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アディスアベバの医療 標高2400m高山病と国外搬送【2026】

アディスアベバの医療・感染症の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

アディスアベバの標高は2,400m。富士山の6合目と同じ高さの街に、飛行機で一気に到着します。外務省は「到着後しばらく高山病症状を感じる可能性があります」と書いていますが、問題は高山病だけではありません。マラリアは年間174万人が感染する風土病、腸チフスは高地でも集団感染、生牛肉の習慣でサナダムシ。そして重傷・重病になっても高度医療は国内で受けられず、近隣先進国への緊急移送が唯一の命綱

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到着直後から始まる高山病リスク

標高2,400mということは、酸素濃度が平地の約75%。頭痛・不眠・息切れ・食欲不振が典型的な症状です。外務省はこう指摘しています。

症状の感じやすさには体質が影響すると言われており、体力とは無関係ですので注意が必要です。高地順応には平均、数日から1週間程度かかると言われます。

体力に自信があっても関係ない。少量のアルコールで酔いやすくなるので、到着初日はビールも控えめに。シミエン山地(4,000m級)に向かう人は、アディスアベバで数日順応してからにしよう。

SBI損保のアフリカ近隣事例として、タンザニアでキリマンジャロ登山中に意識を失い高山病と診断された事例で337万円が記録されています。エチオピアでも標高次第で同水準の費用が発生しうると考えておくべき。

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マラリア --- 高地アディスアベバでも油断できない

国土の75%は標高2,000m以下のマラリア流行地で、2020年に確定診断された患者は約174万人。重症化リスクのある「熱帯熱マラリア」と「三日熱マラリア」の両方があります。アディスアベバは標高2,400mで通常リスクは低いとされますが、「2002年には2,500mの高地でも感染蔓延した事例があり油断できません」と外務省。

低地への移動(エチオピア航空の国内線で地方に飛ぶ場合など)を予定しているなら、渡航前に旅行外来で予防薬の処方を受けておこう。SBI損保の近隣事例では、ギニアでマラリアから溶血性貧血に進行し、チャーター機でパリに搬送して1,116万円の支払いが記録されています。

腸チフス・サナダムシ・住血吸虫 --- 食事と水の罠

腸チフスは「毎年人口1万人に対して24例」が報告されており、「高地アディスアベバでも集団感染を起こしやすく、要注意」と外務省。飲料水は必ずミネラルウォーターを。

エチオピア名物のクトフォ(生牛挽肉)は要注意。「エチオピアでは、生の牛肉を食べる習慣がありますが、無鉤条虫(サナダムシ)の感染等の危険が高いのでおすすめできません」と外務省が明言。生野菜も避けた方が安全です。

池・湖・川は住血吸虫で汚染されています。「不用意に河川、湖沼には入らないようにしてください」(外務省)。ラフティングや水辺のアクティビティは特に注意。

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高度医療は国内で不可能 --- 搬送が「唯一の命綱」

外務省「世界の医療事情」の記述はストレートです。

日本と同様の高度医療を、十分な規模で提供できる病院はまだこの国にはありません。脳梗塞や脳出血、心筋梗塞や重度外傷などで緊急に救命処置を要する状況では、この国最高の医療資源を使っても助からない可能性が高く、海外旅行者保険に付帯する緊急移送サービスなどを利用して近隣の医療先進国に搬送されることが、唯一の命綱となり得る場合があります。

「助からない可能性が高い」。外務省がここまで書く国はそう多くありません。初診料は1,850ブル(約1,850円)、入院は4,300〜5,800ブル/日と現地基準では高額で、欧州基準の私立病院(Nordic Medical Centre等)を使えばさらに跳ね上がります。

外務省は「日本へ緊急移送した場合、状況によっては移送費が四千万円を超えることも想定されます」とまで言及。治療救援費用は無制限で入らないと、文字通り命を買えない状況になります。

近隣国の参考医療費(SBI損保)

エチオピア単独の保険会社事例は公開されていませんが、アフリカ近隣国の参考事例として。

内容金額
タンザニア登山中に意識喪失、高山病。家族駆けつけ337万円
ジンバブエ鉄橋で転倒、大腿骨骨折。チャーター機で南ア搬送+15日入院505万円
エジプトホテルで倒れ脳内出血。18日入院+医師付添い搬送895万円
ギニアマラリア→溶血性貧血。チャーター機パリ搬送+10日入院1,116万円

出典: SBI損保「海外旅行保険 お支払い事例」アフリカ・中南米

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出発前にやること

  • 海外旅行保険: 治療救援費用は無制限。「四千万円を超えることも」と外務省が書いている以上、300万や500万では足りない
  • 黄熱予防接種: エチオピアはWHO指定の黄熱リスク国。入国10日以上前に接種を
  • 旅行外来で相談: マラリア予防薬、腸チフスワクチン(A型肝炎ワクチンも)。シミエン山地に行く場合は高山病予防薬(ダイアモックス)の処方も
  • アディスアベバの病院メモ: Nordic Medical Centre(8901/0929-105-653・24時間救急)、MCM病院(011-629-2963)

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現地で体調を崩したら

  1. 無理をせず早めに上記の私立病院へ。公立病院は「邦人の利用に堪えない」と外務省
  2. 在エチオピア日本国大使館(+251-911-200-721)に連絡
  3. 保険会社のアシスタンスデスクに電話。キャッシュレス対応可能か確認
  4. 重症の場合はケニア・南アフリカへの緊急移送を検討

エチオピアの治安 | アディスアベバの治安 | アフリカ旅行の保険ガイド

よくある質問

アディスアベバに着いたら高山病になる?

外務省「世界の医療事情」は「首都の標高は2,400mありますから、到着後しばらく高山病症状を感じる可能性があります」と明記。頭痛・不眠・息切れ・食欲不振が典型で、高地順応には数日から1週間。体力とは無関係で体質次第なので、到着初日は無理せず水分をしっかり取ってください。

エチオピアで重傷を負ったらどこに運ばれる?

外務省によれば「日本と同様の高度医療を十分な規模で提供できる病院はまだこの国にはありません」。脳出血・心筋梗塞・重度外傷は国内で対応不可で、ケニアや南アフリカなど近隣先進国へ緊急移送されます。SBI損保の近隣事例では337万円〜1,116万円。治療救援費用は無制限が必須です。

マラリアの予防薬は必要?

アディスアベバは標高2,400mで通常はマラリアリスクが低いとされますが、外務省は「2002年には2,500mの高地でも感染蔓延した事例があり油断できません」と指摘。低地(標高2,000m以下、国土の75%)への移動がある場合は予防薬の内服を検討すべきです。渡航前に旅行外来で相談しておこう。

生肉料理は食べても大丈夫?

外務省は「エチオピアでは、生の牛肉を食べる習慣がありますが、無鉤条虫(サナダムシ)の感染等の危険が高いのでおすすめできません」と明言。クトフォ(生牛挽肉)やキトフォは名物料理ですが、旅行者はよく火の通ったものを選んでください。

出典

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