プーケットで邦人が巻き込まれる詐欺・ぼったくりの定番は、ジェットスキーやレンタルバイクの返却時に「傷を付けた」と難癖をつけて高額修理代を請求される手口。外務省が「プーケット等のビーチリゾート」と名指しで注意喚起していて、在タイ日本国大使館の安全の手引き(令和8年版)も「リゾート地」の典型トラブルとして同じ手口を記載しています。
リゾート気分で「とりあえずバイク借りよう」「ジェットスキー乗ってみよう」ってなりやすいのがプーケット。その開放感を狙い撃ちにするのがこの手口です。
Travel Alert 01
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よくある手口
手口1:ジェットスキー返却時の「傷がある」難癖
外務省は「プーケット等のビーチリゾート」と名指しでこう書いています。
レンタルを終えて返却するときに「船体を傷付けた」「破損させた」等の理由で、高額な修理代金を請求される事例も報告されています。
ジェットスキーは船体が大きく、海水で濡れた状態で返却するため、細かい傷の有無を即座に確認しにくい。そこを突いて「ここに傷がある。あなたがつけた」と主張してくるパターンです。
料金面でもトラブルが起きていて、外務省は「ジェットスキーをレンタルする際の料金トラブルも発生しています。業者から料金等の説明を受け、契約書の内容を理解し納得した上でレンタル契約をするようにしてください」と書いています。
プーケットのビーチでジェットスキーを30分レンタルしました。返却したら業者が船体を指差して「ここに傷がある、修理代を払え」と。借りるときは何も言われなかったし、自分がぶつけた記憶もない。写真も撮っていなかったので反論できず、結局数万円を請求されました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「タイ 安全対策基礎データ」)
手口2:レンタルバイク・車の返却時に高額修理代請求
ジェットスキーだけじゃありません。安全の手引きはこう書いています。
タイ国内のリゾート地で車やバイク、ジェットスキーをレンタルした際に、返却時になって店側より「車体(船体)に傷を付けた」「破損させた」として、高額な修理代を請求されるケースがあります。
プーケットは公共交通が少なく、島内の移動手段としてレンタルバイクを使う旅行者が多い。借りるときは「OK、OK」と笑顔だった業者が、返却時に態度を変えて傷を指摘してくる――という流れは、ジェットスキーとまったく同じ構造です。
プーケットでバイクを2日間レンタルしました。返すとき、店のおじさんが車体をじっくり見て「ここ傷ついてる、修理代」と。元からあった傷だと思うけど、借りるとき確認してなかったし写真も撮ってなかった。言い値で払うしかありませんでした。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在タイ日本国大使館・在チェンマイ日本国総領事館「安全の手引き」(令和8年版))
手口3:契約内容の不明確さを利用した料金トラブル
外務省は料金トラブル全般についてもこう警告しています。
ジェットスキーをレンタルする際の料金トラブルも発生しています。
口頭での説明と実際の請求が違う、保険料やガソリン代が後から加算される、延長料金が想定外に高い――契約書を確認しないまま「OK」と言ってしまうと、返却時に初めて高額請求の存在に気づくことになります。
Travel Alert 02
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予防策
外務省と安全の手引きが具体的に挙げている対策をまとめます。
- 借りる前に業者と一緒に車体・船体を全方位チェック — 外務省は「事前にレンタル業者立ち会いの下、船体の損傷の有無を確認する」と明示。傷があれば必ずその場で指差し確認
- 傷の有無をカメラで撮影 — 安全の手引きは「カメラ等で損傷部分の写真を撮るなどして、返却時のトラブルに備えてください」と指示。動画で全周を撮っておくとさらに安心
- 契約書の内容を理解してからサイン — 料金、延長料金、保険の有無、トラブル発生時の処理方法が書かれた書面の交付を受ける。口頭だけの説明で借りない
- 支払いはカードで — 現金を見せながら交渉していると「多めに受け取る」手口の隙を与えやすい。Revolutのようなカードを使って支払いを明確にすると、後から「受け取った金額が違う」と言われるリスクを減らせる
- 信頼できる業者を選ぶ — 外務省は「信頼のおけるマリンスポーツの取扱業者を選ぶ」と案内。ホテルのフロントに評判を聞く、口コミを事前に確認するなど
- バイクレンタルは免許を確認してから — 国際免許証のバイク区分が必要。無免許運転中の事故は海外旅行保険が適用されない可能性がある
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補償額をふやすウラ技も
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レンタルバイクに関連して、安全の手引きが重要な警告をしています。
タイでバイクを運転するには自動車免許とは別にバイク免許を取得する必要があります。国際免許証に自動車だけが運転できる対象となっていても、小型バイクの運転はできません。かかる無免許運転中に不幸にして事故に遭った場合、罰金対象になるだけでなく、海外旅行傷害保険に加入していても、運転資格のない者の事故として、保険適用になりません。
つまり、プーケットでバイクを借りて事故 → 無免許だから保険が下りない → 高額な医療費が全額自己負担、という最悪の連鎖が起き得ます。プーケットの私立病院は自由診療で離島搬送396万円、スピードボート事故672万円という保険金事例もある。「レンタル屋が貸してくれたから大丈夫」ではありません。
Travel Alert 04
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もし修理代を請求されたら
- その場で抵抗・口論しない — 感情的になると状況が悪化する
- 借りる前に撮った写真を見せる — 傷が元からあった証拠になる
- 契約書を確認 — トラブル時の処理方法が記載されているか確認
- 観光警察に通報 — プーケット観光警察 076-223-891〜2、またはタイ全国の観光警察 1155(英語対応可)
- 在タイ日本国大使館に相談 — 領事部(邦人援護)02-207-8502 / 02-696-3002
上記のような被害は、海外旅行保険でカバーできる可能性があります(携行品損害・賠償責任保険)。クレカ付帯+ネット保険の組み合わせで備えるのが一般的です。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
プーケットの他のトラブル情報
レンタル詐欺以外のトラブル(大麻関連事故・テロ事案・溺死事故など)は、プーケットの治安と危険ポイントからまとめて確認できます。
タイ全体の法律・マナー(不敬罪・薬物規制・電子タバコ禁止など)は、タイの治安・法律・マナーでまとめています。バンコクでの詐欺手口(寸借詐欺・見せ金詐欺・宝石店詐欺など)はバンコクの詐欺・ぼったくりを参照してください。
よくある質問
プーケットで一番多い詐欺・ぼったくりの手口は?
ジェットスキーやレンタルバイクなどの乗り物を返却するときに「傷を付けた」「破損させた」と難癖をつけて高額な修理代を請求される手口です。外務省が「プーケット等のビーチリゾート」と名指しで注意喚起しています。
ジェットスキーのレンタル料金トラブルを避けるには?
外務省は「業者から料金等の説明を受け、契約書の内容を理解し納得した上でレンタル契約をするように」と案内しています。借りる前にレンタル業者立ち会いのもとで船体の傷を確認し、写真を撮っておくこと。トラブル発生時の処理方法が記載された契約書面の交付を受けることも重要です。
レンタルバイクでも同じトラブルは起きる?
起きます。安全の手引きは「タイ国内のリゾート地で車やバイク、ジェットスキーをレンタルした際に、返却時になって店側より車体に傷を付けた・破損させたとして高額な修理代を請求されるケース」と、バイクや車も含めて警告しています。
修理代を請求されたらどう対応すべき?
まずその場で抵抗しないこと。借りる前に撮影しておいた写真があれば、傷が以前からあったことを証拠として示せます。解決しない場合は観光警察(1155、英語対応可)に通報してください。プーケット観光警察(076-223-891〜2)にも相談できます。
プーケットでバイクをレンタルするとき、免許は必要?
必要です。安全の手引きは「タイでバイクを運転するには自動車免許とは別にバイク免許を取得する必要があります。国際免許証に自動車だけが運転できる対象となっていても、小型バイクの運転はできません」と明記しています。無免許運転中の事故は海外旅行保険の適用外になるリスクもあります。