ガーナの首都アクラは、独立広場(ブラック・スター広場)、ジェームズタウンの灯台、ケープコースト城まで足を延ばす拠点として人気の都市。経済はサブサハラの中でも比較的活発ですが、その経済悪化と並行して首都圏で強盗が増加の一途をたどっているのが現状です。
外務省はアクラを名指しでこう書いています。
首都アクラやクマシ等の都市部では、経済状況の悪化に伴い、強盗や窃盗事件等が頻発しており、引き続き注意が必要です。
危険レベルはレベル1(十分注意)。ただし「レベル1だから大丈夫」ではなく、バイク2人組による路上強盗、自宅玄関前襲撃、ホテル深夜ノック、空港偽出迎えといった具体的な手口が外務省・大使館に記録されている、レベル1。出発前にどの場面で何が起きるかを押さえておきましょう。
Travel Alert 01
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バイク2人組の路上強盗 --- ガーナの「特徴的な犯罪」
外務省はアクラ含むガーナ全体の路上強盗をこう定義しています。
ガーナにおける特徴的な犯罪である路上強盗は、徒歩での移動中に、バイクに乗った2人組の犯人が背後から近づいて、銃器やナイフ等で襲いかかり、ひるんだ隙に手荷物を奪うという手口です。
これはガーナで一番警戒すべき手口として外務省が「特徴的な犯罪」と書いている、いわばガーナの代表的犯罪です。発生時間帯は夕方から早朝が多いですが、最近は日中の人通りが多い場所でも被害が出ています。徒歩で移動するときはできるだけ単独行動を避ける、装飾品を見せない、スマホを歩きながら使わないが基本。詳細はアクラの強盗・侵入被害へ。
Travel Alert 02
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自宅・ホテルの侵入強盗 --- 「玄関前」が一番危ない
在ガーナ日本国大使館の安全の手引きには、邦人が実際に被害に遭った具体事例が並んでいます。例えば。
日中、アクラ市内の自宅に数百メートル離れた出先から徒歩で帰宅途中、自宅の玄関前でバイクに乗った2名の強盗に所持品を奪われました。犯人はナイフで武装しており耳を切られ数針を縫う怪我を負いました。
「自宅の玄関前」がポイント。家まであと数メートルというところで、ドアの開錠で気を緩めた瞬間に襲われる構造です。アクラ市内のホテルや短期滞在アパートを使う場合も、玄関前で立ち止まらずに鍵を先に手に握ってから歩く、玄関前で配車アプリやスマホを見ない、を徹底しよう。
ホテル滞在中の手口は別の方向から来ます。
首都アクラ市内の高級ホテルにおいて、深夜帯、強盗が外国人の滞在する部屋をノックし、ホテル従業員だと思い込んで扉を開けたところ、ナイフを突きつけられ現金とパスポートを奪われる事件も発生しています。
「高級ホテル」と書いてあるのが恐ろしいところ。深夜にノックされた時点で、内線でフロントに電話して本物のスタッフを寄越したか確認する。これがアクラのホテル滞在の最低ルールです。
コトカ国際空港 --- 偽出迎えで誘拐される
アクラの玄関、コトカ国際空港(ACC)には独特の手口があります。外務省はこう書きます。
(1) コトカ国際空港では、登録されたタクシーのみ客を乗車させることができます。また、乗車場所もタクシー専用駐車場または一般駐車場に限定されており、空港到着出口の道路上で客を乗車させることは違法行為となります。 (3) 空港の到着出口では、到着客の出迎えのためにサインボードを掲げている出迎え人が多数みられます。その場で偽のサインボードを作成し、あたかもその到着客を出迎えているように装い、その到着客を自分の車に乗せ込んだ後、強盗を行うという手口も報告されています。
「自分の名前を書いたボードを持っている=本物」と思い込まない。出発前にホテルや会社に「出迎え担当者の氏名と車両ナンバー」を聞いておき、空港で照合してから乗ること。詳細はアクラのタクシー・空港トラブルへ。
Travel Alert 03
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路上両替と詐欺 --- 419の本場
外務省は路上両替について「両替の際に犯罪に巻き込まれるおそれもありますので、利用しないでください」と明確に書きます。レートが良く見える路上両替商は、両替自体が強盗の入り口になる構造。
そしてアクラは「419詐欺」の本場の一角。SNSやメールで「ガーナの政府高官」「黒塗り紙幣を洗浄する儲け話」「金・ダイヤモンドの輸出ビジネス」が来た段階で全部詐欺、というのがガーナの常識です。被害は単なる金銭損だけでなく、「現物確認のためにガーナに来てくれ」と誘い出されて拉致監禁・身代金要求にまで発展した事例があります。詳細はアクラの詐欺被害で解説します。
カテゴリ別のトラブル
| カテゴリ | 主な手口 | 詳細 |
|---|---|---|
| 強盗・侵入 | バイク2人組鉈強盗・自宅玄関前襲撃・ホテル客室深夜ノック・車両強盗(生卵・スパイクベルト) | アクラの強盗・侵入被害 |
| 詐欺 | 419詐欺6パターン・国際ロマンス詐欺・金/ダイヤ商取引詐欺・路上両替の罠 | アクラの詐欺被害 |
| 空港・タクシー | コトカ空港偽サインボード誘拐・偽警官置き引き・空港から自宅尾行強盗・早朝空港送迎タクシー鉈強盗 | アクラのタクシー・空港トラブル |
Travel Alert 04
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エリア別の注意
外務省はアクラの特定地区を名指しした危険地域指定をしていません(市全体がレベル1)。ただし安全の手引きの邦人事例は、ケープコースト(ケープコースト市内夜間路上)、北部州タマレ(バスターミナル付近の自転車2人組ナイフ強盗)も含めて記録しています。アクラから日帰り・1泊圏の都市にも同じ警戒を持って動くのが安全です。
繁華街・海岸については外務省が以下のように書きます。
ガーナ警察当局は、繁華街や海岸において、夜間から早朝にかけての外国人の徒歩での移動を控えるよう注意喚起しています。
夕食後の海岸沿い散歩、繁華街でのバー帰り。この2シーンは特に避ける、必ず配車アプリや登録タクシーで移動する、を徹底。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急時連絡先
| 機関 | 連絡先 |
|---|---|
| 警察(緊急) | 191 / 18555 |
| 救急・消防 | 999 |
| 在ガーナ日本国大使館(アクラ) | +233-302-765060 |
スマホは電源を切らさない・電波を確保するが前提。コトカ空港着の時点でeSIM/SIMが繋がっているように事前準備しておこう。詳細は海外eSIM比較へ。
ガーナ入国に必要なビザ・黄熱イエローカード・外貨持込制限・マナーや法律のNG行動はガーナの国ページにまとめています。旅の備えはアフリカ向けの海外旅行保険も合わせて確認。マラリアが重症化した場合の医療搬送費は、近隣国の事例で数百万円〜1,000万円超になります。
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