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ストラスブールの治安 大聖堂前スリと駅前薬物密売【2026】

ストラスブールの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.23 KAIGAI-RISK

ストラスブールはEU議会と欧州評議会が置かれるフランス東部の都市で、世界遺産の旧市街とクリスマスマーケットに毎年多くの観光客が訪れます。パリに比べれば治安は安定しているものの、在ストラスブール総領事館は「犯罪と無縁というわけではない」とはっきり書いています。特に11月最終週から12月末のクリスマスマーケット期間は、国外から流入してきた窃盗集団によるスリ被害が頻発する時期。大聖堂やクレベール広場を歩くなら、荷物の持ち方を出発前に決めておこう。

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クリスマスマーケットと夏休み、スリが集中する2つの季節

在ストラスブール総領事館の安全の手引きによると、日本人が遭う被害の大部分は盗難(スリ・置き引き)です。

特に11月最終週から12月末にかけて開催されるクリスマス・マーケットの時期は、マーケット会場等の周辺で、国外から流入してきた窃盗集団によるスリ被害が頻発する傾向にあります。

夏休みシーズンも同様に観光客が増えるため要注意。つまり「一番行きたい時期が一番危ない時期」ということ。マーケットのホットワインに気を取られている間に、鞄のファスナーを開けられているパターンが典型です。

大聖堂前広場とクレベール広場で実際に起きた手口

総領事館が具体的に名前を挙げているのは次の場所。

  • ストラスブール大聖堂前広場 — 写真撮影中に肩掛けカバンから貴重品を抜き取られた事例
  • クレベール広場のクリスマスマーケット — 散策中に気づいたら鞄から財布がなくなっていた事例
  • 鉄道駅 — 「代わりに切符を買ってあげる」と親切を装い、釣り銭やカード情報を騙し取る手口。エレベーター内で密着されて財布を抜かれるケースも
  • 列車内 — 居眠り中に衣類や荷物から貴重品を盗まれる。荷物棚に置いた荷物を降車後に取りに戻ったら消えていた
  • ホテル — 朝食ビュッフェやロビーでの置き引き。格付けに関係なく発生している

子供のスリ集団も存在しています。少年少女が突然周りに集まって来た時は、気を許さず、むしろ警戒心を高める必要があります。

少年少女のグループが近寄ってきたら「かわいい」ではなく「来た」と思うくらいでちょうどいいです。

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中央駅前とレアール広場は薬物密売エリア

外務省の安全対策基礎データは、ストラスブール固有の注意点として中央駅前の広場とレ・アール広場(Place des Halles)周辺が薬物密売場所として知られていると指摘しています。鉄道利用や買い物で通らざるを得ない場所だけど、複数の人がたむろしていたら近づかないこと。

また年末年始には、若者グループが駐車車両を放火したり、強力な花火や爆竹で警察官や消防士を襲撃する騒ぎが各所で発生する傾向があります。大晦日の夜は外出を控え、レンタカーがあるなら安全な場所に駐車しておきましょう。

避けたい7つの地区(市の南部・西部・北西部・東部)

在ストラスブール総領事館は、市内で治安が悪いとされる地区を具体的に挙げています。いずれも低所得者層の居住エリアで、麻薬の密売をはじめとした犯罪が多発する地域です。

地区名方角
ヌーオフ(Neuhof)市南部
メノー(Meinau)市南部
エルゾ(Elsau)市西部
モンターニュ・ヴェルト(Montagne Verte)市西部
オートピエール(Hautepierre)市北西部
クローネンブルグ(Cronenbourg)市北西部
ポー・デュ・ラン(Port du Rhin)市東部

観光で訪れる旧市街(グラン・ティル)やプティット・フランスからは離れているので、普通の観光ルートなら入り込むことはまずない。ただしトラムで移動する際に通過することはあるので、不用意に途中下車しないよう注意しておこう。

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テロ警戒は最高水準 — urgence attentat

フランス政府はテロ警戒水準を最高レベルのurgence attentat(テロの切迫)に引き上げています。ストラスブールでも2018年にクリスマスマーケット近くで銃撃テロ事件が発生した過去があり、全土共通のリスクとして頭に入れておく必要があります。

テロはどこでも起こり得ることを十分に認識し、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

フランスにはFR-ALERTという非常事態時の携帯電話警報システムがあり、テロや災害時にその地域にいる携帯に自動通知されます。SIMが入っていて通信できる状態なら受信可能なので、eSIMでも現地回線を確保しておくと安心です。

車上荒らし — 停車中に窓を割られる

レンタカーでアルザス地方を回る人は車上荒らしにも注意。路上駐車した車内のカバンが盗まれるだけでなく、運転中に赤信号で停車したところ窓ガラスを割られてバッグを強奪されるという荒い手口も報告されています。走行中はドアロックを確実にかけ、バッグ類はトランクか足元へ。車外から見える場所に荷物を置かないのが鉄則です。

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ホテルのセキュリティボックスは信用しすぎない

ホテルの居室備付けのセキュリティボックスは、暗証番号を設定していても簡単に解除されてしまいますので、外出時の貴重品保管場所としては適当ではありません。

ホテルの格付けに関係なく、朝食ビュッフェでの置き引きや就寝中の室内侵入も報告されています。パスポートやカードは外出時も携行し、就寝時はチェーン錠をかけること。セキュリティボックスに入れて安心、というのはストラスブールでは通用しません。

被害に遭ったらまず17番(警察直通)

盗難に遭ったら、まずカード会社に電話して利用停止。その後、警察に通報して盗難届(Déclaration de vol)を提出し、盗難届証明書(Récépissé de déclaration de vol)を受け取ります。この証明書がないとパスポート再発行も保険請求もできないので、必ずもらうこと。

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緊急連絡先

連絡先電話番号
警察(固定・携帯共通)17
欧州共通緊急番号(携帯から)112
救急医療(SAMU)15
消防18
ストラスブール警察署(Hôtel de Police)03 90 23 17 17
在ストラスブール日本国総領事館03 88 52 85 00

総領事館の住所は「Bureau Europe, 20 Place des Halles, 67000 Strasbourg」。パスポートを盗まれた場合、帰国まで時間がなければ「帰国のための渡航書」を総領事館で発給してもらえます。


フランス全体の治安情報はフランスの治安ページへ。ストラスブール以外の都市の情報も含めた犯罪傾向や医療費の実態、保険の備えについてまとめています。ヨーロッパの海外旅行保険についてはヨーロッパの海外旅行保険ガイドも参考にしてください。

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