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サンティアゴの詐欺 ATM爆破と紙幣すり替え【2026】

サンティアゴの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

サンティアゴの詐欺・ぼったくりは、ペルーやメキシコと同じく「気がついたらお金が消えている」タイプから「ATMが爆破される」タイプまで幅広い。在チリ大使館「安全の手引き」(2025年4月版)の冒頭は、「ATM機を爆破して現金を奪う窃盗事件等、犯行手口の凶悪化が目立っています」と書いており、観光客向けでも残金がゼロになる手口に注意が必要です。

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ATM爆破窃盗 --- 「凶悪化」の代表手口

大使館「安全の手引き」のはじめに、こう警告されています。

銃器を使用した強盗事件の多発や、ATM機を爆破して現金を奪う窃盗事件等、犯行手口の凶悪化が目立っています。

サンティアゴ市内では深夜の無人ATMが爆破される事件が複数発生。爆破現場の近くに居合わせると巻き添えのリスクがあるため、深夜のATM周辺には近づかないのが基本。

そして観光客にとっての実害は別。

  • 深夜のATM単独利用は強盗の標的
  • ATM後を尾行されて路上強盗に遭う(中南米共通の「マルカ強盗」型)
  • スキミング装置でカード情報を抜かれる

ATMを使うなら銀行内の有人時間帯か、人通りの多い大型ショッピングモール内のATMに限ること。引き出した直後にスマホで地図を見たりせず、すぐに財布にしまって移動するのが鉄則です。

タクシー・店舗のカード決済 --- 一桁多く請求

外務省「安全対策基礎データ」の警告。

料金の支払に当たり、カード払いで一桁多い金額で決済されたり、渡した紙幣を運転手が素早く少額の紙幣にすり替え、強引に不足分を支払わせたり、偽札とすり替えたりする事件が発生しています。

「ゼロが1個多い」決済はチリの典型詐欺。CLP(チリペソ)は1USD≒約950ペソでゼロが多く、3桁か4桁か一瞬迷うのを利用されます。たとえば3,000ペソ(約500円)の代金を30,000ペソで請求されると、慣れていないと気づかない。

対策は3つ。

  • 暗証番号を入れる前に必ず金額の桁数を確認
  • 可能な限りカード決済を避けて現金で払う(カード詐欺の方が頻発)
  • 明細はその場で受け取り、その日のうちに利用明細アプリで確認

紙幣すり替え --- 渡した瞬間にすり替えられる

タクシーや屋台で、渡した1万ペソ札を運転手が素早く1,000ペソ札にすり替え、「足りない」と不足分を要求する手口。

TESTIMONY · 旅行者A
タクシー降りるとき1万ペソ札渡したら、運転手が「これ1,000ペソだよ、足りない」って。確かに渡したのは1万ペソだったのに、手元にあるのは1,000ペソ札に変わってた。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「チリ 安全対策基礎データ」に記載された紙幣すり替え手口を体験談形式で再構成

対策は金額を声に出して言いながら、ゆっくり手渡すこと。配車アプリ(Uber/Cabify)なら事前決済なので物理的にすり替えられません。

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偽札詐欺 --- ATM以外の現金は要警戒

偽札とすり替えたりする事件が発生しています。

両替所で受け取った札、屋台で釣銭としてもらった札に偽札が混じるケース。ATMから出した直後の札以外は一度確認する習慣をつけるのが対策。チリペソは10,000ペソ・20,000ペソが高額紙幣で偽札のターゲットになりやすい。

両替所のひったくり

外務省被害例。

ケ モール内において、両替所に並んで順番を待っていたところ、手に持っていた現金をひったくられた。

両替所で順番待ちしている間、財布や現金を手に持って待っていると狙われる。両替金額は両替所のカウンター内で財布にしまってから外に出る少額ずつ両替するのが基本。空港・市内の多額両替は大使館が「避けてほしい」と書いています。

ATMスキミング・盗み見

スキミング装置でカード情報を抜き取り、後日不正利用される手口。中南米共通の問題で、リマ・サンパウロでも頻発。

  • カード挿入口に何か取り付けられていないか目視確認(緩んでいる/異物があるATMは使わない)
  • 暗証番号入力時は手で覆い隠す(カメラ・盗み見対策)
  • 可能な限りタッチ決済対応のATMを使う(カード情報を読まれるリスクが減る)

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ナイトクラブ前の発砲事件

外務省「安全対策基礎データ」の地区別警告。

サンティアゴ市東部のプロビデンシア区、ビタクラ区及びロ・バルネチェア区では、空き巣等の住居侵入強窃盗事件や、高級レストランでの置き引き、駐車場等における車両強盗、ナイトクラブ前での、諍いによる発砲事件が発生しています。

「ナイトクラブ前での諍いによる発砲」。邦人居住区の高級店でもこのレベルが起きている。夜遊びはホテル直結の店、配車アプリで直接送迎、現地人と諍いになりそうな空気を察したら即離脱が基本です。

短時間誘拐 --- ATMで現金を引き出させて解放

中南米共通の手口がチリでも警戒対象に入っています。

チリ治安当局が公表する誘拐発生件数は、800件前後発生していると見られています。これまで誘拐事件の発生率は低く、何れの事件もテロ組織に関連するものではなく、麻薬と関連するものが主でしたが、2021年以降、身代金目的の誘拐、短時間誘拐、偽装誘拐が多く発生しています。邦人被害は報告されていませんが、中南米で多発しているいわゆる「短時間誘拐」(被害者を一時的に拘束し、ATM機(現金自動預払機)等で現金を引き出させた後解放するもの)が発生しており、今後も同様の事件が発生する可能性がありますので、十分注意が必要です。

邦人被害ゼロは現時点の話で、油断は禁物。クレジットカードの1日の引き出し限度額を低く設定する(5万円程度)、夜間の徒歩移動を避ける配車アプリ・正規タクシーに徹するが予防策です。同じ手口はブラジル・サンパウロの短時間誘拐(セクエストロ・レランパゴ)ペルーのマルカ強盗と兄弟関係です。

偽装誘拐・振り込め詐欺風の電話

特に最近は、警察を騙り、事故の示談金を持ってくるよう電話をする、振り込み詐欺的な事件も発生しているので、誘拐等に対する防犯のみならず、詐欺事件等への予防からも家族に関する情報は見知らぬ者へ話さぬよう習慣づけることが必要です。

日本の振り込め詐欺と同じパターン。「ご家族が事故に遭った、示談金を払ってほしい」という電話。家族のいる旅行者・滞在者は、電話番号を予め共有しておき、第三者経由の連絡には応じないルールを家族で決めておくこと。

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ホテルの置き引き・侵入

外務省被害例。

サ ホテルにおいて、朝食をとり部屋に戻ったところ、施錠してあった部屋から現金が盗まれていた。

シ 空港において、レストランで食事をしていたところ、パスポート、携帯電話、カメラ等が入った鞄を、気づかないうちに盗まれていた。

ホテル部屋の貴重品はセーフティボックスを必ず利用、清掃中も含めて貴重品を出しっぱなしにしないこと。チェックイン・チェックアウト時はカウンターに荷物を置きっぱなしにせず、両足に挟むか手で押さえるかが大使館推奨。

ボーイを装った強盗

大使館「安全の手引き」の独特な警告。

ホテルでチェックインする前にボーイが近づき、すぐ近くにある部屋に案内された後、所持金を奪われたというケース(ボーイも脅されていた)もありました。

ホテルのフロント手続きを終える前に「ベルボーイです」と部屋に案内されたら要警戒。フロントで部屋番号と鍵を受け取ってから移動するのが基本です。

バルパライソ・ビーニャ・デル・マルの観光地詐欺

夏季の観光地ぼったくり。ケーブルカー周辺の路地で銃器強盗まで発生、と大使館が書いています。観光地でも独り歩きは避けて。

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防犯対策まとめ

  • ATMは銀行内・大型モール内の有人時間帯のみ、深夜は絶対に使わない
  • カード決済は桁を必ず確認、明細はその日のうちに照合
  • 紙幣は声に出して数えながら手渡し、配車アプリなら事前決済が安全
  • 両替は少額ずつ、ATMで都度引き出すのが現実的
  • クレジットカードの1日引き出し限度額を低く設定(短時間誘拐対策)
  • 電話での個人情報問い合わせには応じない、家族で対応ルール決めておく
  • ホテル部屋はセーフティボックス活用、貴重品出しっぱなし禁止

被害に遭った際の届出はサンティアゴの治安に。タクシー・空港の詐欺はサンティアゴのタクシー・交通トラブル、観光地のスリはサンティアゴのスリ・置き引き・ケチャップ強盗へ。

よくある質問

ATM爆破窃盗ってどんな手口?

在チリ大使館「安全の手引き」が「犯行手口の凶悪化」の代表として挙げているのが、ATM機を爆破して現金を奪う窃盗事件。深夜の無人ATMが標的で、邦人居住区でも発生しています。**ATMを使うなら銀行内の有人時間帯か、人通りの多い大型ショッピングモール内**に限るのが安全側。

紙幣すり替え詐欺の対策は?

タクシーや両替所で「渡した紙幣を運転手が素早く少額の紙幣にすり替え、強引に不足分を支払わせる」手口があります。対策は支払う前に**金額を声に出して言いながら手渡す**こと、可能な限り**カード決済**に切り替えること。受け取った紙幣も偽札の可能性があるので、ATMから出した直後の紙幣以外は一度確認する習慣を。

両替はどこでするのが安全?

空港や市内両替所での多額両替は避けると大使館が推奨。モール内で両替の順番を待っていたところ手に持っていた現金をひったくられた被害事例があります。**少額ずつ両替する**、**ATMで都度引き出す**のが安全側。ATMもショッピングモール内の有人時間帯のものが基本です。

短時間誘拐ってチリでもある?

大使館はチリでの邦人被害は今のところ報告ゼロとしつつ、**「中南米で多発しているいわゆる短時間誘拐が発生しており、今後も同様の事件が発生する可能性がある」**と警告しています。被害者を一時的に拘束しATMで現金を引き出させた後解放するパターン。クレジットカードの引き出し限度額を低く設定するなどの予防が現実解です。

振り込め詐欺風の電話があるって本当?

あります。大使館が警告している「警察を騙り、事故の示談金を持ってくるよう電話をする、振り込み詐欺的な事件」が発生中。電話で個人情報を聞かれても「父親または母親が帰宅後電話をかけ直す」と回答するよう、家族で習慣づけておくのが対策です。

出典

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