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アンタナナリボの治安 集団スリと偽警察検問の恐喝【2026】

アンタナナリボの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

アンタナナリボ(タナ)は人口約400万人のマダガスカル首都で、空港・大使館・主要私立病院が集まる旅行者の必経地点です。市内は標高約1,300mの高地に作られていて坂道と細い路地が複雑に絡み合っているため、土地勘のない旅行者が徒歩で動くと地理的に追い込まれる犯罪に巻き込まれやすい街でもあります。

外務省の安全対策基礎データには「アンタナナリボ市内の独立大通り周辺」での偽警察恐喝、大使館「安全の手引き」(令和7年12月版)には集団スリ・刃物リュック切り込み・ホテル内合鍵侵入の事例が記録されています。

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大使館が名指しする危険地域

外務省「安全対策基礎データ」(2025年12月3日更新)より。

アンタナナリボ(Antananarivo)市内では、中心部周辺のイスチィ(Isotry)、アンダバマンバ(Andavamamba)、アノシベ(Anosibe)、アナラケリ(Analakely)、ツァラララナ(Tsaralalana)、アンタニメナ(Antanimena)、ベオリリカ(Behoririka)、アヌシ(Anosy)、67ヘクタール(67 hectares)地区において、スリやひったくり等の犯罪が頻繁に発生しています。特に夜間は十分に注意してください。また、アンボヒマンガケリー(Ambohimangakely)、アンドワラノフチ(Andoharanofotsy)、イタオシ(Itaosy)では武装強盗が頻発しています。

旅行者が立ち寄る代表は独立大通り(Avenue de l’Indépendance)と大階段(Escalier)、アナラケリー市場。土産物・両替店・ホテルが集まるエリアですが、外務省・大使館とも「外国人観光客が多く集まる場所は、早朝・昼夜を問わずスリ・ひったくり等が発生」と書いており、安全な時間帯はありません。

主要なトラブルと手口

カテゴリ主な手口詳細
スリ・ひったくり集団スリ・刃物リュック切り込み・装飾品引きちぎり・ホテル合鍵侵入スリ・ひったくり
タクシー・交通同乗者強盗・偽警察検問・夜間障害物強盗・タクシーブルース車内盗タクシー・交通
詐欺・ぼったくり偽警察恐喝・空港不法斡旋・闇両替偽札・写真撮影金銭要求詐欺・ぼったくり
感染症・医療ペスト風土病・狂犬病野犬・ポリオcVDPV1・第三国緊急移送感染症・医療

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独立大通り --- 邦人ひったくりの本場

外務省の被害例より。

アナラケリー(Analakely)で日本人観光客がひったくり被害に遭った事例が報告されています。

大使館「安全の手引き」も繰り返し独立大通り周辺を名指ししており、最近の傾向は次の通り。

従来は単独での粗暴な手口による犯行が多かったが、最近では標的となる人物の気を引く役、強奪する役、逃走経路を確保する役、追跡を阻止する役等、グループでの巧妙な手口による犯行が増加しています。

これは「物売りや物乞いに話しかけられた瞬間、別の人物にバッグを切られて中身を抜かれる」典型例。気を引かれた瞬間、リュック・ショルダーバッグの背中側が無防備になります。詳細はアンタナナリボのスリ・ひったくりで。

偽警察の検問恐喝(夜間)

外務省「安全対策基礎データ」より。

過去には、日本人観光客が多く訪れるアンタナナリボ(Antananarivo)市内の独立大通り周辺において、夜間、複数の警察官が検問と称して、法律違反等をしていない日本人観光客を車から降ろし、執拗に金銭を要求し、進路を阻んだり、警察署に連行するといった事案が発生しました。

大使館の最新報告(令和8年1-3月期)にも「夜間に警察官を装った者から不当な金銭要求を受けた事例」が継続報告。「パスポート不携帯や予防接種不備などを口実に、執拗に要求を繰り返すケース」もあります。

少額でも応じない、所属と氏名を確認、可能なら大使館24時間連絡先(032-07-072-11)に通報。詳細はアンタナナリボの詐欺・ぼったくりで。

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ホテル内も安全ではない

大使館「安全の手引き」より。

ホテルのレストランにて、ビュッフェ・テーブルに食事を取りに行っている間(約30秒〜1分間程度)、椅子に掛けておいたバックを盗まれた。

宿泊先のバンガローにて、施錠して就寝していたところ、朝起きると側に置いていた貴重品(パスポート、財布等)の入ったカバンが無くなっていることに気づいた。 ※ホテル等の宿泊先では就寝時に合鍵を使って部屋に侵入し、所持品を奪うケースがあり、ドアチェーン等が備え付けてある場合は必ず使用して下さい。

ホテルの金庫も「客室内に設置された金庫が壊され、貴重品が奪われた」事例あり。最も重要な貴重品は身体に密着するセキュリティポーチに入れて持ち出すのがマダガスカルでは現実解です。

ノシベ事件のアンタナナリボへの影響

2026年1月のノシベ三輪タクシー殺人事件(運転手と薬局3名死亡)は北部の出来事ですが、首都経由でノシベに移動するルートを取る旅行者は多く、移動の前後で首都に滞在することも珍しくありません。観光地でも武装犯罪が日常化しているとの認識を持って首都に戻ってきてください(マダガスカルの治安国記事の関連節を参照)。

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2025年デモの余波と政情観察

2025年9月24日からアンタナナリボで始まった抗議デモは、停電・断水への不満を出発点にZ世代主導で全国規模に拡大しました。10月13日には市内中心部の「5月13日広場」がデモ隊に占拠され、大使館は近接禁止を呼びかけ。10月後半に大統領が国外退避し、軍主導の暫定政権が樹立。

今後も「デモや道路封鎖を始めとする新たな抗議行動が発生する可能性」(外務省)があり、特に独立記念日(6月26日)・1月の建国記念日付近・大統領選関連の節目には街中の人混みを避けるのが賢明です。

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緊急時の連絡先

機関電話番号
在マダガスカル日本国大使館020-22-493-57
大使館 緊急時連絡(24時間)032-07-072-11
警察17 または 117
消防・救急車18 または 118
Soavinandriana 病院(旧軍病院)020-23-397-51
Polyclinique d’Ilafy020-22-425-66
Espace Medical020-22-625-66
Clinique des Soeurs020-22-235-54

マダガスカル全体の治安もあわせて確認しておこう。

この都市のトラブル別ガイド

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