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ブリュッセルの詐欺 私服警官と暗証番号・空港詐欺【2026】

ブリュッセルの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.25 KAIGAI-RISK

ブリュッセルで観光客を狙う詐欺の主犯はスリではなく「制服を装った人物」です。在ベルギー日本国大使館と外務省が口を揃えて警告しているのが私服警官詐欺で、しかもベルギーのバージョンはクレジットカードの暗証番号まで聞き出してくるのが特徴。被害に遭うとカード残高ごと一気に消える、深刻な詐欺です。

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私服警官詐欺 --- ベルギーの代表的詐欺

外務省の安全対策基礎データに、ブリュッセルの「路上等」での詐欺手口として真っ先に書かれているのが私服警官詐欺。

私服警察を名乗る者が荷物検査をし、クレジットカードの暗証番号を聞き出した上で、クレジットカードを盗んだり、後で返却するなどと言いつつ、クレジットカードで立て替え払いを頼み、多額の現金を引き出させる。

手順はだいたいこんな流れ:

  1. 観光客風の人物(共犯のサクラ役)が道を尋ねてくる
  2. その直後に「警察官」と名乗る別の人物が現れ、「麻薬捜査」「偽札事件」などの口実で所持品検査を求める
  3. サクラ役が財布やパスポートを「警察官」に提示し、「あなたも」と促してくる
  4. あなたが財布を出すと、「カードの暗証番号も教えてください」と聞いてくる
  5. 暗証番号を伝えると、カードを抜き取られる、または「立て替え払い」を頼まれて多額の現金を引き出される

本物の警察官は路上でクレジットカードの暗証番号を絶対に聞きません。これだけは100%覚えておいてください。

大使館の対処法

私服警官を名乗る者から持ち物検査や、クレジットカードの暗証番号や財布の提示を求められたら、こちらから身分証の提示を求め、不審に思ったら警察(101)に連絡するか、周りに助けを求めて下さい。

在ベルギー日本国大使館「安全の手引き」より。こちらから身分証の提示を求めるのが第一手。本物の警察官なら身分証を提示します。それでも不審なら警察(101)に直接電話するか、周りの通行人に助けを求める。財布やカードは絶対に渡さない。

似た手口はパリロンドンマドリードローマアムステルダムでも横行していて、ヨーロッパ共通の警戒項目です。

ブリュッセル空港のクレジットカード詐欺

2022年2月、在ベルギー日本国大使館は「ブリュッセル空港でのクレジットカード詐欺関連事案の発生」として注意喚起を出しています。空港内でも詐欺は発生していて、安全地帯ではありません。

注意喚起のポイント:

  • 空港内でも見知らぬ人物にクレジットカード情報を渡さない
  • カード会員カウンターを名乗る人物に注意。正規の航空会社・銀行カウンターは案内窓口に行くのが基本

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Wi-Fi貸与+ハグ詐欺

外務省の基礎データに書かれているもう1つの手口。

Wi-Fiを貸して欲しいと話しかけ、使用後に感謝を示すために、ハグをすると見せかけ、貴重品をひったくる。

「スマホでWi-Fiを使わせて」と頼んでくる→使用後に「ありがとう」とハグしてくる→ハグの最中に首から下げたカメラやネックレス、ポケットの財布を抜き取られる。

見知らぬ人にスマホを渡さないハグなど身体接触を求められても応じない。日本人は親切心で応じがちですが、ブリュッセルではこれが詐欺の入口です。

腕時計ひったくり

時間を尋ねた後、腕時計をいきなりひったくる。

「すみません、何時ですか?」と時間を尋ねられて、腕時計を見せようと腕を出した瞬間、時計をひったくられて逃げられる。スマホで時計を見せる、または腕時計は服の袖で隠すのが対策。高級時計を見せびらかさないのが基本です。

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タイヤ交換親切詐欺(車利用者向け)

レンタカーで地方に行くなら覚えておきたい手口。外務省の基礎データから:

車を運転中、または、駐車中にタイヤがパンクしていると話しかけ、親切にタイヤ交換を手伝う振りをしつつ、その間に共犯者が車内のカバンを持ち去る。

「タイヤがパンクしてますよ」と親切に声をかけてきた人物が、タイヤ交換を手伝ってくれている間に、別の共犯が車内のカバンを持ち去る。見知らぬ人にタイヤ交換を手伝わせないロードサービスを呼ぶ手伝ってもらう場合も車内に荷物を放置しないのが対策です。

詐欺被害に遭ってしまったら

  1. クレジットカード会社に即連絡:カード番号と暗証番号が漏れた可能性があれば即停止
  2. 警察(101)で盗難届を提出:保険金請求に必要
  3. 大使館領事部(+32-2-500-0580)へ連絡:パスポート関連被害があれば
  4. 保険会社へ連絡:携行品・盗難の補償が出る場合あり

クレジットカードは国際盗難ホットラインの番号をメモして別場所に保管しておくのが安全。海外でカード裏面の番号に電話できなくなる場合に備えます。

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ブリュッセル全体のリスクと他のトラブル

詐欺はスリと連動して起きるケースが多いので、スリ・置き引きの手口も合わせて警戒する必要があります。詳しい手口はブリュッセルのスリ・置き引き対策、薬物トラブルはブリュッセルの薬物トラブルで、ベルギー全体のテロ情勢はベルギーの治安にまとめています。

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海外旅行保険

ベルギーには独立した保険支払事例ページがありませんが、近隣のフランスではバス段差転倒で大腿骨頚部骨折→1,746万円、ドイツではホテル浴室転倒→639万円の事例が複数。クレジットカードのスキミング・暗証番号被害も、カード盗難補償の対象になる保険プランがあります。詳しくはヨーロッパの海外旅行保険ガイドへ。

よくある質問

私服警官を名乗る人物に呼び止められたらどうする?

在ベルギー日本国大使館の手引きは「こちらから身分証の提示を求め、不審に思ったら警察(101)に連絡するか、周りに助けを求めて」と明記。本物の警察官が路上で財布の中身やクレジットカードの暗証番号を聞くことは絶対にありません。財布やパスポートは絶対に渡さない。

ブリュッセル空港でも詐欺に遭う?

2022年2月に在ベルギー日本国大使館が「ブリュッセル空港でのクレジットカード詐欺関連事案の発生」として注意喚起を出しています。空港内であっても見知らぬ人物にクレジットカード情報や暗証番号を渡さないこと。

「Wi-Fi貸して」と話しかけられたらどうする?

外務省の安全対策基礎データに「Wi-Fiを貸して欲しいと話しかけ、使用後に感謝を示すために、ハグをすると見せかけ、貴重品をひったくる」手口が明記されています。見知らぬ人にWi-Fiを貸さない、ハグなど身体接触を求められても応じない、が正解。

出典

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