クアラルンプール(KL)ではGRABなどの配車アプリが普及していて、地元の人もほとんどアプリ経由でタクシーを呼んでいます。ただ、観光客が流しのタクシーを使ってしまうと、料金トラブルどころか強盗や監禁にまで発展するケースが報告されています。安全の手引きも「流しのタクシーは避けることをお勧めします」とはっきり書いています。
Travel Alert 01
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なぜKLでタクシートラブルが起きるのか
安全の手引きによると、マレーシアでは最近GRABが主流になっていて、ホテルや駅でタクシーを拾う場合でも配車アプリで探すのが当たり前になっています。逆に言えば、いまだに流しのタクシーを使うのは土地勘のない観光客が中心。運転手もそれをわかっていて、料金メーターを使わなかったり、もっと悪質なケースでは犯罪に発展するわけです。
交通事情も良くありません。安全の手引きは「運転マナーは悪く、特に割り込み、方向指示器を使用しない車線変更や無理な追い越し運転が多く、またバス、オートバイの無謀運転も多い」と記載しています。オートバイによる事故が特に多発しています。
事故は増え続けていて、死者は過去最高
印象論ではなく数字が出ています。外務省 安全対策基礎データ:
マレーシアにおける交通事故は、コロナ禍以降、年々増加傾向にあります。2018年からの過去6年間で314万件もの交通事故が発生し、2024年は約64万件の事故が発生しています。死者数は、2023年に約1万2千人と過去最高を記録しています。
6年で314万件、2024年だけで約64万件。死者数は2023年に約1万2千人で過去最高です。日本の交通事故死者数(年間2,000人台)と比べると桁が違います。「タクシーに乗ること自体のリスク」として、犯罪だけでなく事故も勘定に入れる必要があります。
自分で運転するなら日本と違う規則がある
交通規則(左側通行、シートベルトやヘルメット着用、飲酒運転禁止、法定速度遵守等)は日本とほぼ同じです。しかし、ラウンド・アバウトにおける右側からの進入車両優先等、覚えていなければわからないような規定・規則も多々ありますので、特に車を運転する場合は、基本的な交通規則を十分に習得しておいてください。
左側通行なので日本の感覚が通じそうに見えて、ラウンドアバウトは右側から進入する車が優先。日本にほとんど無い構造なので、レンタカーを借りるなら事前に確認しておいてください。
Travel Alert 02
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よくある手口
手口1:流しタクシーの料金トラブル
一番多いのがこれ。流しのタクシーではメーターを使わない運転手がいて、降車時に高額な料金を請求されるトラブルが繰り返し起きています。観光客は相場がわからないから、言い値で払ってしまいがちです。
KLセントラル駅の前で流しのタクシーに乗りました。メーターを倒さないまま走り出して、ホテルに着いたら相場の3倍くらいの金額を請求されました。断ろうとしたら怒鳴られて、結局払ってしまいました。あとからGRABで同じ距離を調べたら全然違う金額でした。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マレーシア日本国大使館「安全の手引き 令和7年版」)
手口2:タクシー運転手による強盗・監禁
料金トラブルよりもっと深刻なのが、運転手自身が犯罪者のパターン。安全の手引きには次のように記載されています。
中には人気のない場所へ移動し、乗客から所持品を強奪したり、女性客を乱暴したり、乗客をそのまま監禁・誘拐し、身代金を要求する事案まで発生しています。
ぼったくりの延長ではなく、最初から犯罪目的で乗せているケースです。特に女性の一人乗車、夜間、人通りの少ないエリアでの乗車はリスクが高い。
夜遅くにクラブから流しのタクシーに一人で乗ったら、全然知らない方向に走り出して、人気のない場所で止まりました。財布とスマホを全部出せと言われて、抵抗できずに渡しました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マレーシア日本国大使館「安全の手引き 令和7年版」)
手口3:交通事故を偽装した自動車強盗
レンタカーや自家用車で移動する人向けの手口も報告されています。安全の手引きの記載がそのまま怖い。
道路を走行中、後続の車両から軽く追突され、事故処理のため路肩に停車したところ、相手車両から降りてきた複数の男から刃物を突きつけられるなどして脅迫され、車両を強奪される事案が発生しています。
わざと軽く追突して車を止めさせる、という計画的な犯行です。普通なら事故処理で車を降りるけど、それを狙っているわけです。
後ろからコツンと追突されたので路肩に停めたら、相手の車から3人降りてきて刃物を見せられました。車ごと持っていかれました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マレーシア日本国大使館「安全の手引き 令和7年版」)
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
手口早見表
中
よくある場面駅・空港・観光地
対策GRABで事前に料金確定
高
よくある場面夜間・人通りの少ないエリア
対策流しタクシーに乗らない
高
よくある場面夜間の一人乗車
対策必ず配車アプリ、乗車前に車番を確認
高
よくある場面郊外の道路
対策追突されても安易に降車しない
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
予防策
- GRABを使う — マレーシアでは配車アプリが完全に主流。安全の手引きでも「配車アプリを利用して、事前に運転手と支払い料金を確認した上で乗車する者が多数」と書かれています。料金が事前確定、ルートも記録されるから、何かあっても追跡できる。アプリの利用には通信環境が必要なので、マレーシアで使えるeSIMを出発前に準備しておくと空港到着後すぐ使えます
- 流しのタクシーは使わない — 安全の手引きが「流しのタクシーは避けることをお勧めします」と明記。これに従うのが一番シンプル
- 夜間の一人乗車は特に避ける — 強盗・暴行のリスクが跳ね上がる。深夜移動が必要なら、複数人で配車アプリを利用する
- 追突されても安易に降車しない — レンタカー利用時、軽い追突で停車を促されたら、まずドアをロックしたまま警察(999)に電話。人気のない場所では絶対に降りない
- 乗車前に車両番号を確認 — GRABでもアプリに表示された車番と実際の車が一致しているか確認する習慣をつける
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
もし被害に遭ったら
- 抵抗しない — 相手が刃物を持っている可能性がある。命が最優先
- 警察に通報 — マレーシアの緊急通報は999。交通事故を偽装した強盗も同じ番号
- 在マレーシア日本国大使館に連絡 — 03-2177-2600。パスポートを盗まれた場合は渡航書の発行手続きが必要
- 海外旅行保険の事故受付に連絡 — タクシー強盗は携行品損害でカバーできる可能性があります。被害状況のメモと警察の届出番号を忘れずに
上記のような被害は、海外旅行保険でカバーできる可能性があります(携行品損害・盗難保険)。クレカ付帯+ネット保険の組み合わせで備えるのが一般的です。
クアラルンプール全体の治安情報は、クアラルンプールの治安・危険エリア情報から確認できます。
マレーシアの法律やマナー(薬物規制・宗教的マナーなど)はマレーシアの治安・法律・マナーにまとめています。
よくある質問
クアラルンプールでタクシーに乗っても大丈夫?
流しのタクシーは料金トラブルや強盗のリスクがあるため、大使館の安全の手引きでも「流しのタクシーは避けることをお勧めします」と明記されています。GRABなどの配車アプリを使えば、料金が事前に確定し運転手情報も記録されるので安全です。
クアラルンプールの交通事情はどう?
安全の手引きによると「運転マナーは悪く、特に割り込み、方向指示器を使用しない車線変更や無理な追い越し運転が多い」とされています。バスやオートバイの無謀運転も多く、交通事故も多発しています。
GRABはクアラルンプールで使える?
はい、マレーシアではGRABが主流の配車アプリです。安全の手引きでも「配車アプリを利用して、事前に運転手と支払い料金を確認した上で乗車する者が多数」と記載されており、現地の人もGRABを使っています。空港到着後すぐ使えるように、出発前にeSIMを準備しておくと安心です。