アンタナナリボで日本人被害の中心はスリ・ひったくり系の窃盗犯罪。外務省は「貧困に起因する犯罪は多く発生しています。スリ、ひったくり、置き引き、車上狙い等は、マダガスカル人富裕層のみならず、外国人や観光客も被害に遭っています」と書いています。
特に「最近の被害事例では、バッグやリュックをナイフで切られ中身を抜き取られる事案や、身に付けていた装飾品類をひきちぎられ強奪される事案が頻繁に発生」—刃物を伴う被害が増えているのがマダガスカル特有の警戒ポイントです。
同じ「グループでの集団スリ」構図はナイロビのスリ・ひったくりやヨハネスブルグの首締め強盗でも共通の警戒事項です。
Travel Alert 01
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グループ犯行 --- 4役の役割分担
大使館「安全の手引き」(令和7年12月版)の最新傾向。
従来は単独での粗暴な手口による犯行が多かったが、最近では標的となる人物の気を引く役、強奪する役、逃走経路を確保する役、追跡を阻止する役等、グループでの巧妙な手口による犯行が増加しています。
実際の邦人被害例:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
「通行人」が実は追跡阻止役だったというのが恐ろしい点。話しかけられた瞬間に背中側のリュックがやられている、と覚えておくこと。
刃物でリュック切り込み
外務省「2 日本人の被害例」と大使館の手引きの両方に記載のある手口。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
大使館の防犯対策ポイント:
当地では、手に持った荷物(バッグ・リュックサック等)を強奪する、置き引き又はカッター・ナイフ等で荷物に切り込みを入れ、中身だけを抜き取るという手口が多いため、貴重品類は露出させない方法(身体に密着する形態の保護ケース等を使用する又はウェストポーチに入れ、衣服で覆う等)をお勧めします。
リュックを持ち歩く場合も、外ポケットにスマホ・財布を入れないこと。本体の貴重品は服の下のポーチへ。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
装飾品引きちぎり
外務省「日本人の被害例」と大使館手引きから:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
ネックレス・ピアス・派手な腕時計・首掛けカメラはすべて引きちぎりの対象。バオバブ・キツネザル写真を首掛けカメラで撮りたいニーズはあるかもしれませんが、移動中はバッグの中、撮るときだけ取り出すスタイルにしてください。
集団に囲まれて路地に連行
これがアンタナナリボで最も恐ろしいパターン:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
外務省の防犯対策は明確: 「ひと気がなく狭い路地は、逃げ道がないため、強盗被害に遭いやすい場所と言えますので、立ち入らないようにしてください。また、単独での徒歩による移動は極力避け、夜間における不要不急の外出は控えてください」。
万が一囲まれた場合は: 「決して抵抗することなく、『身の安全の確保』を最優先に行動してください。過去の事例においても、犯行目的の大半は金品の強奪・窃取であり、抵抗することによって却って犯人を刺激し、傷害や殺害に発展するケースがあります」。抵抗せずに渡すのがアンタナナリボでの正解です。
Travel Alert 03
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補償額をふやすウラ技も
銀行カウンター・両替の足元置き引き
地味だが多い手口:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
両替・出金中は手元に集中するため、足元・椅子の背後が無防備になります。バッグは絶対に床に置かない。膝の上か、足の間に挟み、可能ならストラップを腕に巻きつけるか椅子の脚に通す。
ホテル内 --- 合鍵侵入と部屋金庫破壊
大使館の事例より。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
※ホテル等の宿泊先では就寝時に合鍵を使って部屋に侵入し、所持品を奪うケースがあり、ドアチェーン等が備え付けてある場合は必ず使用して下さい。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
対策:
- ドアチェーンと旅行用補助錠(ドアストッパー)を併用
- 部屋金庫は気休め、最重要品はセキュリティポーチで身に付ける
- レストランの椅子に掛けない、足元に置かない
セキュリティポーチがまだ手元にない人はセキュリティポーチ・防犯ベルト比較を確認しておこう。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
上階層・侵入盗
大使館の手引きには首都郊外の事例も:
2階建て家屋の2階に居住していた被害者が、ベランダの鉄扉を閉め忘れて外出したところ、犯人は塀を足がかりにしてベランダに登り、窓を割って室内に侵入。パソコンやスマートフォンを盗み逃走した。
※集合住宅やホテルの上階層であっても、侵入され、空き巣被害に遭うケースがあります。
ホテルの低層階・1階の窓は閉じる、ベランダの鍵を確認、外出時は窓を開けっぱなしにしない。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
防犯のチェックリスト
外務省と大使館の防犯対策ポイントをまとめると:
- 大型市場・ナイトクラブ・乗り合いバスは避ける
- バッグは身体の前で抱える、貴重品はバッグに入れず身体に密着するポーチ+上着で隠す
- 乗り合いバスは利用しない、車内はドアロック・窓閉
- 装飾品・派手な腕時計・首掛けカメラは外で見せない
- 「通行人に話しかけられた瞬間」が一番危ない。立ち止まらず歩き続ける
- 単独徒歩・夜間外出は避ける、ひと気のない路地に絶対入らない
- 抵抗しない、身の安全確保を最優先
- ホテル: ドアチェーン使用、補助錠持参、部屋金庫を信用しない
アンタナナリボの治安全般もあわせて確認しておこう。
よくある質問
アンタナナリボで一番ひったくりに遭いやすい場所は?
独立大通り(Avenue de l'Indépendance)と大階段、アナラケリー(Analakely)市場周辺が大使館・外務省ともに名指ししているエリア。「外国人観光客が多く集まる場所は、早朝・昼夜を問わずスリ・ひったくり等が発生」と書いており、安全な時間帯はありません。最新の傾向は単独犯ではなく「気を引く役・強奪役・逃走確保役・追跡阻止役」の4人組グループ。
リュックは前に抱えれば安全?
大使館の手引きには「背負っていたリュックに切り込みを入れられて中身を奪われた」邦人事例が複数記録されています。前に抱えても、店内で広げる瞬間に背後から狙われるなど隙ができます。最も安全なのは身体に密着するセキュリティポーチで、上から服を被せること。リュック自体を持ち歩くなら、外側ポケットにものを入れない・ファスナーは複数個所同時には開けない構造を選ぶ。
ホテルの部屋金庫は使ってもいい?
大使館の事例では「客室内に設置された金庫が壊され、貴重品が奪われた」「就寝時に合鍵を使って部屋に侵入し、所持品を奪うケース」が記録されています。部屋金庫は気休め程度に考え、最重要品(パスポート・カード・大金)は身に付けて持ち歩く方が現実的。ドアチェーンが備え付けてある場合は就寝時に必ず使ってください。
装飾品引きちぎりはどんな手口?
外務省の被害例には「身に付けていた装飾品類をひきちぎられ強奪される事案が頻繁に発生」「路上で通行人に突然身に付けていたネックレスを引きちぎられた」と記載。ネックレス・ピアス・腕時計など露出した貴金属が標的です。マダガスカルでは「華美な服装や派手な装飾品は避ける」のが大使館の手引きでも防犯三原則の最初に挙げられます。