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ダルエスサラームの詐欺 偽警官と黄熱接種詐欺【2026】

ダルエスサラームの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ダルエスサラームの詐欺は「権威を装って金銭をむしり取る」型が多い。偽警官・偽入管職員・偽税関のなりすまし、入国時の手伝い詐欺、本来不要な人への黄熱接種勧誘、SNSでの密売ブローカー。大使館の「安全の手引き」も「警察関係者を名乗る詐欺犯罪や、観光旅行者を狙った詐欺等においては、計画的な犯行もみられます」と警告しています。

外務省の対応指示は一貫して同じ: 毅然とした態度で対応し、公的書類の発行を求める。現場で現金を払うのは絶対NG。

エジプトの偽警官詐欺モロッコの偽ガイド詐欺も同型なので、アフリカ全般で「権威風の人物に呼び止められても現場現金は払わない」を原則に。

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偽警官・偽入管職員のなりすまし

外務省「3 安全対策の例」より:

外国人に対する不法就労取締り強化に伴い、警官および入管職員のなりすまし詐欺が増えています。不審な点がある場合には毅然とした態度で対応してください

具体的な手口は明記されていませんが、共通パターンはこう:

  1. 制服風の格好または身分証らしきもので呼び止める
  2. 「不法就労の疑いがある」「ビザに問題がある」と言いがかり
  3. 所持品検査と称してパスポート・財布を取り上げる
  4. 「罰金で済ませる」と現場で現金を要求
  5. 払わないと連行すると脅す

本物の取締りは現場で現金を要求しません。公的書類(罰金通知書)と所定の窓口(裁判所・入管・警察署)での手続きが必要なので、現場現金要求=詐欺と判断していい。

「最寄りの警察署に同行する」「大使館に連絡したい」と毅然と言えば、多くの偽警官は退散します。

入国カード手伝い詐欺

外務省より:

入国審査に必要な入国カードの記入を手伝うとして不適切に金銭を要求してくる係官が時折見受けられますが、必要ない場合には毅然とした態度で接してください

入国カードは英語表記の簡単な書類。職員でも一般人でもない人物が「手伝います」と寄ってきて、書き終わった後に金銭を要求するパターンです。最初から「不要」と断り、自分で書きましょう。

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税関での不当な罰金・没収

外務省「3 滞在時の留意事項」より:

税関職員によるランダムな検査が行われており、疑義があると判断された場合は、罰金の支払いや所持品の没収等を強要される場合があります。一部の日本人渡航者から不当な扱いを受けたとの報告もありますので、身に覚えのない指摘については、毅然とした態度で説明し、公的書類等の発行を求めるようにしてください

「これは申告が必要だった」「持ち込み禁止品だ」と言われても、本物の税関手続きには領収書・通関書類が発行されます。書類なしの現金要求は応じない。「公的書類を出してください」「上司を呼んでください」「大使館に連絡します」と粘ること。

黄熱接種詐欺

外務省より:

本来イエローカードの提示が必要ない場合でも、入国時に空港職員より有料で接種を受けるよう促された例も報告されていますので、最新の運用状況について事前に十分確認しておくことをおすすめします

日本など黄熱リスクのない国から直接タンザニアへ入国する場合、イエローカードの提示は不要(外務省)。空港で「接種が必要」と言われても、出発前にFORTHや外務省サイトで確認した内容を信じて断りましょう。

ただし、黄熱リスク国(ケニア・ウガンダ等)を経由した場合や、12時間以上のトランジットがあった場合は提示が必要なので、出発前に経由地ごとの規定を確認すること。

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SNSで希少動植物・タンザナイト密売

外務省より:

タンザニア国内における希少動植物や昆虫等の持出しについて、タンザニアの規制が緩和されたなどと偽り、SNSやメールなどで販売をもちかける密売ブローカーによる詐欺が横行しています

「規制が緩和された」は嘘。タンザニアはワシントン条約締約国で、ライセンスのない希少動植物・昆虫の持ち出しは違法で、空港で発見されれば逮捕・罰金。SNSで「本物の希少種を売ります」と言ってくる業者は密輸詐欺なので絶対に取引しないこと。

タンザナイト原石も同様で、「商用目的等で原石を取り扱う場合は、タンザニア政府発行のライセンスを取得しなければなりません。無断で国外に持ち出すと厳しく処罰されます」(外務省)。お土産レベルでも、ライセンス未取得の業者から大量購入すると出国時のトラブルに直結します。

親しみやすさを逆手に取った詐欺

大使館の「安全の手引き」より:

親しみやすい国民性を逆手に取った詐欺や強盗事件が増加しています。日常生活においては、『相手を容易に信用しない』、或いは『物事には疑いの意識を持って対応する』、などの慎重さを習慣づけましょう

タンザニアの一般的な人々はフレンドリーで親切ですが、それを利用した詐欺・強盗が増えているという二面性。「日本人は人がいい」と思われて狙われる側面があるので、初対面で過度に親しげに近づいてくる人物には警戒を。

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手口早見表

手口接触シーン引っかかるポイント
偽警官・偽入管路上・観光地不法就労・ビザ違反を口実に金銭要求
入国カード手伝い空港入国審査書き終わってから金銭要求
税関の不当罰金空港税関公的書類なしで現金支払い強要
黄熱接種勧誘空港入国時本来不要なのに有料接種を促す
SNS密売詐欺SNS・メール規制緩和を偽り希少動植物販売
親しげな寸借観光地・市街信頼関係を装ってから金銭要求

防衛のポイント

  • 現場現金支払いは絶対拒否: 公的書類と所定窓口での手続きを要求
  • パスポート・財布を相手に渡さない: 確認させる場合も自分で持つ
  • 「大使館に電話します」: 多くの偽者はこれで退散する
  • 空港・入国時の手伝いは断る: 必要なら正規職員に頼む
  • SNS経由の取引は一切しない: 希少動植物・タンザナイト・現地通貨両替も

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被害に遭った場合

  1. 払ってしまったお金は基本的に取り戻せない(領収書がない=証拠なし)
  2. 偽警官・偽税関の場合は本物の警察に届出
  3. 大使館に連絡して同様被害の蓄積に協力
  4. クレジットカード払いだった場合はカード会社に不正利用申告

ダルエスサラームの治安全般タクシー強盗睡眠薬強盗もあわせて確認しておこう。

よくある質問

偽警官に呼び止められたらどうすればいい?

外務省は「不審な点がある場合には毅然とした態度で対応してください」と指示。本物か疑わしい場合は、その場でお金を払わず、最寄りの警察署や大使館への連行を求めてください。本物の警察官なら身分証提示と公的書類による手続きを行います。現場で現金を要求された場合は詐欺の可能性が高い。

入国時に職員から金銭を要求されたら?

「入国審査に必要な入国カードの記入を手伝うとして不適切に金銭を要求してくる係官が時折見受けられますが、必要ない場合には毅然とした態度で接してください」と外務省。入国カードは自分で書ける書類なので、手伝いは不要と断ること。本来は無料の手続きで金銭を取られる筋合いはありません。

黄熱接種を空港で勧められた場合の判断は?

「本来イエローカードの提示が必要ない場合でも、入国時に空港職員より有料で接種を受けるよう促された例も報告されていますので、最新の運用状況について事前に十分確認しておくことをおすすめします」と外務省。日本など黄熱リスクのない国から直接タンザニアへ入国する場合、イエローカードの提示は不要です。出発前に厚労省FORTHや外務省のサイトで最新情報を確認しておくこと。

税関で罰金を要求されたら?

「税関職員によるランダムな検査が行われており、疑義があると判断された場合は、罰金の支払いや所持品の没収等を強要される場合があります。一部の日本人渡航者から不当な扱いを受けたとの報告もありますので、身に覚えのない指摘については、毅然とした態度で説明し、公的書類等の発行を求めるようにしてください」と外務省。領収書や公的書類なしの現金支払いは詐欺の可能性が高いので応じないこと。

出典

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