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ヴィリニュスの治安 十字架の丘スリと昏睡強盗【2026】

ヴィリニュスの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ヴィリニュスはリトアニアの首都で、世界遺産に登録された旧市街と「夜明けの門」が観光のハイライト。バスやLCCで日帰り圏のリーガタリンとセットで巡る旅行者も多い街です。日本人観光客はほぼ全員ここを通ります。在リトアニア日本国大使館の「防犯及び安全対策の手引き」を開くと、スリ・置き引き・侵入盗・昏睡強盗のすべての日本人被害事例がヴィリニュスとシャウレイで発生していることがわかります。「バルト三国は安全」のイメージとはギャップがある街です。リトアニア全体の概況は国ページに整理しています。

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シャウレイ十字架の丘の「写真撮影中スリ」

ヴィリニュス観光と並んで日本人に人気なのが、北部の都市シャウレイにある十字架の丘。バスツアーで訪れる人も多いんですが、手引きの「日本人の被害事例」セクションは具体的にこのスポットを名指ししています。

観光地として知られるシャウレイの十字架の丘において、男1人、女2人のグループに声をかけられ、写真を撮る際、所持していた鞄内から現金を抜き取られた。

3人組のグループが声をかけてくる→写真を撮ってあげると申し出る→撮っている間に共犯がバッグから現金を抜く。典型的な分業型のスリです。観光地で見知らぬ相手から声をかけられて写真撮影を頼まれたら、貴重品を体の前側に回してから対応する。これだけで防げます。手引きはあわせて、

首都ビリニュス市内および観光地シャウレイにおいて、観光客をねらったスリが発生しています(日本人被害)。

と、シャウレイとヴィリニュスをセットで警告しています。

ヴィリニュス駅周辺のレストランと路線バスの置き引き

旧市街を歩くだけでなく、移動中も油断できません。手引きに記録されている日本人被害の現場はヴィリニュス駅周辺。

路線バスに乗車した際、バス前方にある荷物置場にバッグを置いていたところ、バッグ内から現金を抜き取られた。

ビリニュス市内中心部(駅周辺地区)のレストランで、代金支払い後、財布をテーブル上に置き忘れたまま退店し、置き忘れに気付いてレストランに戻ったが、すでに財布はなかった。

路線バスの荷物置場は手元から離れる時間が長くて格好の標的。バッグは膝の上で抱えるのが基本動作です。レストランの「テーブルに財布忘れ」も、置き忘れに気付いて数分で戻ってもすでに消えている、というスピードでやられます。

外務省も同じ場所を名指ししていて、

ビリニュス駅およびバスターミナルでは、観光客をねらった置き引き事件が発生しています(日本人被害)。

駅・バスターミナル・駅周辺のレストランは、ヴィリニュスで最も警戒すべき動線です。

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マンション侵入盗とロードバイク盗難 --- 民泊・Airbnbのリスク

旅行者にとって意外な盲点が、宿泊先での被害。ヴィリニュスではホテルだけでなくマンション型の民泊が多く、そこを狙った被害も実例があります。

ビリニュス市内のマンション居室に何者かが侵入し、屋内から現金等が盗まれた。

ビリニュス市内のマンションのエントランス内に置いていたロードバイクを、鍵を破壊されて盗まれた。

マンションのエントランス内の自転車も、頑丈な鍵を破壊して持ち去る手口。日本の感覚で「建物内だから安全」と思って施錠を緩めると同じ目に遭います。さらに外務省は、

ホテルや民泊アパートにおいて部屋の施錠を忘れて退出した際、室内に置いていた荷物が盗まれる被害が発生しています(日本人被害)。

と、ホテル・民泊どちらでも被害が出ていることを明示。部屋を出るときは必ず施錠貴重品はセーフティボックスかフロント預け自転車は屋内+複数の鍵が基本です。

旧市街の路上スリと夜明けの門の物乞い違法

ヴィリニュス旧市街を歩く際の警戒ポイントを、外務省が具体的にリストしています。

ビリニュス旧市街、ビリニュス駅、観光地を歩く際には、スリ、ひったくり、置き引き等に注意が必要です。特に、カメラやスマートフォンなど貴重品等の所持品には、注意を払ってください。また人通りが少ない時間帯や場所の通行を避けるよう心掛けてください。

そしてヴィリニュス特有のルールがこれ。

なお、観光地である「夜明けの門」付近にいる物乞いに金銭を与える行為は違法ですので、注意してください。

夜明けの門は旧市街南端の名所で、観光客が必ず通ります。物乞いに「お金あげるくらいいいだろう」と思って小銭を渡すと、こちらが違法行為を犯したことになる。同情心が罠になるパターンなので、声をかけられても無視して通り過ぎるのが正解です。

屋外オープンカフェの夏場置き引き

ヴィリニュスは夏場の気候が良く、旧市街にはオープンカフェが大量に出現します。手引きはここを名指しで警告。

手荷物を座席に残したまま離席したり、手荷物を椅子の背もたれに掛けたり、床に置くのはできるだけ避け、常に目の届く場所に置くようにしましょう。特に夏場は、オープン・カフェが多くなり置引き被害が増加します。

椅子の背もたれにかけたバッグは、後ろを通る通行人に持ち去られても気付かない。床に置いたバッグは足元で抜かれます。席を立つときに荷物を持って立つ座っているときは膝の上に置く、これだけで被害は防げます。

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ナイトクラブの睡眠薬と電子タバコリキッド型違法薬物

ヴィリニュス旧市街のナイトクラブやバーは、夜になると別の顔を見せます。手引きの警告は明確。

深夜のバー等で親しげに近づき、飲み物に睡眠薬を入れて意識を失わせて金品を奪う昏睡強盗や強姦も発生しています。バーやナイトクラブ等で近づいてくる人物には注意してください。

ナイトクラブなどの夜の飲食店で、薬物(覚醒剤、麻薬、違法ドラッグ)の取引が行われています(薬物を希釈し電子タバコ用のリキッドとして取引するケースが特に多い)。

知らない相手から渡された飲み物は飲まない・電子タバコは絶対吸わない。違法薬物リキッドを「これ吸ってみて」と渡されて吸えば、所持しているだけで逮捕です。詳細と対策はヴィリニュスの昏睡強盗対策で整理しています。

銀行員・政府関係者なりすまし詐欺

リトアニアは現金よりカード支払いが圧倒的に多い国。それを逆手に取った詐欺が活発です。

銀行職員や政府関係者になりすました者からの詐欺被害が発生しています(カードの暗証番号を聞き出す)。

電話やメールで「不正利用が検出されました、暗証番号を確認させてください」と聞かれて、教えてしまうパターン。本物の銀行も警察も、電話で暗証番号を聞き出すことは絶対にない――これだけ覚えておけば被害は防げます。詳細はヴィリニュスの詐欺対策へ。

タクシーは流しで拾わない、Bolt/Uberで呼ぶ

ヴィリニュスのタクシーで気をつけるべきは、街路で拾うこと自体。手引きはハッキリ書いています。

悪質な個人タクシーもいますので、タクシーは街路で拾うのではなく、タクシーアプリ(Bolt、Uber等が便利です)やタクシー会社に電話して呼ぶ方が確実で料金も適正です。飲食店やホテルなどでは、従業員に呼んでもらうことも可能です。

Bolt(リトアニア初のユニコーン企業)とUberは現地で広く使われていて、料金が事前に確定するので安心。空港やヴィリニュス駅で「タクシー?」と声をかけてくる白タクには絶対乗らないこと。

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医療事情 --- プライベートクリニック推奨、英語可

ヴィリニュスの国公立病院は手引きと外務省の世界の医療事情がそろって「医療機器・施設が古い、英語が通じにくい」と指摘しています。短期旅行者はプライベートクリニック一択で考えるのが現実的。手引きが日本人受診先として挙げているのが、

  • Hila(V.Grybo g.32A)
  • Baltic-American Clinic(Nemencines pl.54a)
  • Meliva(旧Kardiolitos klinikos・Laisves pr.64a・カウナス/クライペダ/シャウレイ/ウテナにも系列)
  • Northway medicinos centrai(S. Zukausko g.19)
  • Tavo klinika(Polocko g.17-201)

いずれも英語対応で、Melivaはカウナスやシャウレイにも系列があるため地方旅行時にも使えます。ただし精密検査や高度な治療が必要な場合は西欧か日本への医療搬送になるため、海外旅行保険は必須。詳しくはヴィリニュスの医療費・体調不良へ。

冬季の凍結路面 --- マイナス20度と転倒事故

ヴィリニュスの冬は厳しく、マイナス20度以下の日があります。外務省「世界の医療事情」もハッキリ書いています。

冬は雪や凍結で路面が滑りやすく、転倒には注意が必要です。靴底が滑りにくい加工のされた靴の着用をお勧めします。

旧市街の石畳は雪と氷で覆われると滑りやすく、ヒールやスニーカーで歩くと普通に転びます。冬季のヴィリニュス旅行では滑り止め加工の靴が必須です。転倒で骨折→手術+医療搬送のコースは、ヨーロッパで500〜1,000万円台になります。

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緊急連絡先

連絡先電話番号
警察・救急・消防(24時間・英語可)112
在リトアニア日本国大使館+370-5-231-0462
大使館所在地M.K. Čiurlionio g. 82B, LT-03100 Vilnius

LT72(リトアニア内務省の緊急事態対応モバイルアプリ・英語/リトアニア語)は出発前にダウンロード推奨。自然災害や緊急事態時の通知が受け取れます。

緊急時は112がEU共通番号で、英語対応・24時間。火災・救急・警察すべてここで通報できます。

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