サント・ドミンゴで日本人が遭いやすい犯罪の中心は、バイクを使ったひったくり・強盗。在ドミニカ共和国日本国大使館の「安全の手引き」(2024年12月改訂)は「2人乗りのバイクには細心の注意を払う(犯罪の8割にバイクが使用されている)」と数字付きで書いています。スリやひったくりが拳銃強盗にエスカレートする中南米共通のパターンが、サント・ドミンゴでも起きています。
Travel Alert 01
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バイクが近づいてきたら距離を取る --- 8割ルール
2人乗りのバイクには細心の注意を払う(犯罪の8割にバイクが使用されている)
大使館がこの数字を出しているのは、バイク警戒さえできれば多くの被害を防げるという裏返し。具体的な被害例として、2023年に首都圏の横断歩道を渡っていた邦人が後方からバイクにカバンをひったくられ転倒・軽傷を負った事例。横断中なので避けようがなかったケースですが、信号待ちや路上では「後方からバイク音が近づく」を警戒シグナルにできます。
防御の動き方は次の通り。
- 後方からバイクが近づいたら人通りの多い場所・店舗内に避難
- 路上でスマホを使わない(ながらスマホは標的)
- バッグは車道側ではなく建物側にかける
- 信号待ちは車道から1歩下がる
ペルーのリマでも宅配バイクひったくりが急増中、サンパウロのパウリスタ大通りでもスマホひったくりが最多手口で、「路上でスマホを出さない」は中南米共通ルールです。
ラス・アメリカス空港付近の徒歩移動 --- 邦人が拳銃強盗被害
大使館の2024年の邦人被害事例で最も警戒すべきもの。
午後18時頃、日本人旅行客がラス・アメリカス空港付近を徒歩で移動していたところ、バイクに乗った2人組の強盗に拳銃を突きつけられ、カバン(財布、携帯電話、 ノートパソコン等) の盗難被害に遭った
午後6時はカリブだとまだ明るい時間帯ですが、それでも拳銃強盗が成立しています。空港〜市内の移動を徒歩でつなぐ判断は厳禁。ラス・アメリカス空港から市内中心部までは約30km、配車アプリかホテル送迎が前提です。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ドミニカ共和国日本国大使館「安全の手引き」2024年12月改訂 邦人被害例)
Travel Alert 02
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ホテル内置き引き --- ルームキーから連鎖被害
2024年の邦人被害でもう1つ記録されているケース。
首都圏ホテル内レストランで朝食をとっていたところ、見知らぬ女性に話しかけられた隙にテーブル上のルームキーが盗難され、被害者が部屋に戻るとカバン(現金、クレジットカード等)が盗難されていた
「話しかけ→気を逸らす→ルームキー窃取→部屋から本命を盗む」という二段構えの手口。共犯者が連動して動いている前提で、対策は「テーブルに何も置かない・話しかけてくる見知らぬ人への警戒」です。
中南米のレストラン置き引きは「ケンカ騒ぎ」「落とし物探し」「フレンドリーな話しかけ」など気を逸らす手段が多様。ペルーのリマでもケンカ騒ぎでスーツケースが消える事例があり、共通の警戒態勢が必要です。
信号待ちのひったくり --- バイクが横付け
外務省の被害例として記録されている典型パターン。
昼休みの時間帯に首都圏の主要幹線道路交差点で信号待ち(歩行者)をしていたところ、バイクが近づいてきて肩から提げていたバッグをひったくられた
路上で歩きながら携帯電話を使用し鞄に入れた直後、後方からバイクが近づき、鞄から携帯電話を奪われた
「バッグを建物側にかける」「スマホを直前まで使っていた相手は鞄の中身まで把握されている」というのがここから読める教訓。スマホをしまった瞬間に襲われるのは、犯人がスマホを「鞄の中の貴重品」と認識しているからです。
Travel Alert 03
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車内盗・空き巣
歩行者だけでなく、車を使う場合の警戒も必要。
首都圏の大型スーパー駐車場で車の鍵が壊され、車中に置いていたバッグを盗まれた
深夜から明け方にかけてマンション中層階に居住する邦人宅で無施錠の窓からの侵入により、携帯電話やカメラを盗まれた
夜間、自宅(戸建て住宅)の2階より、空き巣が侵入、物音に気付いた住人が確認に行くと犯人は逃走。換気のため2階の窓を開けており、そこから侵入され、携帯電話と現金が盗難に遭った
短期旅行者にも当てはまるのは「車内に貴重品を残さない」「ホテル客室の窓を換気のため開けっ放しにしない(特に低層階)」の2点。大使館は「外部からの侵入が容易な低層階(3階以下)は避ける」「就寝時は窓等を確実に施錠」を推奨しています。
拳銃強盗・集団襲撃 --- 抵抗は命取り
DRでは強盗の多くで銃器が使用されており、複数犯による犯行も珍しくありません。
夜間、男性2名で車や人通りの多い市場の近くを歩いていたところ、後ろから突き倒され、男性数名に押さえつけられ鞄や金品を奪われた
夕方、自宅近くを歩いていたところ、バイクに乗った犯人に、拳銃等の武器の存在を示された上で、携帯電話等の貴重品を強奪された
大使館の指針はシンプル。
万が一、強盗に遭遇した場合は絶対に抵抗しない
犯人の中には、飲酒や違法薬物の摂取をしている者もおり危険です。まずは落ち着いて行動するよう努めてください。一例として、犯人の要求に応じる際、相手を刺激しないようゆっくりとした動作を努めてください
抵抗・目を合わせる・急に手を動かすのは危険行動。要求された物(財布・スマホ・パスポート)はすべて渡し、命を守ることが最優先です。ペルーやコロンビアの拳銃強盗でも同じく「抵抗しない」が大使館の繰り返しの呼びかけ。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| バイクひったくり | 信号待ち・路上 | 2人乗り、後方から接近、犯罪の8割でバイク使用 |
| 空港付近の拳銃強盗 | ラス・アメリカス空港周辺 | 徒歩移動中の邦人、財布・PC・スマホ強奪 |
| ホテル内置き引き | レストラン | 話しかけで気を逸らし、ルームキー→客室で本命窃取 |
| 信号待ちスマホひったくり | 主要幹線交差点 | スマホをしまった直後にバイクが横付け |
| 車内盗 | 大型スーパー駐車場 | 鍵を壊して車内バッグを強奪 |
| 空き巣・窓侵入 | 居住地・マンション低層階 | 無施錠の窓から侵入、就寝中の盗難 |
| 集団突き倒し強盗 | 市場・人通りの多い場所 | 数名で押さえつけ金品強奪、夜間に多発 |
被害に遭ったら
- 抵抗せず要求に応じる(命を守る最優先)
- 安全確保後、管轄の警察署に被害届を提出(保険請求用の被害証明書を依頼)
- 在ドミニカ共和国日本国大使館 +1-809-567-3365 に連絡(被害状況・パスポート再発給等)
- クレジットカード会社・スマホキャリアに連絡し利用停止
- 保険会社の事故受付へ連絡
被害証明書(Denuncia Policial)は保険金請求の必須書類。スペイン語で発行されるため、日本帰国後の請求時に翻訳が必要になることがあります。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
防犯チェックリスト
- 犯罪の8割にバイク → 後方バイク音は警戒シグナル
- 路上でスマホを出さない(しまった直後も狙われる)
- バッグは建物側にかける、人通りのある側を歩く
- 空港〜市内は徒歩移動禁止、配車アプリ・ホテル送迎を使用
- ホテル内でもルームキーをテーブルに置かない
- 客室の貴重品は金庫、スーツケースも施錠
- 低層階(3階以下)は窓施錠、換気のため夜間に開放しない
- 12月〜年始・復活祭(4月初め)は犯罪増加期、特に警戒
- 強盗に遭ったら絶対に抵抗しない、ゆっくりした動作で要求に応じる
よくある質問
サント・ドミンゴで強盗・窃盗に遭ったらどうする?
抵抗せず犯人の要求に応じてください。大使館は「万が一、強盗に遭遇した場合は絶対に抵抗しない」と明記しています。被害後は管轄警察署に被害届を提出し、保険請求のための被害証明書を依頼。在ドミニカ共和国日本国大使館(+1-809-567-3365)にも通報してください。
犯罪の8割にバイクが使われるってどういうこと?
在ドミニカ共和国大使館の安全の手引きに「2人乗りのバイクには細心の注意を払う(犯罪の8割にバイクが使用されている)」と書かれています。後方からバイクが近づいてきたら、立ち止まらず店舗内など人目のある場所に避難するのが防御策です。
ホテル客室の安全対策は?
邦人被害で2024年に「首都圏ホテル内レストランで朝食中、見知らぬ女性に話しかけられた隙にテーブル上のルームキーが盗まれ、部屋に戻るとカバンが盗難」という事例があります。ルームキーをテーブルに置かない、貴重品は客室金庫に入れスーツケースは施錠、見知らぬ人の話しかけに気を取られない、が基本対策です。
空港から市内への移動で気をつけることは?
2024年にラス・アメリカス空港付近を徒歩移動中の邦人がバイク2人組に拳銃を突きつけられ財布・PCを強奪された事例があります。空港〜市内の移動は必ずホテル送迎または空港カウンターのタクシー、Uberなどの配車アプリを使い、徒歩での空港周辺移動は避けてください。