ヤンゴン(旧首都・最大都市、現首都はネピドー)はミャンマーの商業と観光の中心で、シュエダゴン・パゴダ、スーレー・パゴダ、チャイナタウンなど見どころも集中しています。現在の危険レベルはミャンマー全土と同じレベル2「不要不急の渡航中止」。クーデター後の抗議デモは落ち着いたものの、爆弾事件・路上強盗・タクシー犯罪は継続していて、在ミャンマー日本国大使館は「安全の手引き」で日本人被害を時系列で名指し記録してます。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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ヤンゴンの危険エリア・時間帯
大使館「安全の手引き」の書き方はまっすぐです。
ヤンゴン市内では、主に工場労働者等の低所得者層が居住する郊外地区を中心に、凶悪犯罪が発生しているとされています。例えば、ラインタヤー地区では、『窃盗、ギャング強盗、けんか、レイプ、恐喝等が頻発』、『約70万人の居住者の内その半数は不法居住者』、『人口約70万に対して、警察官はたった187人』などといった報道があるほか、その他の郊外地域でも『通行人が携帯電話や貴金属を奪われるバイクを使ったひったくりが発生している』との報道があります。
日本人被害として大使館が名指しで記録しているエリア:
- ダウンタウン地区(ダゴン・スーレー周辺): 2019年に自動車から殴打+ひったくり、2021年「破れ紙幣交換」詐欺、2023年1月の刃物強盗で邦人2名被害
- バハン地区: 2021年6月に徒歩中に複数男に囲まれ現金強奪、2017年の事務所空き巣
- ミャウッ・ダゴウン地区: 2018年1月、夜間タクシーで女性暴行・殺害事件
- ライン地区: 2016年、シンガポール人女性がタクシーで連れ込まれ暴行未遂
- ラインタヤー地区(郊外): ギャング強盗・恐喝が「頻発」と報道、警察力が手薄
- ダラ地区(観光地): 過剰請求(ボッタクリ)被害が急増中
- カンドージー湖周辺: 2010年水掛祭で手榴弾テロ(10人死亡)
- 中心部バス停: 2022年6月に爆弾爆発(1名死亡、9名負傷)
時間帯は夜間(特に21時以降)が危険ですが、2021年のダゴン付近事例は昼間、バハン地区事例も昼間に発生しています。「昼だから安全」は通用しません。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
日本人が遭ってる主な手口
1. ダウンタウン地区の刃物・路上強盗
大使館「安全の手引き」の邦人事例から。
2023年1月、夜間、在留邦人2名がスーレー・シャングリラ・ホテルからも近い Alan Pya Pagoda St を徒歩で移動中に、後ろから迫ってきた複数の男に襲われる強盗事件が発生。邦人1名が鋭利な刃物のようなもので刺され、救急車で病院に搬送されました。
A2-safety にも「2023年1月、午後9時頃、ヤンゴン市内ダウンタウン地区において、日本人男性2人が飲食店で飲酒後に徒歩で移動中、男4人に刃物で襲われ、携帯電話等を強奪された」と同じ事案が記録されています。詳細手口はヤンゴンの強盗・昏睡強盗でまとめています。
2. 「破れ紙幣交換」型の囲い込み詐欺
2021年4月の昼間帯、ヤンゴン市において、在留邦人の男性がダウンタウン地区ダゴン付近を徒歩で買い物中に、後をつけてきた複数の男性から『あなたから受け取ったお金が破れていたので、交換して欲しい。』と言われ、財布を取り出したところ、財布を奪われた(他にも、同様の手口2件発生)。
後をつけて声をかける→財布を出させて奪う、という手口が同時期に3件記録されています。詳細はヤンゴンの詐欺・ぼったくりに。
3. タクシーでの暴行・殺害事件
手引きに記載されているのは日本人ではなくシンガポール人事例ですが、手口として非常に深刻。
2018年1月20日、夜間、ミャウッ・ダゴウン地区で、タクシー運転手が女性客と料金について口論の末、その女性客を車内で強姦して刺殺し、所持金を奪ったうえで死体を遺棄したという事件が発生しました。
流しのタクシーは基本的に料金交渉制で英語不通が多く、車内に刃物を隠し持っている運転手の報道もある。大使館は明確に「配車アプリを推奨」してます。詳細はヤンゴンのタクシー・交通トラブルに。
4. バス停の昏睡強盗
2018年6月、ヤンゴン市内のバス停で寝ていた在留邦人の男性が警察官に保護されました。当初、手足のしびれを訴えると共に呂律が回らない状況で、回復後、ヤンゴン市内で一人で食事をしていたところ、急に眠気を感じ、その後の記憶がないことが判明。持ち物のすべてを紛失しており、着衣も変わっていました。昏睡強盗の被害にあったものと考えられます。
着衣まで変えられてるという異常さ。1人で食事中に狙われたのが怖いポイント。詳細はヤンゴンの強盗・昏睡強盗に。
5. ダラ地区のぼったくり
なお、近年、手軽に田舎の風情が楽しめる観光スポットとして人気が高まっているダラ地区において、邦人旅行者や在留邦人が観光の際に過剰請求(ボッタクリ)被害にあうトラブルが増えております。
具体事例として、2017年9月にスーレーパゴダで声をかけてきた青年にダラ地区を案内され、当初のガイド料の倍を請求、断ってもしつこくホテルまで付きまとわれた邦人旅行者の例が記録されています。
6. 長距離バス・市内路面バスの置き引き
A2-safety が名指ししている手口。
邦人旅行者の被害例としては、インレー湖やバガン等からヤンゴンへの夜間長距離バスやヤンゴン市内の路面バス、ヤンゴン市内のレストランや人気のない路上等でカバンなどから現金等を盗み取られる被害が複数報告されています。
夜行バスでの居眠り中の抜き取りがミャンマーでも同じ手口で起きてます。詳細はヤンゴンのスリ・置き引きに。
ヤンゴンの交通事情
大使館「安全の手引き」から。
当地の交通事情は、交通マナー、道路整備状況、自動車整備状況など、どれを取り上げても、日本とは比較にならないほど劣悪です。特に交通ルールを守る意識は高いとは言えず、信号のない交差点では四方向から車が進入し身動きがとれなくなったり、幹線道路でも反対車線を構わず走行したり、センターラインを越えて走行することも日常茶飯事です。
ヤンゴン市内ではピーロードやカバエーパゴダロードなど幹線でスピード超過が多く、ミャンマー全国で2017年の交通事故は年間18,171件、死亡5,250人、負傷25,408人(ミャンマー鉄道運輸省統計)。日本と比べて人口比で死亡者数が非常に高い数字です。
市内の移動は配車アプリ(Grab Taxi、Oway Ride など)が安全策。流しのタクシーは英語不通・車内凶器・料金交渉トラブルの報告が多く、観光で乗るなら配車アプリ一択が現実的です。
Travel Alert 03
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爆弾事件 — 中心部のバス停・パゴダ周辺
大使館「安全の手引き」6章から。
(ハ)ヤンゴン市内では、これまでに何度か爆弾事件が発生しています。2010年4月にはミャンマー最大のお祭りである水掛祭で混雑を極めていたカンドージー湖の南側路上に手榴弾3個が投げ込まれ、10人が死亡、168人が負傷するという甚大な被害を伴うテロ事件が発生しました。(中略)2022年6月、ヤンゴン中心部のバス停で爆弾が爆発し、1名が死亡、9名が負傷しました。
クーデター以降の傾向としては「特定の対象を狙った爆弾事案」。民間人が巻き込まれるパターンです。不審物を察知したら速やかに離れる、第二の爆発を想定する、という行動指針を手引きは繰り返してます。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
緊急時の連絡先
- 警察:199
- ヤンゴン観光警察(Tourist Police):01-379991
- バハン警察署:01-554630
- カマユ警察署:01-534304
- マヤンゴン警察署:01-660352
- サンジャウン警察署:01-535184
- 消防:191
- 救急:192(繋がらないことが多い)
- Yangon Rescue Organization(YRO):09-421166787 / 09-260614464
- Myanmar Ambulance Network:09-5401677
- 在ミャンマー日本国大使館(ヤンゴン市バハン地区 No.100 Natmauk Road):01-549644〜549648
公的救急(192)よりYRO/Myanmar Ambulance Networkのほうが実質的につながりやすい、というのがヤンゴン在住者の現実感です。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
ヤンゴンの手口別詳細
ミャンマー全体の治安・法律・医療・税関はミャンマーの治安トップに。
この都市のトラブル別ガイド
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