チュニジアの医療水準は北アフリカでは比較的整っていて、首都チュニスの私立病院(クリニック)はフランス語が通じ、設備も日本に近い。一方、狂犬病による死亡者が年間5名近く、A型肝炎・腸チフスは渡航前ワクチンが推奨され、サハラ砂漠ツアーでは40度超えの高温で熱中症リスクが高い。海外旅行保険なしで重病を発症すると、北アフリカ参考で数百万円の支払いになります。
Travel Alert 01
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医療水準の現実 --- 私立病院 vs 国立病院
外務省の世界の医療事情は、チュニジアの医療事情をはっきり書いています。
医療先進国である日本と比較すると、医療者数や医療機器が少なく、特に首都以外は、医療施設が少なく、内陸部は医療過疎地です。国立病院(オピタル)は医療者や医薬品の不足、設備の老朽化などを認める事が多いです。 私立の医療施設は、概して設備、医療者が充実しているため、可能な限り私立の病院、医院のご利用をお勧めします。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」4 衛生・医療事情一般)
旅行者が使うべきは私立病院(クリニック)の救急外来(Urgence)。24時間対応、フランス語可、クレジットカード払い可。
急な病気、けがによる受診に備え、海外旅行保険に加入することをお勧めします。特に重篤な状況で、国外の医療先進国への緊急移送を希望する場合、費用が大変高額となるため、治療費、緊急移送サービスを十分にカバーすることが望ましいです。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」4(3)医療事情)
チュニス市内の主要私立病院
在チュニジア日本国大使館の「安全の手引き」が紹介する主要病院。
- クリニック・エル・マナール(チュニス:エル・マナール地区): +216-71-885-000
- クリニック・ラ・スークラ(チュニス:スークラ地区): +216-36-406-300
- クリニック・インターナショナル・ハンニバル(チュニス:ラック2地区): +216-71-137-400
- クリニック・アメン・ラマルサ(チュニス:マルサ地区): +216-71-749-000
スース・ジェルバには:
- クリニック・レゾリビエール(スース): +216-73-242-711
- オピタル・サドック・モカデン(ジェルバ): +216-75-650-160
Travel Alert 02
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渡航前ワクチン
入国に義務づけられたワクチンはありませんが、外務省は次のワクチンを推奨。
渡航前に、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、破傷風、滞在期間や生活環境により狂犬病を接種することをお勧めします。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」7(1)渡航前に検討する予防接種)
特にA型肝炎・腸チフスは食水系感染症で、衛生状態の悪いレストランや屋台で感染しやすい。出発の2-3か月前から渡航ワクチン外来で接種計画を立てるのが理想です。
狂犬病 --- 年間5名死亡、増加傾向
チュニジアには野犬が多く、狂犬病による死亡者も問題になっています。
当地では野犬が多く、狂犬病による死亡者も毎年5名近くおり、最近は増加傾向にあるため、問題となっています。 狂犬病は、狂犬病ウイルスによる感染症で、一旦発症するとほぼ100%死亡します。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」5(3)狂犬病)
野犬・野良猫・コウモリには絶対に近づかない。万一噛まれた・引っかかれた場合の対応:
- 石けんと水で15分程度傷と周囲をよく洗う
- 消毒薬があれば使用
- チュニス・パスツール研究所または近くの医療機関を受診し、ワクチン接種要否の判断を受ける
- ワクチンが必要と判断された場合の費用は無料
モロッコの狂犬病事情も類似で、北アフリカ全域で野犬には近づかないのが鉄則。
砂漠ツアーの熱中症・脱水
チュニジアの夏(6-8月)は沿岸部のチュニスでも40度超え、内陸部やサハラ砂漠ツアーではさらに高温。
夏期は高温で乾燥します。脱水に注意し、こまめに水分及び電解質の摂取を心がけましょう。太陽光線も強いため、ぼうし、サングラス、日焼け止めなども必要です。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」5(2)熱中症)
砂漠ツアーは早朝出発・夕方帰着が基本ですが、ラクダに乗っての長時間移動・テント泊では水分補給を意識的に。経口補水液(ORS)の粉末を持参すると安心です。
サハラ砂漠地域には毒を持つサソリも生息しており、夜間のテント泊では靴の中に潜り込まれることもあるので、朝靴を履く前に必ず逆さに振ること。
Travel Alert 03
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食水系感染症 --- 旅行者下痢症
水道水は硬質、塩素殺菌が強く、老朽化した建物ではにごりのある水が散見されるため、飲水には、市販のミネラルウオーターや浄水器の使用が推奨されます。特に夏は食中毒も起きやすいため、外食時には衛生状態のよいレストランをご利用ください。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」4(2)衛生事情)
水道水は飲まない、氷も避ける、生野菜・カット野菜・屋台の食事は控える、というのが基本ルール。下痢・嘔吐で水分が摂れない、高熱、血便などの症状があれば医療機関へ。
蚊媒介感染症 --- ウエストナイル熱・皮膚リーシュマニア症
蚊によって媒介されるウエストナイル熱が9月から12月にかけて報告されています。チュニジアの海岸線地域は古くから流行地域として知られ、3から4年の周期で流行します。 内陸部・南部には、サシチョウバエ(小さなブユのような虫)に刺されることにより寄生虫が感染し、皮膚に潰瘍や腫瘤などをつくる、皮膚リーシュマニア症が発生しています。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」5(5)ウエストナイル熱、皮膚リーシュマニア症、サソリ刺症)
虫よけスプレー(DEET 30%以上)、肌を露出しない長袖長ズボン、足首を覆う靴下が基本対策。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
交通事故 --- 死亡率は日本の4倍
交通事故死亡率は日本の4倍と推定され、特に夜間の交通事故が多いとの報道です。交通ルールを守らない車も多く、歩行者、運転者とも、十分な注意が必要です。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「世界の医療事情 チュニジア」5(1)交通事故)
横断歩道・信号があっても車が止まらないことが多いので、青信号でも左右確認を徹底。古い石畳や舗装が不十分な道も多いので、歩きやすい靴を履き、捻挫・転倒に注意。
治療費の目安と保険の必要性
チュニジア専用のD系保険会社支払事例は確認できていませんが、北アフリカ参考として:
- エジプトで肺炎入院・搬送: 約895万円(SBI損保 アフリカ・中南米事例015)
- 南アフリカで治療: 約350万円(損保ジャパン off! 暴漢襲撃16日入院+医療搬送事例)、近隣国搬送: 約505万円(SBI損保 ジンバブエ→南ア搬送)
私立病院では支払い保証がないと治療を受けられないことが多く、現金前払い・カード保証が必要。キャッシュレス治療対応の海外旅行保険は事実上必須です。詳しくはアフリカ向け海外旅行保険で解説しています。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急時の連絡先
- 公営救急車(SAMU): 190
- 消防(Protection Civile): 198
- 警察: 197
- 民間救急車 Allo Ambulance(チュニス): +216-71-780-000 / 71-959-000
- チュニス・パスツール研究所(狂犬病ワクチン): 現地大使館または医療機関経由
- 在チュニジア日本国大使館: +216-71-791-251 / 71-792-363
よくある質問
チュニジアで病気・怪我をしたらどの病院に行く?
チュニスでは私立病院(クリニック・エル・マナール、クリニック・ラ・スークラ、クリニック・インターナショナル・ハンニバル等)の救急外来(Urgence)が24時間対応。フランス語が通じます。国立病院(オピタル)は設備の老朽化があるため、外務省は「可能な限り私立病院」を推奨。支払いは私立病院でクレジットカード可、開業医診療所は現金支払いが多いので注意。
救急車はどう呼ぶ?
公営救急車は「190」(SAMU)または「198」(Protection Civile / 消防)。交通事故は公営救急車のみが対応します。チュニス市内では民間の Allo Ambulance(71-780-000 または 71-959-000)も使えます。受診を希望する病院に直接電話すれば民間救急車を手配してもらえることが多い。アラビア語かフランス語での会話になるので、ホテルスタッフに代理で呼んでもらうのが確実。
チュニジア渡航前に必要なワクチンは?
入国時に義務づけられたワクチンはありません。外務省はA型肝炎・B型肝炎・腸チフス・破傷風、滞在期間や生活環境に応じて狂犬病ワクチンの接種を推奨しています。サハラ砂漠ツアーや内陸部の長期滞在予定なら狂犬病もぜひ。日本の渡航ワクチン外来で2-3か月前から接種計画を立てるのが理想です。
海外旅行保険は本当に必要?
必要です。私立病院は治療費・緊急移送費が高額で、外務省も「重篤な状況で国外への緊急移送を希望する場合、費用が大変高額」と明記しています。チュニジア専用のD系保険会社支払事例は確認できていませんが、北アフリカ参考でエジプト約895万円(SBI損保アフリカ事例)、南アフリカ約350万円(損保ジャパン off!)・近隣国搬送505万円(SBI損保)のケースがあります。キャッシュレス対応の保険は事実上必須。