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チュニスの詐欺 メディナ偽ガイドと絨毯店の高額請求【2026】

チュニスの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

チュニジアの詐欺・ぼったくりの本拠地はメディナ(旧市街)。世界遺産に登録された美しいスーク(市場)ですが、入った瞬間から「日本語勉強してます」「無料で案内する」と声がかかります。誘いに乗ると絨毯店や土産物屋へ。何も買わずに帰ろうとすると「案内料」「チップ」と称した高額請求が始まります。タクシーのメーター不作動も定番。「比較的安全」と言われるチュニジアでも、観光客向けの金銭トラブルは想定以上に多い。

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メディナ(旧市街)の偽ガイド

外務省は安全対策基礎データで、メディナを名指しで注意喚起しています。

首都圏内にも治安の悪い地区が点在しており、観光地となっているメディナ(旧市街)でも、夜間の立ち入りを避けた方がよい場所がありますので、常に周囲の状況に注意を払うようにしてください。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「チュニジア 安全対策基礎データ」犯罪発生状況・防犯対策

メディナ内では、旅行者に「無料で案内する」「友人だから」と近付いてくる人物がいます。北アフリカ全域で共通する声かけのパターンで、マラケシュの詐欺・ぼったくりでも同じ構造の被害が報告されています。声をかけられても止まらず、店についていかないのが基本です。

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絨毯店・土産物屋への誘導と高額請求

声かけに応じてしまうと、「お茶でも飲んでいって」と店内へ。ミントティーが出てきて、絨毯やカーペットを次々と見せられる流れになります。

提示価格は本来の3〜10倍が普通。「日本円で◯万円」と言われた金額は、現地相場の数倍〜10倍盛られていることがほとんどです。値段交渉は当たり前の文化なので、「半額以下」まで下げる気で交渉する、もしくは買う気がないなら笑顔で店を出るのが正解。

何も買わずに出ようとすると「案内料」「チップ」を要求されるパターンも多いので、店に入る前に「ガイド料は払わない」と明言するか、そもそも店についていかないこと。

クレジットカードで支払う場合は注意点が3つ:

  • 金額の桁を必ず確認(カンマとピリオドの混同で10倍払わされる)
  • 通貨を確認(ディナール建てかユーロ建てかで額が大きく変わる)
  • 署名前にもう一度桁を見る(チップ欄が空欄かも確認)

「写真撮らせて」「子供の写真撮って」の罠

観光地では伝統衣装の人や動物(ラクダ、ヘビ等)と一緒に写真を撮らせてくれる人物がいて、撮った後に「チップ」を法外な金額で要求してくるパターンがあります。撮る前に金額を交渉しておく、または撮らないのが基本。

メディナ内のカフェやレストランでも、メニューに価格が書かれていない店は要注意。注文前に必ず価格表を見せてもらう、レシートを確認する習慣を。

Travel Alert 03

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タクシーのメーター不作動・高額請求

チュニスのタクシーは黄色い車体が公式タクシー。乗車前に必ず:

・路地など人通りが少ない場所を極力避ける。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在チュニジア日本国大使館「安全の手引き」3 犯罪事例及び防犯対策(4)街中での強盗被害

メーター作動を確認してから走り出すこと。「メーター壊れている」「観光客向け料金」と言ってきたら降りて別のタクシーを探す。空港から市内中心部まではメーターで25-30チュニジアディナール(おおよそ1,200-1,500円)が目安です。

夜間の路上待機は犯罪リスクも上がるので、配車アプリ(Bolt等)か、ホテル・レストランから電話で呼んでもらう方が安全。

夜、チュニス市内の路上でタクシーを待っていたところ、バイクの男二人組が接近し、持っていたスマートフォンをひったくられそうになった。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「チュニジア 安全対策基礎データ」犯罪発生状況・防犯対策

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チップ強要・「両替してくれ」の声かけ

レストランでサービス料が含まれている場合でも追加チップを要求されることがあります。レシートに「Service compris」(サービス料込み)と書いてあれば原則追加チップは不要。心付け程度で良ければ5-10%が目安。

「両替してほしい」「ユーロでくれ」と言ってきて、現地通貨ディナールとレートで損させてくる手口もあるので、両替は銀行か空港・大手ホテルの公式両替所で。

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やってしまったときの動き

  1. その場で支払い停止: クレジットカード決済中なら「キャンセル」を要求
  2. クレジットカード会社に連絡: チャージバック申請(不正請求として)
  3. 警察 197 に通報: 被害届の控えをもらう(チャージバックや保険請求で必須)
  4. 大使館に相談: 解決困難な場合は +216-71-791-251

メディナでの偽ガイド被害は、警察が動いても回収はほぼ不可能。「払う前に断る」が最大の防御策です。

よくある質問

「日本語を勉強したい」と声をかけられたらどうする?

立ち止まらず「ノン・メルシー」と言って歩き続けてください。どんなに親切そうでも、観光地で日本人を狙って話しかけてくる人物はほぼ100%「絨毯店」「土産物屋」「カフェ」への誘導目的です。一度ついていくと「無料」と言われていたのに退店時に高額な案内料・チップを請求されます。会話するなら立ち止まらず歩きながら、店には絶対についていかない。

メディナの絨毯店で値段交渉になったら?

興味がない・買う気がないなら最初から店に入らない、入ってお茶を出されたとしても買わずに出る選択肢は常にあります。提示価格は本来の3〜10倍が普通で、半額以下まで下げてくることもザラ。買うつもりなら「予算の上限」を心の中で決めて、それを超えたら笑顔で店を出る。クレジットカード決済時は「金額」「通貨(ディナールかユーロか)」を必ず確認してから署名を。

タクシーでメーター作動を拒否されたら?

乗車前に「メーター(compteur)をお願いします」と必ず確認。拒否されたら降りて別のタクシーを探すのが正解。空港・駅・ホテル前の正規タクシースタンドから乗ること、ドア・トランクの位置にタクシー会社のステッカーや車体番号があるか確認も有効です。Bolt等の配車アプリも使えるので、不安ならアプリ利用が無難。

トラブルに遭ったら警察に相談できる?

警察(197)に通報できますが、観光詐欺の場合は「金は払ってしまった後」だと回収は難しいのが現実。クレジットカード決済なら、カード会社にチャージバックを申請するルートが有効です。被害届の控えはチャージバック申請でも保険請求でも必要なので、必ず警察で書類をもらってください。

出典

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