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アディスアベバの詐欺 コーヒー連行とJICA騙り【2026】

アディスアベバの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

エチオピアの詐欺は「コーヒー文化」と「日本人の人の良さ」をピンポイントで突いてきます。在エチオピア日本国大使館「安全の手引き」には、コーヒーセレモニー詐欺・日系団体騙り・仲介役の二段構え・車両故障詐欺と、どれも日本人だから引っかかりやすい手口ばかり。さらに外務省の安全対策基礎データには、ニセタクシーによる法外な案内料の邦人被害も記録されています。

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コーヒーセレモニー詐欺 --- 「安い店がある」で民家に連行

エチオピアといえばコーヒー。この文化をエサにする定番の手口です。安全の手引きによれば、片言の日本語や英語で近づき、「エチオピア独特のコーヒーセレモニーを見せる」「おいしくて安いエチオピア料理の店がある」と誘う。連れて行かれるのは民家やレストランで、飲食物を提供されたあとに法外な料金を請求されます。

ポイントは「路上で声をかけてくる」こと。自分で見つけた正規の店なら大丈夫ですが、向こうから来る人にはついて行かない。

JICA・日系企業の名前を騙る寄付金詐欺

現存する日系の組織・企業・団体(日本大使館・JICA・日系企業・各種ボランティア団体)の名前を出し、過去に働いていた、または働いていた日本人を知っているなどと、安心させた上で商品を売りつけたり、寄付金を名目に現金を詐取する事件。

日本人が多い土地ならではの手口。「JICAの○○さんを知っている」と言われると警戒が緩む。どんなに具体的な名前を出されても、その場で金を渡さないこと。

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仲介役が「解決してあげる」→次のぼったくり店へ

安全の手引きが記載している最も巧妙な手口がこれ。法外な金額を請求されてトラブルになると、仲介役が現れて「相場より低い金額」で丸く収めてくれる。感謝していると「もっといい店がある」と誘われ、今度は仲介役とグルの店で再びぼったくられる。

最初の店、仲介役、次の店、全部同じグループの組織犯。「助けてくれた人を信じたい」という心理を完璧に利用しています。トラブルが起きたら自分で解決しようとせず、その場を離れて大使館(+251-911-200-721)に電話を。

車両故障詐欺 --- 「タイヤがパンクしてる」

安全の手引きに記載されている手口。日本人が運転する車に対して、複数人のエチオピア人が乗る車が併走または追い越し、「故障している」と身振りで車を停めさせる。「よいガレージを紹介する」と連れて行った先で、店主と共謀して修理代を詐取、または停車中に車内の貴重品を盗みます。

走行中に声をかけられても停車しない。本当にパンクしていても、安全な場所まで移動してから確認すること。

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ニセタクシーによる法外な案内料

外務省の日本人被害例として「空港・ホテル等で声を掛けて近づいてきた人物が、タクシー運転手を装った上、偽の身分証明を示すなどして信用させ、観光案内を行い、法外な案内料を請求した。また、案内中に所持品を盗まれた」と記録されています。

タクシーは空港・ホテルの正規カウンターで手配するか、配車アプリ(Ride等)を使うこと。流しの車に乗るのは危険。

手口早見表

手口きっかけ帰結
コーヒーセレモニー詐欺路上で「コーヒーを見せる」「安い店がある」民家に連行、法外な飲食代請求
JICA騙り「JICAの○○を知っている」商品売りつけ・寄付金詐取
仲介役の二段構えぼったくりトラブルを解決するフリ次のぼったくり店に誘導
車両故障詐欺併走車が「故障している」と停車させるガレージで詐取 or 車内窃盗
ニセタクシー空港・ホテルで偽身分証を提示法外な案内料+所持品窃盗

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写真撮影逮捕と外貨持出規制 --- エチオピア独自の罠

詐欺とは別に、知らないと「犯罪者」にされてしまうエチオピア固有の規制があります。

  • 写真撮影: 「警察署等の政府施設、軍事施設、橋の写真を無断で撮影することは法律で禁じられており、発見された場合、エチオピア警察により逮捕されます」(外務省)。SNS映えスポットのつもりで橋を撮ったら逮捕、は冗談ではない
  • 外貨持出: 規制違反で「全額没収された上で逮捕される事案も発生」。3,000ブル以上の現地通貨は持ち出せない。両替時の領収書は帰国まで保管
  • コーヒー豆持出: 焙煎済・粉は一人2kgまで。生豆の国外持ち出しは禁止
  • 双眼鏡: 倍率12x50以上は持込・使用禁止。サファリに持参するなら低倍率を

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被害に遭ったら・トラブルになったら

  1. その場で金を渡さない。仲介役が来ても同じ
  2. 「大使館に電話する」と伝えて離れる
  3. 在エチオピア日本国大使館 24時間緊急連絡先: +251-911-200-721
  4. 金銭被害はアディスアベバ警察(991)にも届出。調書は保険請求に必要

エチオピアの治安 | アディスアベバの治安 | アフリカ旅行の保険ガイド

よくある質問

コーヒーセレモニーに誘われたら全部詐欺なの?

正規の店やホテルが提供するコーヒーセレモニーは問題ありません。大使館が警告しているのは「路上で片言の日本語や英語で近づき、民家やレストランに招く」パターン。自分から店を探して入るのはOK、声をかけてきた人について行くのがNG。

仲介役の二段構え詐欺はどう見破る?

安全の手引きによれば、最初のぼったくりトラブルを「相場より低い金額」で解決してくれる仲介役が、その後「もっといい店がある」と次の店に誘導します。トラブルが起きた時点で、助けてくれる人にもついて行かないこと。その場を離れて大使館に連絡するのが最善です。

エチオピアで写真を撮って逮捕されることがある?

外務省は「警察署等の政府施設、軍事施設、橋の写真を無断で撮影することは法律で禁じられており、発見された場合、エチオピア警察により逮捕されます」と明記。空港や鉄道駅も念のため避けるのが無難です。

出典

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