ベルギーは隣のオランダとは違って、マリファナを含む全薬物が違法です。「ヨーロッパだから緩い」「オランダで吸えるから」という思い込みで持ち込むと、3か月〜5年の禁固か10万ユーロ(約1,600万円)の罰金が待っています。さらに深刻なのが「知らないうちに運び屋にされる」ケース。空港やホテルで「荷物を預かって」と頼まれて受け取った荷物に薬物が入っていた場合、所持者が責任を問われるのがベルギー法の基本です。
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法律の概要 --- マリファナでも10万ユーロ罰金
外務省の安全対策基礎データに、ベルギーの薬物関連法がはっきり書かれています。
若年層を中心に麻薬類の使用事犯が増加しているため、ベルギー当局は取締りを強化しています。嫌疑を受けるような物を所持しないことはもちろん、安易に他人から荷物を預かったりすると、その中に麻薬が入っていて知らないうちに麻薬の運び屋にされることがあるので注意が必要です。
禁止薬物の種類は、ヘロイン、コカイン、ハシッシ、マリファナ、覚醒剤、LSD等であり、これらの不正取引などを行った場合には、3か月から5年の禁固、または10万ユーロの罰金のほか、状況によっては更に重罰が科せられます。
ポイント:
- マリファナ・ハシッシ含む全種類が違法
- 罰則:3か月〜5年の禁固、または10万ユーロ(約1,600万円)の罰金
- 状況によってはさらに重罰
- 取締りは強化されている
「ちょっとだけ」「外国人だから」「観光だから」が通用しない国です。
オランダとの違い --- 国境を越えた瞬間に違法
ベルギーで薬物トラブルに遭う日本人で多いのが、オランダでの体験を持ち込んでしまうパターンです。
オランダのアムステルダムには「コーヒーショップ」と呼ばれる店があり、そこでは小量のマリファナの販売・使用が事実上黙認されています。ただしこれはオランダ国内の話。国境を越えた瞬間に違法になります。
ベルギーへの持ち込みは:
- マリファナ・ハシッシ含む全薬物の所持・密輸・取引が違法
- 検査で見つかれば即逮捕、即起訴
「アムステルダムで買って、ブリュッセルで吸うつもりだった」は完全に違法行為。どちらの国でも問題になる可能性があります。
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「運び屋にされる」パターン --- 荷物を預かるな
外務省が特に警告しているのが、知らずに運び屋にされるケース。
安易に他人から荷物を預かったりすると、その中に麻薬が入っていて知らないうちに麻薬の運び屋にされることがあるので注意が必要です。
典型的な手口:
- 空港やホテルで見知らぬ人物が「ちょっとこれを持っていてくれない?」と頼んでくる
- 「家族に渡してほしい」「友人に届けてほしい」「重量制限を超えたから」など、もっともらしい理由を付けてくる
- 受け取った荷物に薬物が入っている
- 検査で見つかれば、所持していたあなたが逮捕される
- 「知らなかった」は通用しない
鉄則:他人から荷物を預からない、運ばない、これだけ。空港のチェックイン直前で「重量超過したから」と頼まれても断る。本当に困っている人なら航空会社のカウンターで対処できます。
国際的な「違法薬物密輸」注意喚起
外務省は2025年4月30日に「違法薬物(大麻等)の密輸に関する注意喚起」を広域情報として発出しています。これはベルギー特有ではなく全世界向けですが、ベルギーも対象国の1つ。「日本にいる家族や友人に頼まれた」「アルバイト感覚で」運んでしまった日本人が現地で逮捕されるケースが増えています。
オンラインで「海外で荷物を運ぶアルバイト」「現地で受け取って渡すだけ」という募集を見かけても、ほぼ確実に違法薬物の運び屋募集です。絶対に応じないこと。
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麻薬絡みの夜間銃撃事件
ブリュッセルでは2023年9月以降、麻薬取引絡みとされる発砲事件が頻発しています。外務省の基礎データから:
2023年9月ころから、ブリュッセルでは、特に夜間、深夜、早朝の時間帯に銃撃事件が発生しており、通行人が巻き込まれる事例も発生しています。
具体的に大使館の領事メルマガで注意喚起が出ている地区:
- アンデルレヒト(Anderlecht)区:2025年6月・2025年2月など複数回
- モレンベーク(Molenbeek)区:2023年10月26〜28日で3件の発砲・銃撃事件
- スハールベーク(Schaerbeek)区:刺傷事件
- イクセル(Ixelles)区:連続爆発・発砲事件
- Jette地区:銃撃事件
- Evere地区:銃撃事件
- 地下鉄クレモンソー駅付近:銃撃事件の連続発生(2025年2月)
これらの地区は観光客が立ち入る理由はあまりないけれど、安宿・民泊・Airbnbがこれらの地区にある場合は深夜の外出を控えるのが安全です。宿選びの際に地区名を確認しましょう。
違法薬物に関わる嫌疑をかけられたら
万が一、違法薬物の所持で警察に止められた場合:
- 黙秘権を行使。「知らなかった」「人に頼まれた」など、その場で説明しようとしない
- 大使館領事部(+32-2-500-0580)に連絡を求める
- 弁護士の立会いを要求
- 書類への署名は弁護士確認後
- 大使館は通訳・弁護士リストの提供は可能だが、釈放交渉や代理は不可
外国の刑事事件に巻き込まれると、帰国は数か月〜数年単位で遅れます。ベルギーは法治国家なので適切な手続きは保証されますが、日本人にとっては未知の手続きが多いので、大使館に必ず連絡することが最優先です。
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ブリュッセル全体のリスクと他のトラブル
薬物以外のトラブルも、ベルギーには注意点があります。スリの定番手口はブリュッセルのスリ・置き引き対策、私服警官詐欺など詐欺手口はブリュッセルの詐欺・ぼったくりで詳しく解説。ベルギー全体のテロ情勢や法律はベルギーの治安にまとめています。
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海外旅行保険
薬物トラブルは保険の補償外(故意・違法行為の免責)です。ベルギーで逮捕された場合の弁護士費用や拘留中の生活費も保険では出ません。近隣のフランスでは転倒による大腿骨骨折で1,746万円の事例もあるとおり、ヨーロッパの医療費は高額。別のトラブルに備えて出発前にヨーロッパの海外旅行保険ガイドで補償内容を確認しておきましょう。
よくある質問
ベルギーではマリファナは合法?
違法です。隣国オランダとは制度が違います。外務省の安全対策基礎データには「禁止薬物の種類は、ヘロイン、コカイン、ハシッシ、マリファナ、覚醒剤、LSD等」と明記され、不正取引には3か月から5年の禁固または10万ユーロの罰金が科せられます。「オランダで吸ったから大丈夫」とベルギーに持ち込むのも違法です。
知らないうちに運び屋にされるって本当?
本当です。外務省の基礎データに「安易に他人から荷物を預かったりすると、その中に麻薬が入っていて知らないうちに麻薬の運び屋にされることがある」と明記。空港・ホテルで「荷物を預かって」「これを持っていって」と頼まれても断ることが鉄則です。
ブリュッセルの夜の銃撃は薬物関連?
麻薬取引絡みとされる発砲事件が2023年9月以降、アンデルレヒト・モレンベーク・スハールベークなどの特定地区で発生しています。外務省は「通行人が巻き込まれる事例も発生」と注意喚起。観光客は夜にこれらの地区へ行かないのが安全。