ダルエスサラームで日本人被害が一番多いのは窃盗犯罪。大使館の「安全の手引き」は「ひったくりは場所・時間を問わず日常的に発生しており、被害者の多くは外国人です。歩きながらスマホを見えるように持つ行為は大変危険です」と明記しています。
外務省は「2 日本人の被害例」セクションで具体的な事例を複数公開しており、手口は次の5パターンに集約されます。
同じ「歩きスマホ=バイクひったくりの的」構図はカイロのバイクひったくりでも繰り返し報告されており、アフリカ・中東の都市部では共通の警戒事項です。
Travel Alert 01
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バイク2人組の車窓越しスマホ強奪
外務省の被害例で名指しされている、ダルエスサラーム特有の手口。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「タンザニア 安全対策基礎データ」2025年5月13日更新)
外務省の補足: 「昼夜を問わず発生。特に、タクシーのエアコンが機能していない車両が多く、換気のために車窓を開けることもあり、最近同被害が多発しています」。
つまり普通のタクシーで普通に乗っているだけで狙われるということ。対策はエアコン付き正規タクシー、もしくは車内でスマホを見ない(=信号待ちなど停車時にひったくられないため、画面が見えない位置に保持する)の二択。
スーパー出口・路上での後方接近
外務省の別の被害例:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「タンザニア 安全対策基礎データ」2025年5月13日更新)
大使館の手引きにも「徒歩移動中に、後方から接近する車両の助手席に乗車した犯人に、肩から提げていた鞄をひったくられる」と同型の事例。たすき掛けは引きずられて転倒する危険があるため、外して手で持つか、店舗のすぐ前で車(タクシー)に乗ること。
Travel Alert 02
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信号待ち・減速中の窓ガラス破壊
外務省の被害例:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「タンザニア 安全対策基礎データ」2025年5月13日更新)
助手席や後部座席の見える位置に貴重品を置かないこと。これは世界共通の鉄則ですが、ダルエスサラームでは特に夕方〜夜間の減速時が狙われています。
フェリー乗り場での突き飛ばし強奪
ザンジバル行きフェリー乗り場での邦人被害:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「タンザニア 安全対策基礎データ」2025年5月13日更新)
外務省はフェリー乗り場を「失職者の溜まり場となっており、ひったくり事件のほか、流しのタクシーによる被害が続出」と評しています。乗船待ちの間も周囲を警戒し、バッグは前方に保持すること。
Travel Alert 03
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布市場でのスリ・置き引き
外務省の被害例:
日中、布市場を歩行中にカバンの中の財布をすられた
レストランやバーで飲食していたところ、足下や隣の椅子に置いていた鞄を盗まれた
カリアコー市場や観光地の布市場は混雑するため、スリの好機。財布は内ポケットに分散、バッグは体の前で。レストランでは椅子の背もたれや足下にバッグを置くのは避け、膝の上か脚で挟む。
留守中・在宅中の侵入盗
外務省の被害例:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「タンザニア 安全対策基礎データ」2025年5月13日更新)
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「タンザニア 安全対策基礎データ」2025年5月13日更新)
ホテル滞在でも在宅中でも窓は閉める。Airbnb・短期賃貸ではドアの強度確認+旅行用補助錠の併用が現実解。
Travel Alert 04
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手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| バイク車窓越しひったくり | 走行中のタクシー | 換気で開けた窓越しにスマホを奪取 |
| 後方車両ひったくり | スーパー前・路上 | たすき掛けバッグを車から奪取 |
| 信号待ち窓ガラス破壊 | 減速中の交差点 | 助手席のバッグを割って奪取 |
| 突き飛ばし強奪 | フェリー乗り場 | 後方から押してカバンを奪う |
| 市場・店内スリ | 布市場・レストラン | 混雑・足下放置を狙う |
| 侵入盗 | 自宅・宿泊先 | ドア破壊・開いた窓から侵入 |
防犯三原則と出発前の備え
大使館「安全の手引き」が掲げる防犯三原則:
- 目立たない: 高価な腕時計・カメラ・スマホを目に付く位置に出さない
- 行動を予知されない: 同じ時間・同じルートを繰り返し使わない
- 用心を怠らない: ながら歩きをせず、常に周囲を確認
そして「親しみやすい国民性を逆手に取った詐欺や強盗事件が増加しています。日常生活においては、『相手を容易に信用しない』、或いは『物事には疑いの意識を持って対応する』、などの慎重さを習慣づけましょう」(大使館)。
出発前にやっておくこと
- バッグはたすき掛けにせず、体の前で抱える: 引きずり倒される事故を防ぐ
- 歩きスマホは絶対NG: 大使館明記の超基本ルール
- タクシーはエアコン付き正規車両を選ぶ: 車窓を開ける必要がない
- 車内では助手席・後部座席にバッグを置かない: 窓ガラス破壊対策
- 宿泊先は窓を閉める、ドア補助錠を持参: 在宅中でも侵入される
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭った場合
- 生命の安全を最優先。相手が銃器・刃物を持つ場合は抵抗しない
- 事件発生地の管轄警察に届出(ダルエスサラーム中央警察署: 022-2117705)
- パスポート盗難の場合は大使館24時間オペセン(022-2138177、0787-668306)
- 警察への届出は英語が通じない可能性が高いため、ホテルや勤務先の現地スタッフに同行を依頼
ダルエスサラームの治安全般・タクシー強盗の手口・睡眠薬強盗の手口もあわせて確認しておこう。保険の備えはアフリカ旅行の保険ガイドへ。
よくある質問
ダルエスサラームで一番ひったくりに遭いやすい状況は?
大使館の安全の手引きが警告しているのは「歩きながらスマホを見えるように持つ行為は大変危険」というシーン。バイク2人組が走行中の車の窓越しや、徒歩中の後方からスマホを奪う事例が外務省の被害例に複数記録されています。スマホを見るときは建物の中、または壁を背にして短時間で済ませてください。
タクシーの車窓を開けて走るのは安全?
危険です。「タクシーのエアコンが機能していない車両が多く、換気のために車窓を開けることもあり、最近同被害が多発しています」と外務省。助手席や後部座席でスマホを使っていると、横付けしたバイクにひったくられます。エアコン付き正規タクシーを選ぶか、スマホは車内でも見ない選択を。
スーパーマーケットや市場で気をつけることは?
大使館の手引きでは「徒歩移動中に、後方から接近する車両の助手席に乗車した犯人に、肩から提げていた鞄をひったくられる」事例が記載。実際にダルエスサラームで「夕方、外国人居住区にあるスーパーマーケットで買い物をした後、店の前を徒歩で移動中、後ろから車で近づいた何者かに、たすき掛けにしていたバッグをひったくられた」邦人被害が発生。たすき掛けは外し、店舗前で会計後すぐに車に乗ること。
留守中の侵入盗にはどう備える?
外務省の被害例には「短期出張、または会社から帰宅したところ、玄関のドアが壊され、ノートパソコン等の電化製品や貴重品がなくなっていた」「日中、昼食の支度をしていたところ、開けていた寝室窓から何者かが侵入し、貴重品等を盗まれた」事例が記録。在宅中でも窓は閉める、ホテルの場合はドアストッパーや旅行用補助錠を併用してください。