行きそうになったけど、プラカード確認したら全然違う名前で慌てて戻った。あそこは事前予約したホテル送迎を名指しで確認するまで荷物触らせちゃダメなんだなって。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「バングラデシュ 安全対策基礎データ」

対策

  • ホテルピックアップを事前予約(プラカードに自分の名前+ホテル名を確認してから荷物を渡す)
  • 「ホテル従業員です」と名乗る人物が来たら、スマホからホテルに電話して確認
  • 荷物を運ぼうとする人物が多数寄ってきたらはっきり断る。無料で手伝うふりをして後でチップを高額請求する手口も
  • 夜間到着便は極力避ける。手引きは夜間早朝の移動そのものを非推奨

2. リキシャ・CNG乗車中の鞄強奪

大使館の手引きが具体事例として記録している1行。

邦人男性がリキシャに乗車中、後方から来た複数の者に所持していた鞄を強奪(された)

リキシャは横がオープン構造、CNG(オート三輪)は窓に隙間がある構造で、渋滞で停止中のリキシャ・CNGは窓ガラス無しのまま見える金魚鉢状態。バイク2人組が横から鞄を引ったくるパターンが典型です。

対策

  • 鞄は膝の上・足の間。横に置かない
  • ショルダーバッグは車道側と逆の肩にタスキがけ
  • スマホ操作で長時間画面を出さない。渋滞中は画面を見せない
  • そもそも夜間早朝のリキシャ・CNGは避ける(自家用車・ハイヤー)

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3. ニューマーケット・グリスタンのひったくり

「観光で行く可能性が高い場所」が手引きのトップに出ています。

外国人居住地区内のマーケットやニューマーケット、グリスタン(国立競技場)の2つのマーケット地区 ○通行人を狙ったスリ、ひったくりなどが多発しています。

ニューマーケットは衣料品・日用品の巨大市場で観光でも寄りがち、グリスタン(国立競技場周辺)はマーケット密集地。どちらも「通行人狙いのスリ・ひったくり多発」と明記されている以上、「混雑していれば大丈夫」ではなく「混雑しているからこそ狙われる」前提で歩く必要があります。

対策

  • マーケットではバッグを前に抱える。背中・横がすれ違いで狙われる
  • パスポート・大金はホテル金庫、持ち歩きは当日分+コピーのみ
  • 混雑時のスマホ操作・地図確認は避ける(店内で)
  • 支払い時に財布の札束を見せない

4. オールドダッカ地区の混雑狙い

観光で行く人が多いもう一箇所。

ダッカ市内のオールド・ダッカ地区(外国人がしばしば観光目的で訪れる地区) ○一般的に治安は良くありません。また、リキシャによる混雑が日常的であり、地区内での車両通行は困難です。

ラルバーグ砦・アフサン・マンジルといった観光スポットがある地区ですが、「一般的に治安は良くない」と手引きが直球で書いているエリア。リキシャ渋滞で動けない=歩く時間が長くなる=スリに狙われる時間が長くなる、という構造です。単独徒歩ではなくガイド手配か現地知人同伴が無難。

5. グルシャン・ボナニ・バリダラの侵入窃盗

ホテル・長期滞在でよく使うエリアの注意点。

過去には、グルシャン警察署管轄(グルシャン、ボナニ、バリダラの3エリアで半径約1.5km)内の外国人住居エリアで、強盗や侵入窃盗などの注意すべき犯罪も(発生しています)

(外国人居住)地区であるバリダラ地区、グルシャン地区、ボナニ地区などでは建築ラッシュを迎えており、工事作業員が侵入窃盗を試みる事件が多くなっているので注意(が必要)

「外国人エリアだから安全」は通用しない。ホテル室内・ゲストハウスでも貴重品分散保管は必須です。大使館の手引きは「使用人による窃盗」「休暇中の侵入窃盗」を独立した節で扱うほどで、メイド付きアパート・駐在住居に滞在する日本人は追加の警戒が必要。

対策

  • 部屋はダブルロック+ドアチェーン、チェックイン時に動作確認
  • 貴重品はホテル金庫鞄の中に分散。全部一箇所に置かない
  • 工事音が聞こえる建物・工事中の敷地に隣接する部屋は優先度下げる
  • 留守中はデスクランプ点灯・TVタイマーなど在室偽装

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6. 「抵抗するな」は命令形

大使館の手引きはこの点を繰り返し書きます。

強盗被害にあった際は抵抗しない(犯人は銃器やナイフを持っている可能性がある)

当国ではインド・ミャンマー経由で銃器・刃物が流通しており、抵抗=致命傷のリスク。バッグを手放して命を優先が原則です。

7. モブジャスティスという別方向のリスク

ちょっと違う方向のリスクがモブジャスティス(私刑)

携帯電話や財布を盗んだ者や交通事故を起こした者に対して、被害者や周囲にいる人々が暴力を振るい、殺害したり、けがをさせたりするモブジャスティスも依然として発生しています。

スリを見かけても追いかけない・捕まえない方が安全。群衆心理が一瞬で過激化して、旅行者自身が巻き添えを食うことがあります。被害は警察に任せる、が現地の文化的ルールです。

手口早見表

手口場所時間帯犯行形態主な被害
空港強盗・声かけダッカ空港・到着後の動線昼夜問わず単独〜複数金品・荷物
リキシャ鞄強奪市内路上(渋滞中)日中〜夕方複数(バイク2人組)鞄・スマホ
マーケットひったくりニューマーケット・グリスタン日中混雑時単独スリ or ひったくり財布・スマホ
オールドダッカ混雑狙いオールドダッカ観光地日中単独スリ財布・貴重品
侵入窃盗グルシャン・ボナニ・バリダラ留守中・深夜工事作業員装い / 使用人室内貴重品

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予防策まとめ

  1. 空港到着はホテルピックアップ事前予約。声かけ・荷物運搬者は全部断る
  2. 夜間早朝のリキシャ・CNG・Uberは避ける(手引きの明言)
  3. リキシャ・CNGでは鞄を膝の上か足の間、ショルダーはタスキがけ
  4. マーケット・観光地ではバッグを前に抱える。スマホ長時間操作しない
  5. ホテル室内もダブルロック+貴重品分散保管。金庫に全部はNG
  6. 強盗には絶対に抵抗しない(銃器・刃物前提)
  7. スリ・犯人を追わない(モブジャスティス巻き込みリスク
  8. 被害届は被害発生地管轄の警察署に、保険請求用に必ず発行してもらう

持ち物対策の具体はスリ対策グッズ比較にまとめています。

盗難事例と保険の目安

D系保険事例にはバングラデシュ単独の記録はありませんが、南アジア全体では保険金請求が成立しているケースがあります。インドやスリランカの事例は南アジアの海外旅行保険ガイドに参考額として整理しています。ダッカの場合、鞄丸ごと強奪+カメラ+スマホ+現金のパターンになりやすく、携行品損害の合計上限(多くは30万円前後)で足りなくなるリスクがあるため、出発前に携行品損害の上限と免責額を確認してから渡航するのが無難です。

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被害に遭ったら

  1. 命と身体を最優先。武装犯には抵抗しない
  2. 安全な場所に移動してから緊急ダイアル999に通報
  3. 被害発生地管轄の警察署に被害届を提出し、被害証明書を入手(保険請求に必須)
  4. 在バングラデシュ日本国大使館領事班(+880-2-2222-60010)に連絡
  5. クレジットカード・キャッシュパスポートは即座に停止
  6. 保険会社のアシスタンスデスクに連絡して手続きを進める
  7. 現場の犯人を追わない(モブジャスティス巻き込み防止)

ダッカの他の手口はタクシー・交通トラブル睡眠薬強盗感染症・医療に。国全体はバングラデシュの治安トップへ。

よくある質問

ダッカ空港から市内まで、何で移動すれば一番安全?

宿泊先ホテルの送迎(ピックアップ)を事前予約が一番無難です。大使館は「空港周辺で旅行ガイドやホテル従業員を装い気軽に声を掛けてくる人物には絶対についていかない」「荷物を勝手に運搬しようとする者が多いため、必要なければはっきりと断る」と書いていて、外国人旅行者の強盗事件も実際に発生しています。流しのタクシー・空港カウンターの声かけ業者は避け、配車アプリも時間帯次第では手引きが「夜間早朝は避けろ」としています。

グルシャン・ボナニ・バリダラなら外国人エリアだから安全?

残念ながら、ではありません。大使館は「グルシャン警察署管轄(グルシャン、ボナニ、バリダラの3エリアで半径約1.5km)内の外国人住居エリアで、強盗や侵入窃盗などの注意すべき犯罪も(発生)」と明記。建築ラッシュで工事作業員による侵入窃盗も増加中です。外国人エリアこそ「外国人を狙える場所」という構造です。

リキシャでひったくりに遭いそうになったら抵抗すべき?

抵抗してはいけません。大使館は「強盗被害にあった際は抵抗しない(犯人は銃器やナイフを持っている可能性がある)」と明記しています。バッグは手放して命を優先、被害届を出して保険金請求に備えるのが現地の正解です。

被害に遭ったら警察と大使館どっちを先に?

安全な場所に移動してから緊急ダイアル999、または最寄り警察署(被害発生地管轄が原則)に被害届を提出。そのあと大使館領事班(+880-2-2222-60010)に連絡してください。手引きは「些細な事件であっても当館(領事班、警備班)へ御連絡ください」と書いており、ハードルを下げて連絡してOK、というスタンスです。

出典

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