リトアニアは現金よりカード支払いが圧倒的に普及している国。レストランも市場もタクシーも、ほぼ全部カード決済です。便利な反面、カード情報を狙った詐欺がリトアニアで活発化していて、在ヴィリニュス大使館の「安全の手引き」も警鐘を鳴らしています。タクシーは街路で拾わず、銀行を名乗る電話には応じない――この2つを押さえておけば、観光客が遭う詐欺の8割は防げます。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
銀行員・政府関係者なりすまし詐欺 --- 暗証番号は絶対聞かれない
ヴィリニュスで観光客が遭いやすい詐欺の代表格が、電話やメールでの「銀行を名乗る詐欺」。手引きはストレートに書いています。
銀行職員や政府関係者になりすました者からの詐欺被害が発生しています(カードの暗証番号を聞き出す)。
「不正利用が検出されました」「カードを再発行するので暗証番号を教えてください」「政府の手続きで個人情報の確認が必要です」――こういった電話やメールが入ってきます。同じカード社会のリーガ・タリンでもなりすまし詐欺・スキミングが警告されています。
決定的なルールは1つ。本物の銀行も警察も政府機関も、電話やメールで暗証番号を聞き出すことは絶対にない。これだけ覚えておけば、相手がどれだけ流暢な英語で話してきても見破れます。
怪しいと思ったら一度切って、自分でカード裏面の公式番号にかけ直す。これだけで詐欺は成立しません。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在リトアニア日本国大使館「安全の手引き」銀行員なりすまし手口を基に構成)
カード社会のスキミング --- 屋内ATMと支払い時の手元注意
リトアニアはEUの中でもキャッシュレス化が進んでいる国で、それゆえカードスキミング対策が重要。手引きの注意点は具体的です。
リトアニアでは、現金よりもカード支払いが広く普及していることから、カード情報の管理やスキミング防止を徹底してください。路上における支払いの際は、周囲に不審人物がいないかどうか確認することや、財布を手に持ったままにしないなどの注意が必要です。
押さえるポイントは4つ。
- 屋外ATMより屋内ATM:銀行の建物内のATMが基本
- 暗証番号入力時は手で覆う:背後からのカメラ撮影対策
- 不審な機械が装着されていないか確認:スキマー(読み取り装置)が貼り付けられている場合がある
- 路上の支払いは財布を手に持ったままにしない:盗み見と置き引きのセット被害
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
街路で拾う白タクが一番危ない --- Bolt/Uber推奨
ヴィリニュス・カウナス・空港で観光客がやりがちなのが、流しのタクシーに乗ること。手引きは明確に推奨ルートを書いています。
悪質な個人タクシーもいますので、タクシーは街路で拾うのではなく、タクシーアプリ(Bolt、Uber等が便利です)やタクシー会社に電話して呼ぶ方が確実で料金も適正です。飲食店やホテルなどでは、従業員に呼んでもらうことも可能です。
Boltはリトアニア発のユニコーン企業で、現地で広く使われています。Uberも普通に使えます。両方とも料金が事前確定で、ドライバーの評価も見られるので、白タクのリスクが排除できます。
ヴィリニュス空港の到着ロビーや駅で「タクシー?」と声をかけてくる相手には絶対乗らない。空港の正規タクシースタンドかBoltアプリで呼ぶのが鉄則です。レストランやホテルから帰る際も、従業員に呼んでもらえばタクシー会社経由になるので安全。
ナイトクラブのぼったくり --- 飲酒事案の典型
ヴィリニュス旧市街のナイトクラブやバーは、夜になるとぼったくり被害の現場にもなります。四半期報告がストレートに書いています。
飲酒に絡む各種事案(殺人、強盗、傷害、窃盗、薬物、交通事故、ナイトクラブ等でのぼったくり、各種トラブル)も日々発生している状況です。
殺人と並んでナイトクラブのぼったくりが列挙されているあたりに、深夜の警戒度が表れています。手口は世界共通で、知らない相手に「いい店があるよ」と誘われて入ると、メニューにない高額請求が後から付くパターン。支払いを拒否すると暴力沙汰になることも。
避け方も世界共通で、
- 客引きについて行かない
- メニューに料金が明記されていない店に入らない
- カードを店員に渡しっぱなしにしない(カードの裏で別決済される場合あり)
- 会計時にレシートを必ず確認
睡眠薬入り飲み物による昏睡強盗もセットで発生しているので、深夜のクラブ・バー対策はヴィリニュスの昏睡強盗対策もあわせて。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
オンライン詐欺・SNS経由の取引
リトアニアではオンラインを使った詐欺・薬物取引も増えていて、四半期報告は
不用意に見知らぬ人と親しくなる、連絡先を交換する、怪しいサイト(SNS)を閲覧・利用しないなどして、不測の事態に巻き込まれないなように注意してください。
と警告しています。旅行先でTinderやInstagram経由で知り合った相手に誘われて、強盗・詐欺・薬物事案に発展するパターン。現地で知り合った相手に連絡先を渡さない・SNS DMで物品取引をしない、これは出発前に決めておく行動の1つです。
手口早見表
| 手口 | 入口 | 対処 |
|---|---|---|
| 銀行員なりすまし詐欺 | 電話・メールで暗証番号要求 | 一度切って公式番号にかけ直す |
| カードスキミング | 屋外ATM、不審な機械 | 屋内ATM、暗証番号は手で覆う |
| 白タクのぼったくり | 街路・空港・駅で声かけ | Bolt/Uberで呼ぶ、正規スタンドのみ |
| ナイトクラブ高額請求 | 客引きの誘導、メニューなし | 客引きについて行かない、レシート確認 |
| SNS知り合い詐欺 | Tinder・Instagram DM | 個人情報・金品取引はしない |
| 物乞いへの金銭授与 | 夜明けの門付近 | 違法行為、無視して通過 |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
やられたらどうする
- 警察112に通報(24時間・英語可)。被害届を出して受理証明書をもらう
- クレジットカードを即停止。カード番号や暗証番号を伝えてしまった場合は不正利用が始まる前にカード会社へ
- 日本の銀行口座への不正アクセスが疑われる場合は日本の銀行にも連絡
- ぼったくりは支払い前にレシート確認、応じない場合は警察を呼ぶと伝える
- 在リトアニア日本国大使館(+370-5-231-0462)にも報告
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
出発前にやっておくこと
- 電話で暗証番号を聞かれたら即切る:本物の銀行も警察も電話で暗証番号は聞かない
- Boltアプリを出発前にダウンロード:街路で白タクを拾わない動線を作る
- クレジットカードの緊急連絡先をスマホにメモ:カード裏面の番号は盗まれたら見られない
- 屋内ATMを使う・暗証番号は手で覆う:スキミング対策
- 客引きについて行かない:ナイトクラブのぼったくり対策
- 海外旅行保険に加入+証券原本を携行:リトアニアは入国時義務、詳しくはヨーロッパの海外旅行保険へ
よくある質問
銀行員を名乗る電話がかかってきたらどうする?
一度切って、自分でカード裏面の公式番号にかけ直してください。リトアニア大使館「安全の手引き」は「銀行職員や政府関係者になりすました者からカードの暗証番号を聞き出す詐欺被害が発生」と明記。本物の銀行も警察も、電話で暗証番号を聞き出すことはありません。
タクシーで気をつけることは?
街路で拾わずBolt・Uberなどのアプリで呼ぶこと。大使館は「悪質な個人タクシーがいるので、タクシーは街路で拾うのではなく、タクシーアプリやタクシー会社に電話して呼ぶ方が確実で料金も適正」と推奨しています。空港・駅で声をかけてくる白タクは特に避ける。
ナイトクラブのぼったくりも多い?
大使館の四半期報告は「飲酒に絡む各種事案(殺人、強盗、傷害、窃盗、薬物、交通事故、ナイトクラブ等でのぼったくり、各種トラブル)も日々発生」と明記。深夜のナイトクラブで知らない相手に誘われて入ると、高額請求+暴力の被害に発展する場合があります。
カードスキミング対策は?
大使館は「リトアニアでは現金よりもカード支払いが広く普及しているので、カード情報の管理やスキミング防止を徹底」と注意。屋外ATMより屋内ATMを使う、暗証番号入力時は手で覆う、財布を手に持ったままにしない、不審な機械が付いていないか確認、が基本対策です。
詐欺被害に遭ったら?
警察112(24時間・英語可)に通報して被害届。クレジットカードは即停止連絡。日本の銀行口座への不正アクセスが疑われる場合は日本の銀行にも連絡。在リトアニア日本国大使館(+370-5-231-0462)にも報告すると領事サポートが受けられます。