アンタナナリボの移動はほぼ車。ただし、その車そのものが犯罪の現場になります。流しのタクシーで運転手が「他の客」を同乗させてその客が強盗、偽警察の検問で所持品と車両ごと強奪、夜間の幹線道路で木や石の障害物を置かれて停車させられ武装強盗。大使館「安全の手引き」(令和7年12月版)には複数の現実例が記録されています。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
タクシー --- 同乗者強盗
外務省「安全対策基礎データ」より。
タクシー(料金メーター制ではなく交渉制)を利用する場合、運転手が他の客を同乗させることがあります。同乗者が強盗を働く事件も発生していますので、同乗を許可しないよう運転手に伝えておくことが賢明です。
つまり運転手と強盗がグルになっているパターン。乗車前に「同乗者は乗せないでほしい」とフランス語または英語ではっきり伝える。途中で「もう一人乗せていい?」と聞かれたら必ず断る。承諾されないなら降車する判断も。
流しのタクシー(街角で拾う)は避け、ホテルが手配する固定運転手(チャンプ・ル・シェフ)か、ホテル予約の車を使うのが現実解。空港からの初回も予約タクシーを必ず手配しておくこと。
偽警察の検問
外務省「日本人の被害例」と大使館の事例両方に記載:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
外務省も:
過去には、日本人観光客が多く訪れるアンタナナリボ(Antananarivo)市内の独立大通り周辺において、夜間、複数の警察官が検問と称して、法律違反等をしていない日本人観光客を車から降ろし、執拗に金銭を要求し、進路を阻んだり、警察署に連行するといった事案が発生しました。
大使館の最新の安全対策情報(令和8年1-3月期)にも継続報告。「パスポート不携帯や予防接種不備などを口実に、執拗に要求を繰り返すケース」も。
対応:
- 少額でも応じない、所属と氏名を確認
- 危険を感じたら大使館24時間連絡先(032-07-072-11)に通報
- ただし夜間の人気のないエリアでは「臨機応変に」(=命を優先して少額を渡す)
詳しい詐欺パターンはアンタナナリボの詐欺・ぼったくりで。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
夜間の障害物強盗
大使館「安全の手引き」より。
夜間、車で移動中、武装した強盗団に車を強制的に停車させられ、所持品を奪われた。(道路や橋の中央に木、石や自動車等の障害物を置き、走行中の車両の進行を妨げたところを銃撃・強奪に及ぶ事件が発生している。)
渋滞中に、車に近づいてきた武装強盗が威嚇射撃を行い、車内の貴金属を強奪し逃走した。
夜間の幹線道路や郊外移動は基本回避。やむを得ない場合は前後を友人車両と隊列で動く、明るい時間帯に移動を終えるなどの工夫が必要です。
渋滞中の窓越し強奪
外務省・大使館とも繰り返し警告:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
外務省「日本人の被害例」より:
渋滞時の車内で携帯電話を使用していたところ、開いていた車の窓から携帯電話を奪い去られるという事案も発生しています。
大使館の事例:
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
対策(大使館の防犯対策より):
車両での移動中は、常にドアをロックするとともに、窓を閉めるようにし、また外から見えるところにバッグ等を置かないようにしてください。
エアコンが効かない車両でも窓は閉めておく(少なくとも手が入らない隙間まで)、スマホは車内でも見ない、座席上に貴重品を置かない、を徹底してください。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
駐車中の車上狙い
車内に荷物を残し、ドアロックした上で買い物に出かけたところ、ドアの鍵穴が壊され、車内の荷物が奪われた。
大使館は「車から離れる場合には、たとえドアロックをしていても、車両内にバックや財布等を放置することのないように習慣づけましょう。(ドアロックは簡単に開錠できます。)」と書きます。車を離れる=何も置かないが原則です。
長距離タクシー(タクシーブルース)
地方都市間の長距離移動で使うのがタクシーブルース(乗合タクシー)。安価ですが、車内・下車後の盗難が多発。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
外務省も「乗り合いバス等は利用しない方が安全です」と書いており、可能なら避ける、避けられないならパスポート・財布は身体に密着するポーチで持つこと。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
レンタカー自走は危険
外務省「世界の医療事情 マダガスカル」より。
首都アンタナナリボの道路事情は非常に悪く、道路は狭いうえに坂道が多く、信号はなく正確な市街地図も存在しません。歩行者、荷車が行き交う中、車が溢れ、運転は乱暴で、車の行き交う道路の真ん中で、物乞いや物売りが寄ってくる状況ですので、慣れない方が運転することは危険です。また、車道と歩道の区別は殆どないことに加え、当地は厳然たる「車優先社会」ですので、そのつもりで歩行してください。交通事故による10万人あたりの死亡数は日本の2.7と比較しマダガスカルでは22.5と高いです。
大使館「安全の手引き」も:
マダガスカルで自動車を運転することは可能な限り避ける方が賢明です。
レンタカーは避け、運転手付きの車(ドライバー雇用)で動くのが現実解。
歩行者として街を移動するときは
当地は厳然たる「車優先社会」ですので、そのつもりで歩行してください。
横断歩道があっても車は止まりません。信号もない交差点が多い。子供連れの場合は手を離さない、グループで動く、車道側を歩かない(車道側はバイクひったくりも狙う)。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急時
| 機関 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察 | 17 または 117 |
| 消防・救急車 | 18 または 118 |
| 在マダガスカル日本国大使館(24時間) | 032-07-072-11 |
タクシー強盗・車両強奪に遭った場合は、抵抗せず命優先で金品を渡す。被害後は最寄りの警察署で盗難証明書を取得し、保険請求・パスポート再発給に備えてください(大使館「安全の手引き」第7節参照)。
アンタナナリボの治安全般もあわせて確認しておこう。
よくある質問
アンタナナリボでタクシーは安全?
「メーター制ではなく交渉制」(外務省)で、しかも「運転手が他の客を同乗させることがあります。同乗者が強盗を働く事件も発生」しています。流しのタクシーは避け、ホテルが手配する固定運転手か、信頼できるホテル予約の車を使ってください。乗車時に「同乗者は許可しない」と運転手に伝えるのが大使館推奨。
レンタカーで自走できる?
強くおすすめしません。外務省「世界の医療事情」は「首都アンタナナリボの道路事情は非常に悪く、道路は狭いうえに坂道が多く、信号はなく正確な市街地図も存在しません」「車優先社会」と書いており、地元運転手が必須レベル。交通事故死亡率は10万人あたり22.5(日本の8倍超)。
偽警察の検問にどう対応すればいい?
大使館の手引きは「警察官や偽警察官による金銭要求については、たとえ要求額が少額であっても、明らかに不当な金銭の要求であると考えられる場合には、毅然とした態度で支払いを断ることが肝要」と書きます。所属と氏名を確認し、可能なら大使館24時間連絡先(032-07-072-11)に通報。ただし夜間の独立大通り周辺など人気のない場所では「臨機応変に」--命を優先して少額を渡す判断もありえます。
渋滞中の車内ではどう対策する?
外務省・大使館とも繰り返し警告しているのは「車の窓を開けたまま走行していたところ、渋滞で車速が遅くなったところで車外から手を入れられ、座席上に置いていた荷物を持ち去られた」事例。窓は完全に閉める、ドアロック、座席上に貴重品を置かない、スマホは車内でも使わない、の徹底が必要です。