カサブランカはモロッコ最大の都市。空港があるため多くの旅行者が通過しますが、大使館の「安全の手引き」にはカサブランカ名指しの窃盗・強盗事例が複数載っています。日中のバイクひったくり、ATMでの暗証番号詐欺、ナイフ強盗。手口を知っておくだけで被害確率はかなり下がります。地中海を挟んだバルセロナのスリ手口とも共通点が多く、ヨーロッパ→モロッコと連泊する旅程では同じ警戒レベルで動くと安全。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
バイク2人組のひったくり、日中に起きる
大使館の手引きに載っているカサブランカの事例です。
日中カサブランカで歩いていたところ、背後からきたバイクの二人組に、ショルダーバッグをひったくられた
バイクひったくりの怖いところは「一瞬で終わる」こと。背後から近づいて、バッグの紐をつかんで走り去る。抵抗するとバイクに引きずられて大怪我をするリスクがあります。大使館も「ひったくられた際に抵抗したために大怪我をされた方もいます」と警告。
話しかけ型のスリ --- 会話中にファスナーを開ける
複数犯による連携プレーが定番。1人が話しかけて気を引いている間に、もう1人が背後からバッグのファスナーを開ける。
大使館の事例では「市街地を歩行中、モロッコ人に話しかけられ、会話が終わり、背負っていたバッグを確認したところファスナーが開いており、貴重品がなくなっていた」。カフェでも「椅子の背もたれに鞄をかけていたところ、会計の際に鞄から財布が抜き取られていた」。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在モロッコ日本国大使館「安全の手引き」事例2)
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
ATM暗証番号詐欺 --- 1時間で50万円
大使館が専用ページで注意喚起するほど深刻な問題。手口は「親切を装ってATM操作中に横に立ち、暗証番号を盗み見る」。
タンジェ駅の事例では、ニセガイドの男に観光案内を頼み、ATMで現金を引き出した後に財布を盗まれ、わずか1時間で50万円近くが引き出されました。クレジット会社からは「暗証番号を使った取引」として保証対象外。しかも被害届受理書を受け取らずに帰国したため、保険請求も断念せざるを得なかった。
別の事例では、知り合ったモロッコ人に「操作要領が間違っている」と言われてキャンセルし、再入力を促される。入浴や宿泊中にカードを盗まれ、帰国後に口座から数十万円が消えていた、というパターンも。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在モロッコ日本国大使館「クレジットカード被害にご注意」事例2)
ナイフ強盗 --- 命が最優先
大使館の手引きには凶器を使った事例も複数。
- スーパーの駐車場で背後からナイフを持った男に脅され、鞄を奪われた
- 早朝、市内で背後から殴られ、ナイフで脇腹を切りつけられた
- 大通りで携帯電話通話中、2人組に大きなナイフを見せられて携帯を要求された
- フーリガンにカッターで斬りつけられ負傷
大使館のアドバイスは明確です。「最も大切なのは命です。危険を感じた際は、無駄な抵抗をせず、物を奪われた際は、潔く諦めることも必要です」。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
ホテル内の窃盗
ホテルの清掃員やフロントマンによる窃盗も報告されています。ホテルの部屋に貴重品を残置しないことが重要です
大使館の手引きにこう書かれている以上、ホテルのセーフティボックスも過信はできません。
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| バイクひったくり | 市街地・日中 | 2人組、背後から一瞬 |
| 話しかけ型スリ | 路上・カフェ | 1人が気を引き、もう1人が盗む |
| ATM暗証番号詐欺 | ATM周辺 | 親切装い、1時間で50万円 |
| ナイフ強盗 | 駐車場・早朝の路上 | 背後から襲撃、刃物使用 |
| ホテル内窃盗 | 客室 | 清掃員・フロントマン |
| スマホ持ち逃げ | 観光地 | 「写真撮ってあげる」で逃走 |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
これだけは出発前にやっておこう
- バッグは前掛け + ファスナーに鍵。ショルダーバッグは車道と反対側に
- ATMは銀行内の機械。操作中は人を近づけない。暗証番号は手で隠す
- 現金・カード・パスポートは分散保管。1か所にまとめない
- ホテルの部屋に貴重品を放置しない。清掃員による被害あり
- 時々後ろを振り返る。大使館が「自らが警戒している素振りを見せることで、狙われるリスクを下げることができます」と書いている
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭った場合の対応
- 命を最優先。ナイフ強盗には抵抗しない
- クレジットカード停止: 盗難に気づいたら即座にカード会社に電話。大使館は主要カード会社の緊急連絡先リストを公開している
- 最寄りの警察署で被害届を出す: カサブランカ警察署 (0522) 98 98 55。盗難届受理書(Recepisse de declaration de vol)を必ず受け取ること。被害地域の管轄署でしか受理されない
- 大使館に連絡: (0537) 63-17-82〜85。日仏併記の被害届支援フォームあり。パスポート盗難の場合は再発給手続きも
よくある質問
カサブランカでスリに遭ったらまず何する?
まず最寄りの警察署で盗難届(Declaration de vol)を出し、盗難届受理書(Recepisse de declaration de vol)を受け取ってください。これが保険請求とパスポート再発給に必須です。被害を受けた地域を管轄する警察署でしか受理されないので注意。帰国後では入手できません。
カサブランカのバイクひったくりはどう防げる?
バッグを車道側に持たない、時々後ろを振り返る、バイクの音が聞こえたら壁側に寄る。ショルダーバッグよりボディバッグを前掛けにする方が安全です。ひったくられた場合は無理に抵抗しないこと。大使館によると、抵抗して大怪我をした人もいます。
モロッコのATMで安全にお金を引き出すには?
銀行の建物内にあるATMを使い、操作中は周囲に人を近づけないこと。「操作を間違っている」と声をかけてくる人がいたら詐欺の可能性大。暗証番号入力時は手で覆い隠してください。大使館は「現金を引き出す際には、決して人を近づけないよう注意してください」と警告しています。
ホテルの部屋に貴重品を置いて大丈夫?
大使館の手引きは「ホテルの清掃員やフロントマンによる窃盗も報告されています」と明記。部屋にはセーフティボックスがあっても過信せず、パスポート・カード・現金は身につけて外出するか、分散保管が基本です。