ベトナム旅行で逮捕される行動7選|電子タバコ罰金・賭博・無免許バイクの法律リスク
最終更新: 2026-04-25
ベトナムはフォーがうまくて物価も安い、日本人に大人気の旅先。街を歩いてる分にはゆるい空気が流れてるし、「東南アジアで一番治安がいい」なんて声も聞く。
でもベトナムは社会主義国です。政治批判がアウト、賭博は少額でも逮捕、バイクレンタルは無免許で懲役3〜10年、電子タバコは2025年から罰金対象。日本の感覚で「まあ大丈夫でしょ」とやると、パスポートを預けられて出国できなくなるパターンが実際に起きています。
ここでは外務省と在外公館の一次情報から、観光客が踏み抜きやすい法律・マナー違反だけを抜き出しました。薬物の国別リスクは大麻・ドラッグ法的リスク国別マップ、罰金の国際比較は海外の罰金マップもあわせてどうぞ。
Travel Alert 01
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政治批判はSNS投稿でも取締り対象
ベトナムで一番「日本人が無意識にやりがち」なのがこれ。外務省の安全対策基礎データにはこう書かれています。
ベトナムの政治体制や国情等に関し、批判的な言動や行動をとることは、取締の対象となる場合があり、注意が必要です。
在ホーチミン総領事館の安全の手引きも「ベトナムの政治体制に対する批判的な言動・行動は取締り対象です」と短く断言しています。
日本にいる感覚でSNSに「一党独裁ってどうなの」とか書くと、ベトナム治安当局の監視対象になり得ます。総領事館によれば、当局はベトナム人海外移住者を主体とする反政府活動家の活動にも警戒を強めている。政治の話は現地では一切しない、SNSにも書かない。これが鉄則です。
撮影禁止 — 軍事施設は立入りも許可制
外務省によれば、軍事関連施設は事前許可がなければ立入禁止。写真撮影については「軍事関連施設を除き、特に制限はありません」とされていますが、撮影禁止の掲示がある場所では当然NGです。
つまり普通の観光地や街中は基本OK。ただし政府庁舎や軍の敷地にカメラを向けるのは絶対にやめておこう。「禁止の掲示があったのに気づかなかった」は通用しません。
Travel Alert 02
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賭博は少額でも逮捕 — パチンコ店・麻雀店も捜査対象
ベトナムの賭博規制は日本人が思っているよりずっと厳しいです。在ベトナム日本国大使館の安全の手引きには次のように書かれています。
賭博行為は原則として犯罪となります。ベトナムでは賭博罪に非常に厳しい処罰が科せられ、法令に基づく許可を得ていないと少額の賭博でも逮捕され、長期間の拘束や重い処罰を受けることがあります。
外務省もさらに具体的で、「日本人街などで日本人を誘引するパチンコ店や麻雀店を見かけることがありますが、このような場所で賭博行為を行えばベトナム当局の捜査対象となることがあります。誘いには決してのらないようにしてください」と名指しで注意喚起しています。
ホーチミンやハノイの日本人街を歩いていると、日本語の看板を出したパチンコ店や麻雀店が目に入ることがある。「日本人向けなら大丈夫だろう」と思いがちだけど、そこに入って賭けた時点でベトナムの法律に引っかかります。長期拘束もあり得るので、誘われても絶対に断ること。
わいせつ物の持込み — 日本の週刊誌が罰金1,000万〜1億ドン
日本ではコンビニに並んでいるレベルの雑誌が、ベトナムでは「所持禁制品」になる場合があります。外務省の注意喚起はかなり具体的です。
肌の露出度が高いグラビア写真や性的な表現のある漫画等が掲載された雑誌などは、ポルノ雑誌等と同等の所持禁制品(わいせつ図書)として扱われる場合があり、罰金(1,000万ドン以上、1億ドン以下)が科されることがあります。
1億ドン(約60万円)の罰金です。さらに入国時にビデオテープ・DVD・CDの内容チェックを受けることがあり、わいせつ物と判断されると多額の罰金を徴収されます。
対策はシンプルで、グラビア系の雑誌や性的表現のある漫画は日本に置いていく。スマホ内の画像・動画も念のため整理しておくのが安全です。
電子タバコは2025年1月から罰金対象
2025年1月1日施行で、ベトナム国内での電子タバコ・加熱式タバコの使用が罰金対象になりました。外務省によれば「海外からこれらを持ち込む場合、使用よりも重い罰金の対象となる可能性があります」。
つまりアイコスやグロー、プルームを日本からそのまま持って行くだけで、使用よりも重い罰金リスクがある。「吸わなきゃ大丈夫」ではなく、持込み自体がアウトの可能性。出発前にスーツケースから抜いてください。
タイの電子タバコ規制(最高50万バーツ)ほど罰金額の上限は明示されていませんが、ベトナムも同じ方向に動いています。東南アジアの電子タバコ事情は罰金マップにまとめてあります。
Travel Alert 03
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バイクレンタルは無免許で懲役3〜10年
ベトナム旅行でバイクを借りて走る人は多いけれど、これは法的にかなり危険な行為です。外務省はこう書いています。
ベトナム政府は日本が加盟する国際運転免許に関する条約を批准しておらず、日本人旅行者等がベトナム国内で車両を運転する場合には、日本で取得した運転免許証をベトナム当局が発行する運転免許証を切り替えなければなりません。それ以外は無免許運転となり、ベトナムの刑法によれば3年以上10年以下の懲役刑が科せられる場合があります。
日本の国際運転免許証では合法的にバイクも車も運転できない。レンタルバイク屋は何も聞かずに貸してくれることが多いけれど、事故を起こした瞬間に「無免許」が確定します。無免許だと海外旅行保険も適用されない可能性が高い。「ベトナムの免許に切り替え」は短期旅行者には現実的ではないので、バイクには乗らないが正解です。
ベトナムの「国際免許が効かない→懲役」ルートは日本人が逮捕されやすい海外の法律10選でも取り上げています。
売買春 — 検挙されたらパスポート預かり・実名報道
ベトナムでは買春は違法です。在ホーチミン総領事館の安全の手引きには踏み込んだ警告が載っています。買春をしているホテルに警察が乗り込んできて、斡旋業者から客まで全員検挙されるケースがある。検挙されるとパスポートを保管され、処分が決定されるまで出国できなくなる。さらに事件が新聞に実名入りで掲載されることもある。
在ベトナム日本国大使館も「都市部には売春目的のバーやカラオケ、一部の地方には売春宿が存在しており、在留邦人とトラブルになるケースも見受けられます」と書いています。加えて総領事館は、買春時にシャワーを浴びている間に所持金品を盗まれたり、「警察に届けられない」弱みをついて現金を脅し取られるケースも報告しています。
法的リスクに加えて窃盗・恐喝の被害にも遭う、という二重の地雷です。
薬物は死刑 — 「荷物を頼まれた」が命取り
ベトナムの薬物規制は死刑まである極めて厳しいものです。外務省によれば「過去に外国人がヘロイン密輸で検挙され、死刑判決を受けた事例があります」。在ベトナム日本国大使館も「外国人が知人から荷物の引き渡しを頼まれ、その中に違法薬物が含まれていたために逮捕される事案が見られます」と警告しています。
薬物の詳細は大麻・ドラッグ法的リスク国別マップへ。ベトナムの都市別の薬物トラブル事情はハノイの薬物トラブル、ホーチミンの薬物トラブルも参考にしてください。
Travel Alert 04
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不法滞在の罰金 — 1日でも超えたら段階罰金+再入国禁止
ベトナムのビザ超過は「数日くらいなら」が通用しません。外務省の安全対策基礎データに罰金額が細かく明示されています。
| 超過期間 | 罰金レンジ |
|---|---|
| 15日未満 | 50万〜200万ドン |
| 16〜30日未満 | 500万〜1,000万ドン |
| 30〜60日未満 | 1,000万〜1,500万ドン |
| 60〜90日未満 | 1,500万〜2,000万ドン |
| 90〜180日未満 | 2,000万〜2,500万ドン |
| 180日〜1年未満 | 2,500万〜3,000万ドン |
| 1年以上 | 3,000万〜4,000万ドン |
1万ドン = 約60円(2026年1月時点)で計算すると、30日超過で約6万〜9万円。さらにベトナムへの再入国禁止措置が科される場合もあります。滞在日数はフライト変更などで簡単にずれるので、ビザの期限は出発前に必ず確認しておこう。
なお、観光目的のビザで就労した場合も資格外活動として1,500万〜2,500万ドンの罰金が科されます。
偽酒で死亡事故も — 銘柄不明のアルコールは飲まない
法律とは少し違うけれど、命に関わるので触れておきます。外務省は「手作りのビールや酒を飲んで死亡する事故も発生しています」と明記。レストランや市場で買える洋酒やビールにも古いものやニセ物が混ざっていることがあります。
「銘柄のわからないアルコール飲料は絶対に飲用しないでください」が外務省の文言そのまま。ローカルの安い酒場で正体不明の酒を勧められたら、断る勇気を持ってください。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
トラブルに遭ったら
ベトナムで法律トラブルに巻き込まれた場合、まず在外公館に連絡してください。
- 在ベトナム日本国大使館(ハノイ): 024-3846-3000
- 在ホーチミン日本国総領事館: 028-3933-3510
- 在ダナン日本国総領事館: 0236-3555-535
パスポートを預けられて出国できない、長期拘束されている、といった事態では大使館・総領事館が面会や情報提供で支援してくれます。ただし「無罪にしてもらう」ことはできません。そもそも踏み抜かないのが最善です。
ベトナムの治安全体についてはベトナムの治安と危険情報、都市ごとの犯罪手口はハノイ・ホーチミン・ダナンの各ページへ。万が一の医療搬送に備えた保険の話は東南アジアの海外旅行保険ガイドにまとめています。
よくある質問
ベトナムでアイコス(加熱式タバコ)を使ったら罰金になる?
2025年1月1日から、電子タバコと加熱式タバコの使用が罰金対象になりました。さらに海外からの持込みは使用よりも重い罰金が科される可能性があります(外務省 安全対策基礎データ)。日本から普段使っている加熱式タバコをそのまま持って行くだけでアウトです。出発前にスーツケースから抜いてください。
ベトナムで日本の国際運転免許証は使える?
使えません。ベトナムは日本が加盟する国際運転免許に関する条約を批准していないため、国際免許証でバイクや車を運転すると無免許運転になります。外務省によれば「ベトナムの刑法によれば3年以上10年以下の懲役刑が科せられる場合があります」。レンタルバイク屋が貸してくれても、法的には完全に違法です。
ベトナムで友達と麻雀をしたら逮捕される?
賭け麻雀はもちろん、少額の賭博でも逮捕される可能性があります。在ベトナム日本国大使館は「法令に基づく許可を得ていないと少額の賭博でも逮捕され、長期間の拘束や重い処罰を受けることがあります」と明記。日本人街のパチンコ店・麻雀店も捜査対象になり得ます。
日本の週刊誌をベトナムに持って行くと問題になる?
なり得ます。外務省は「肌の露出度が高いグラビア写真や性的な表現のある漫画等が掲載された雑誌などは、ポルノ雑誌等と同等の所持禁制品として扱われる場合があり、罰金(1,000万ドン以上、1億ドン以下)が科されることがあります」と注意喚起しています。日本の感覚では普通の週刊誌でも引っかかる可能性があるので、グラビア系の雑誌は持ち込まないのが無難です。
ベトナムでビザの期限を数日過ぎたらどうなる?
超過日数に応じて段階的に罰金が科されます。15日未満でも50万〜200万ドン、30日以上60日未満で1,000万〜1,500万ドン、1年以上になると3,000万〜4,000万ドン。加えてベトナムへの再入国禁止措置が科される場合もあります(外務省)。「数日くらい」は通用しません。