アンタナナリボの詐欺は「権威を装った恐喝」と「善意を装った誘導」の2パターンが柱。夜間の独立大通りで偽警察に検問を受ける日本人被害が繰り返し報告されており、大使館の最新報告(令和8年1-3月期)にも「パスポート不携帯や予防接種不備を口実に、執拗に金銭要求を繰り返すケース」が載っています。
加えて空港での不法斡旋、闇両替の偽札、マダガスカルホシガメ購入→逮捕といった「マダガスカルならでは」の罠が並ぶ街でもあります。
Travel Alert 01
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偽警察の夜間恐喝 --- 日本人が名指しされている
外務省「安全対策基礎データ」(2025年12月3日更新)より。
過去には、日本人観光客が多く訪れるアンタナナリボ(Antananarivo)市内の独立大通り周辺において、夜間、複数の警察官が検問と称して、法律違反等をしていない日本人観光客を車から降ろし、執拗に金銭を要求し、進路を阻んだり、警察署に連行するといった事案が発生しました。
大使館の最新安全対策情報(令和8年1-3月期)でも同じ手口が継続報告されています。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「海外安全対策情報」令和8年1-3月期)
大使館は「少額であっても毅然とした態度で拒否することが重要ですが、状況によっては危険な状況に陥る可能性もあるため、臨機応変に対応する必要があります」と書いています。つまり夜間×人気のない場所=命の方が大事なときは少額を渡す判断もあり得る。ただし昼間や人通りのある場所なら、所属と氏名を確認し、大使館24時間連絡先(032-07-072-11)に電話する姿勢を見せれば引き下がるケースが多い。
なお、マダガスカルでは外国人は旅券の常時携行が義務。提示できなければ「身元が明らかになるまで長時間留め置かれる」ため、コピーではなく原本を持って歩くこと。
空港の不法斡旋 --- 治安の悪い安宿に案内される
外務省より。
空港において、単独の旅行者に近づき、低料金での移動・宿泊を紹介すると声を掛け、治安の悪い地区にある安ホテルに案内するといった不法斡旋の事案が発生しています。
イヴァト国際空港に到着した一人旅の旅行者が最も狙われやすい。「安くていいホテルがある」と声をかけてくるのは善意ではなく、犯罪のセッティング。空港送迎は出発前に必ずホテル経由で手配しておこう。
Travel Alert 02
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闇両替の偽札
大使館「安全の手引き」は「有利なレートで両替する等の甘い話には注意」「闇両替所では偽札を掴まされたケースもあります」と書いています。アンタナナリボの市場周辺や独立大通りで「いいレートで替えてあげる」と声をかけてくる人物がいますが、偽札の混入リスクが高い。正規の銀行か認可両替所を使うこと。
マダガスカルホシガメ購入で逮捕
大使館「安全の手引き」の事例。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在マダガスカル日本国大使館「安全の手引き」令和7年12月版)
マダガスカルホシガメは売買そのものが違法。持ち出しだけでなく、買った時点で犯罪が成立しています。バオバブの種・キツネザルのはく製・カメレオン類など、マダガスカルの固有種には国外持ち出し規制が多数。「ノシベで安く買えるよ」と勧められても絶対に応じないこと。空港税関で見つかれば没収+拘束です。
Travel Alert 03
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写真撮影で金銭要求・暴行
外務省は「現地住民と一緒に写真撮影しようとしてカメラを向けたところ、金銭を要求されトラブルとなる事案」を報告。大使館はさらに踏み込んで、「強盗犯、薬物売買、売春等の違法行為を行っている者が写真や映像に残ることを避けるため、カメラを強奪したり、所持者に暴行を加えたりするケースがある」と注意喚起しています。
実際に「何気なく写真を撮ろうと現地人にカメラを向けたところ、相手方より突然暴行を受けた」事例が記録されている。風景のつもりでも現地の人が写り込んでいると金銭トラブルや暴行に発展する。撮影するなら「周囲の状況を確認し、事前に対象者の了解を得ること」(大使館)。
宿泊サイトの虚偽情報
大使館の手引きには「宿泊サイトを利用しホテルを予約したが、到着したホテルがサイトの情報の場所や建物と異なりキャンセルしようとしたところ、ホテル側とトラブルになった」事例が記録されています。マダガスカルでは写真と実物が大きく違うケースが珍しくない。口コミの少ない安宿は避け、在住者や旅行会社の紹介を優先しよう。
Travel Alert 04
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手口早見表
| 手口 | 場所 | ポイント |
|---|---|---|
| 偽警察の恐喝 | 独立大通り周辺(夜間) | 旅券不携帯を口実に金銭要求 |
| 空港の不法斡旋 | イヴァト国際空港 | 治安の悪い安宿に案内 |
| 闇両替の偽札 | 市場・独立大通り | 好レート話に乗ると偽札 |
| ホシガメ購入→逮捕 | 土産物店・路上 | 売買自体が違法 |
| 写真撮影トラブル | 市場・路上 | 無断撮影で暴行・金銭要求 |
| 宿泊サイト虚偽 | オンライン予約 | 実物と違いキャンセル不可トラブル |
詐欺に遭わないための行動
- 夜間の独立大通り周辺は車で通過のみ。徒歩は避ける
- 空港では事前手配の送迎だけ利用、声かけには応じない
- 両替は正規の銀行・認可両替所。路上の好条件は偽札リスク
- 旅券は原本を携行(不携帯は警察の口実になる)
- 動物・植物の購入は一切しない。固有種の売買は違法
- 人物撮影は事前に了解を得る。風景撮影でも人の写り込みに注意
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭った場合
- 偽警察: 所属と氏名を確認し、大使館24時間連絡先(032-07-072-11)に通報。昼間なら毅然と拒否、夜間は臨機応変に
- 不法斡旋で安宿に連れて行かれた場合: すぐ外に出て安全な場所へ移動、大使館に連絡
- ホシガメ等で拘束された場合: 大使館に連絡し領事支援を求める。マダガスカルの法律では購入者も処罰対象
アンタナナリボの治安全般・マダガスカルの治安もあわせて確認しておこう。保険の備えはアフリカ旅行の保険ガイドへ。
よくある質問
アンタナナリボで偽警察に金銭を要求されたらどうする?
外務省の安全対策基礎データには「法律違反等をしていない日本人観光客を車から降ろし、執拗に金銭を要求」した事例が記載されています。少額でも応じず、所属と氏名を確認するのが基本。大使館24時間連絡先(032-07-072-11)に電話する姿勢を見せると引き下がるケースもあります。ただし夜間の人気のない場所では命優先で臨機応変に。
空港で低料金のタクシーや宿泊を紹介されたら?
外務省は「空港において、単独の旅行者に近づき、低料金での移動・宿泊を紹介すると声を掛け、治安の悪い地区にある安ホテルに案内するといった不法斡旋の事案が発生」と明記しています。空港では事前に手配したホテル送迎か、信頼できる予約タクシーだけを利用してください。
マダガスカルの動物を持ち帰ると罪になるの?
はい。大使館の「安全の手引き」には、お土産にマダガスカルホシガメを購入し空港で逮捕された事例が記録されています。「マダガスカルホシガメは、国外への持ち出しだけでなく、売買行為そのものが違法行為です。それ以外の動植物についても、国外持ち出しが規制されているものが多数」とあり、バオバブの種・カメレオン類なども含めて、勧められても購入しないこと。
写真撮影はどこまで自由にできる?
大使館は「強盗犯、薬物売買、売春等の違法行為を行っている者が写真や映像に残ることを避けるため、カメラを強奪したり、所持者に暴行を加えたりするケースがあります。撮影する場合は、周囲の状況を確認し、事前に対象者の了解を得ることが必要です」と注意喚起。人物を無断撮影すると金銭トラブルや暴行に発展します。