アムステルダムではスリ・置き引きに加えて、もう少し手の込んだ詐欺も日本人を狙っています。外務省と在オランダ大使館がわざわざ個別ページで注意喚起しているのは、偽警官による現金抜き取り、電話を使った口座送金詐欺、そして住居賃貸を装った詐欺の3つ。どれも「まさか自分が」と思っている人ほどやられます。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
偽警官が「麻薬取締り」と称して財布を検査する
街を歩いていると私服の人物が警察官を名乗り、「麻薬の取締りだ」と職務質問を始めます。パスポートと財布の提示を要求し、「検査する」と言って中身を確認する振りをしながら、紙幣を数枚抜き取って返す。手際が良すぎて、その場では盗られたことに気づかない。
本物のオランダ警察が路上で財布の中身を検査することはありません。身分証の提示を求められたらパスポートを見せるだけにとどめ、財布を手渡さないこと。不審に感じたら「最寄りの警察署に一緒に行きましょう」と伝えれば、偽物なら逃げていきます。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
電話詐欺、英語で「逮捕状が出ている」と脅してくる
在オランダ大使館への相談が増えているのが電話詐欺です。警察官、裁判所関係者、詐欺被害ヘルプデスクの職員を装い、英語で電話をかけてきます。
「逮捕状が出ている」、「あなた名義の車が犯罪に利用された」、「資金洗浄(マネーロンダリング)に荷担した」、「詐欺被害の可能性がある」等の適当な理由を付け…金銭の安全な場所での保管の必要性を説明し、同詐欺グループが示す口座へ送金するよう促す
名前、生年月日、BSN番号(オランダの社会保障番号)、住所、銀行口座などの個人情報の提供を要求したり、不審なアプリのインストールを求めてくるケースもあります。
大使館が明言しているのはこの一点。
オランダの警察、オランダの省庁等のオランダ政府関係機関は、電話やEメールにて、個人情報を求めてくることはありません
心当たりがなければ電話を切る。心当たりがあっても、一度切ってから自分で当該機関の連絡先を調べて確認する。これだけで被害は防げます。
住居賃貸詐欺、日本人を装った投稿で信用させる
留学やワーキングホリデーなど長期滞在者が引っかかりやすいのが住居賃貸詐欺。手口は年々巧妙化していて、大使館は複数回にわたり注意喚起を出しています。
邦人向けの海外生活掲示板サイトに、在留邦人を装って物件情報を投稿。パスポートなどの身分証明書のコピーをメールで送って信用を得ようとしてきます。家主や仲介者を名乗り、実在するかのような物件写真を見せ、オンラインで偽の契約書を交わし、保証金や家賃の前払いを要求。送金した途端に連絡が途絶えます。
過去の事例では、犯人は、実際の住居の賃貸契約であると思わせるため、賃貸契約が可能と詐称する物件をテレビ電話等を利用し見せたりすることもあります
テレビ電話で内見のように見せるケースまであるので、「画面で見たから大丈夫」は通用しません。
防ぐための鉄則:
- オンラインだけで契約を完結させない
- 契約前に自分の足で物件の内見を行う
- 内見できない場合は、パスポート以外にもう1点の写真付き身分証(運転免許証、滞在許可証など)で相手を確認
- 少しでも不審な点があれば、確認が取れるまでデポジットを送金しない
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
スキポール空港のクレジットカードすり替え
スキポール空港ではクレジットカードのすり替え事案も発生しています。支払い時やATM利用時に、巧みな手さばきでカードを別のものにすり替えられ、暗証番号を盗み見されて不正利用される手口です。カードの受け渡し時は手元から目を離さないこと。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 偽警官の「麻薬検査」 | 観光エリアの路上 | 私服で近づき財布を「検査」、紙幣を抜き取る |
| 電話詐欺 | 滞在先への電話 | 英語で「逮捕状」「資金洗浄」、口座送金を要求 |
| 住居賃貸詐欺 | オンライン(邦人掲示板) | 偽物件でデポジット送金→音信不通 |
| クレジットカードすり替え | スキポール空港 | 支払い時にカードを別物にすり替え |
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 警察に被害届を提出(112 / 緊急以外は 0900 8844)
- 銀行口座情報を教えてしまった場合は直ちに銀行に連絡してカードを停止
- クレジットカード会社にも即連絡(番号はオランダの治安ページを参照)
- 在オランダ日本国大使館に相談(070-346-9544)
飾り窓地域では詐欺のほかに薬物がらみのトラブルも起きやすいので、あわせて確認しておくと安心です。
オランダの治安全体はこちら / ヨーロッパの海外旅行保険ガイド
よくある質問
アムステルダムで偽警官に遭ったらどうする?
本物の警察官が路上で財布の中身を検査することはありません。「麻薬取締り」と言われても旅券や財布を手渡さない。不安なら「最寄りの警察署に行く」と伝えてその場を離れてください。
オランダで電話詐欺に狙われるの?
日本人も狙われています。大使館への報告が増加中で、多くの場合は英語で「逮捕状が出ている」「あなたの車が犯罪に使われた」と言ってきます。オランダの警察や政府機関が電話やメールで個人情報を求めることは絶対にありません。
オランダで住居を借りるとき詐欺に遭わないためには?
オンラインのみで契約を完結させず、必ず物件を内見すること。邦人向け掲示板でも詐欺師が日本人を装って投稿するケースあり。デポジットの送金前に、相手の身分証を複数確認し、少しでも不審なら送金しないでください。