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リヨンの治安 駅エレベーター誘導スリと偽札検査詐欺【2026】

リヨンの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.23 KAIGAI-RISK

フランス第3の都市リヨンは「食の都」として知られるガストロノミーの中心地。ただし在リヨン領事事務所の「安全の手引き」(令和8年4月版)によると、2025年のローヌ県では非武装強盗が前年比66.1%増、武装強盗が38.8%増、窃盗が12.1%増と治安が悪化傾向にあります。パリほど情報が出回らないぶん、油断しがち。リヨン固有の手口を押さえてから出発しよう。

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パールデュー駅とヴォー・アン・ヴラン駅、エレベーターに誘導されたらアウト

リヨンで日本人被害が最も多いのはスリ。中でも特徴的なのが駅のエレベーターに誘導する手口です。

在リヨン領事事務所の窃盗注意喚起には、パールデュー駅で券売機前にいた旅行者に東ヨーロッパ出身と思われる女性が声をかけ、エレベーターに誘導。複数人が乗り込んで取り囲み、ウエストポーチからパスポート・クレジットカード・現金入りの財布を抜き取った事例が載っています。同じ手口がヴォー・アン・ヴラン・ラ・ソワ駅(空港からのローヌエクスプレスと地下鉄A線の乗換駅)でも多発中。駅関係者によると特にアジア系旅行者がターゲットにされているとのこと。

スーツケースの上にショルダーバッグを置いて掲示板を見る数秒の隙に盗まれた事例、フルヴィエール教会で「コートに黒い液体がかかっている」と声をかけられ、拭く手助けを装って中身を抜かれた事例もあります。

窃盗はグループ(見張り、注意を引く役、実行犯、壁役等)により行われるケースも多く、窃盗犯はあらゆる手段を使って被害者の気をそらし犯行に及びます。

エレベーターではなく階段やエスカレーターを使う。見知らぬ人に声をかけられたら荷物を体の前面で抱える。これだけで被害リスクはかなり下がります。

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偽警察官が「偽札検査」と言って財布を抜く

リヨン固有の手口として注目すべきは偽警察官詐欺。安全の手引きにこう書かれています。

歩行中、私服警察官を称する男性が近寄り、偽札の検査をしているとして財布の提出を求められたため、一時的に財布を渡した。その後、財布の返還を受け中身を確認したところ、紙幣が抜き取られていた。

別のパターンでは、地図を持った男が道を尋ねてきて対応しているところに「麻薬の捜査をしている」と警察官を名乗る男が登場。最初の男も財布を渡していたので安心して自分も渡してしまい、紙幣を抜かれるという二人組の手口もあります。

覚えておくべきは一点。フランスの警察官が公道上で財布の提示を求めることはない。これを知っていれば「偽札検査」と言われた瞬間に詐欺だとわかります。

ギヨチエール地区とトンカン地区、薬物がらみの銃撃に巻き込まれないために

リヨンとその周辺では違法薬物の密売・使用が多発しており、密売組織間の抗争では自動小銃や手榴弾が使用されることもあります。関係のない市民が巻き込まれて死傷する事件も起きています。

特に注意が必要なエリアは2つ。

  • ギヨチエール地区 — 日中でもタバコやドラッグの違法販売が横行。喧嘩、スリ、暴行事案が多発
  • ヴィルールバンヌ市トンカン地区 — 2024年12月に取り締まり部隊が配置されたが、その後も銃撃事件が発生中

建物の前や通りで客を待つ売人らしき人物には近づかないこと。万が一銃声が聞こえたら、まず身を伏せて安全を確保し、銃声と反対方向へ低姿勢で離脱してください。

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観光スポットも安全ではない — テロー広場・ベルクール広場・フルヴィエール教会周辺

外国人旅行者が集まるレピュブリック大通り、テロー広場、ベルクール広場、サンジャン教会近辺、フルヴィエール教会近辺では置き引き・ひったくり・スリが多発。加えてドラッグ使用の若者による暴行事件も発生しています。パールデュー・ショッピングセンター(3区)も若者が集まりスリ・置き引きの発生地帯。

リヨンは2019年5月に中心街の路上に置かれた荷物が爆発し十数名が負傷するテロ事件も起きている都市です。フランス政府はテロ警戒計画(Plan Vigipirate)を3段階中最高レベルで維持中。観光地でも周囲の状況に注意を払い、不審な荷物を見かけたら速やかに離れましょう。

睡眠薬入りチョコレートで意識を奪われる

観光名所を散策中、欧米系の男性から英語で話しかけられ、チョコレート、アイスクリームなどを勧められるまま口にしたところ、突然意識を失い、気がついた時には所持品を盗まれていた

カフェで日本語を流暢に話す相手にビールを勧められ、意識を失い、女性が暴行されたケースも報告されています。見知らぬ人から飲食物を勧められたら、丁寧に断ること。

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主なトラブルと対策

パリのトラブル記事ではフランス全土に共通するスリ・詐欺の手口も詳しく解説しています。リヨン訪問前にあわせて確認しておこう。

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緊急連絡先

連絡先電話番号
救急(SAMU)15
警察17
消防・緊急18
ヨーロッパ共通緊急番号112
在リヨン領事事務所04 37 47 55 00
在フランス日本国大使館(パリ)01 48 88 62 00
SOS Médecin(往診)04.78.83.51.51
Maison médicale de garde04.72.33.00.33

盗難に遭ったら、最寄りの警察署で被害届(Récépissé de Déclaration de Plainte)を発行してもらいましょう。パスポート再発行にも海外旅行保険の申請にもこの書類が必要です。在リヨン領事事務所のサイトで被害届作成依頼書のフォーム(日仏バイリンガル)がダウンロードできるので、事前にスマホに保存しておくと安心。

海外旅行保険に未加入のまま事故や急病で入院した場合、集中治療室2週間+飛行機での緊急移送で2,000万〜4,000万円の自己負担になるケースも珍しくないと安全の手引きは警告しています。しかも支払い能力が確認できなければ入院させてもらえないことも。出発前の保険加入は必須です。

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