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リスボンの治安 路面電車28番とコメルシオ広場のスリ【2026】

リスボンの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

リスボンは在ポルトガル日本国大使館が「日本人の犯罪被害は、リスボンに集中しています」と明記している都市。ポルトガル国全体で2025年Q4の邦人届出9件中、ほぼ全部がリスボン市内です。観光名所として有名な路面電車28番・15番、コメルシオ広場、サン・ジョルジュ城、バイホアルト、ベレン地区は、そのまま「邦人被害多発エリア」として大使館の四半期レポートに名前が並びます。「ヨーロッパで犯罪率が低い国」というポルトガル全体の評価とは別に、リスボン市内=観光客密集地は別世界だと考えて行くべき街です。ポルトガル全体の治安と法律も合わせて確認してください。

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大使館が名指しする多発エリア

注意していただきたいエリアとしては、リスボン市内のコメルシオ広場、サン・ジョルジュ城、バイホ・アルト地区、ベレン地区及びポルト市など人通りの多い観光地です。バックパックやショルダーバッグのファスナーを開けられ貴重品を抜き取られたり、カフェのカウンターに置いた鞄を盗まれたりしています。

大使館「2025年Q4 海外安全対策情報」の一文。観光客が必ず行くスポットがそのまま危険エリアになっているのがリスボンの特徴です。

エリア主な手口
路面電車28番アルファマ〜バイシャ〜エストレラを走る観光名物路線。乗車時にグループで囲まれてリュックから財布抜き取り
路面電車15番バイシャ〜ベレン路線。ベレンの塔・ジェロニモス修道院へ向かう旅行者の定番、車内置き引き
コメルシオ広場大使館四半期レポートで名指し。広場のベンチや屋外カフェでの置き引き
サン・ジョルジュ城同上。眺望に夢中の観光客のリュック・ポケットを狙う
バイホアルト地区夜の遊興施設集中エリア。ナイトクラブ・バー帰りに被害
ベレン地区ベレンの塔・発見のモニュメント周辺。2025年12月には羽交い絞め強盗で女性2名が被害
アルファマ地区旧市街の細い路地、観光客が地図を見ている隙にスリ
バイシャ地区ロシオ広場〜フィゲイラ広場、地下鉄駅、足元置きバッグの盗難
マルティン・モニス広場2025年11月深夜に3人組の刃物強盗で金のネックレス強奪
エドワルド7世公園2025年11月にバイク2人組による高級腕時計強奪

2025年Q4の邦人被害事例 --- 3か月で9件

2025年10月から12月の間、大使館に届出があった邦人の犯罪被害件数は9件(すり、車上ねらい被害)でした。

大使館の四半期レポートが出した実数。

スリ車上ねらい
2025年10月4件0
2025年11月2件1件(2名)
2025年12月2件0

届出ベースなので氷山の一角。「警察に行くのが面倒」「届出しても返ってこない」と諦めて届けない被害を含めると実数はこの何倍にもなります。

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サン・ジョルジュ城で景色を撮っていたとき、リュックのファスナーがいつの間にか開いていて、財布と現金が抜かれていました。気づいたのは下山してからです。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在ポルトガル日本国大使館「海外安全対策情報 2025年10-12月」(被害状況の典型例として整理)

路面電車28番・15番 --- 観光名物路線がスリの主戦場

スリの手口としては、リスボン市内の路面電車(28番や15番)等に乗車するとき、犯人が割り込んできて前後を挟まれ、前の人物が切符の検札機を使うのに時間を要し、後ろの人物がリュックサックから財布を抜き取る手口

外務省の安全対策基礎データの一文。乗車時の検札機渋滞を狙うのが定番で、前にいる人物が「使い方がわからないフリ」で時間を稼いでいる間に、後ろの人物がリュックの中身を抜きます。

対策はシンプル:

  • リュックは前に背負う。乗車前から
  • 路面電車は混雑時を避ける:夕方17〜19時は地元の通勤+観光客のピーク
  • 検札機が混んでいたら無理に乗らない:次の電車を待つ
  • 財布は前ポケット:背中のリュックから抜かれるのが定番なので、貴重品はリュック内に入れない

詳しい手口はリスボンのスリ・置き引き対策で全パターン整理しています。

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地下鉄券売機詐欺 --- 1,300ユーロ被害の実例

10月23日、リスボン市サンタ・マリア・マイオール地区の地下鉄駅で2人組の女が券売機の使い方を説明しながらクレジットカード暗証番号を盗み取り、車両内で財布を盗み約1,300ユーロを利用、逮捕された。

大使館の四半期レポートが拾った2025年10月の実例。「使い方を教える」と寄ってきた人物が暗証番号を盗み見て、車内で財布を盗み、即座にカードで決済という流れ。被害額は約20万円。

対策:

  • 券売機は単独で操作。「教えてくれる」と寄ってきた人物は無視
  • 暗証番号入力時は必ず手で隠す:背後の盗み見に加えて、上方からのカメラ盗撮も警戒
  • 観光客向けの「24時間券」「7日券」は事前にアプリ(CARRIS / Metro Lisboa)で買っておく:駅での操作時間を減らせる

詳しい詐欺の手口はリスボンの詐欺・ぼったくり対策で。

夜のBairro Alto・Cais do Sodré・Docas --- 暴行傷害が多発

リスボン市内では、夜間の遊興施設が集中している Bairro Alto、Cais do Sodré、Docas等のエリアで、酒に酔った若者の喧嘩、暴行傷害が発生しています。

大使館「安全の手引き」の一文。バイホアルトはガイドブックで「夜の街歩きスポット」として紹介される地区ですが、深夜になると治安が変わります。

  • バーのハシゴで夜中まで滞在しない:終電(地下鉄は深夜1時前後で終了)の前に切り上げる
  • ホテルへの帰路はBoltかタクシー:徒歩で観光名所間を歩かない
  • 酒に酔ったグループには近づかない:揉め事に巻き込まれる

ATM・両替所での強盗

両替所や銀行のATMで、親切を装った犯人にナイフやけん銃を突きつけられ金品を奪われる。

外務省・基礎データが書く強盗手口。深夜の路上ATMや、人通りの少ない両替所で発生しています。

  • ATMは銀行支店内のもの・大型ショッピングセンター内のものを使う:人目があるところで
  • 「使い方を教える」と寄ってくる人は断る:種まき手法のバリエーション
  • 入金後はその場でしまわず歩き出してから財布へ:入金画面を見られて狙われる

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観光客を狙う「種まき手法」窃盗 --- GNR警告

共和国警備庁(GNR)は、「種まき手法」と呼ばれる窃盗の手口について注意を呼びかけています。ショッピングセンターの駐車場やガソリンスタンド、ATM周辺などで小銭や鍵などをわざと落とし、注意を引きつけている間に車内などから金品を盗む手口で、犯人グループは事前に単独で行動している人物を中心に標的を選び、複数名で役割分担をしながら犯行に及び、車などで逃走します。

リスボン郊外でレンタカーを使う旅行者は要注意。駐車場やGSで小銭・鍵が落ちる音→拾う動作→車内荷物消失という流れ。レンタカーで地方都市(シントラ・カスカイス・オビドス)へ行く旅程なら、車を離れる前に必ず助手席・後部座席から荷物を下ろしてトランクに。隣のスペインから流入した手口です。

ベレン地区の羽交い絞め強盗 --- 2025年12月

12月11日、リスボン市ベレン地区の路上で女性2名が2人組に羽交い絞めにされ所持品を奪われた(16歳・19歳の少年逮捕)。

大使館四半期レポートが拾った実例。ベレンの塔・ジェロニモス修道院の観光ルートで起きた強盗事件。少年グループによる犯行で、同型の少年強盗はアイルランドのダブリンでも報告されています。

  • 観光地でも昼間の路上で強盗が起きる:人通りの少ない裏道・地下道は避ける
  • 2人以上で歩く:単独行動は標的になる
  • 高級腕時計・ネックレスは見えないように:ロレックス等は2025年11月にバイク2人組に強奪された実例あり

シントラ・カスカイス --- リスボン日帰り圏も油断禁物

12月4日、シントラ市ムーアの城跡で60代男性観光客が22歳と26歳の2人組に財布を盗まれた(通行人が現行犯確保)。

大使館レポートが拾った2025年12月のシントラの実例。リスボンからの日帰り観光地もスリの対象になっています。シントラのペーナ宮殿・ムーアの城跡、カスカイスのビーチ・旧市街は観光客が集中するため要注意。カスカイスにはPSP観光警察署(21 481 7067)があり、外国人手続が比較的スムーズなので、被害時はそちらへ。

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街歩きの基本対策

  1. 路面電車28番・15番に乗るならリュックは前抱え:乗車時の検札機渋滞がスリの主戦場
  2. コメルシオ広場・サン・ジョルジュ城・ベレンでは荷物を体の前に:景色を撮る瞬間が一番危ない
  3. 「小銭が落ちた」「使い方を教える」は無視:種まき手法と地下鉄券売機詐欺の入口
  4. 夜のBairro Alto・Cais do Sodré・Docasは終電前に撤収:ホテルへはBolt/タクシー
  5. ATMは銀行支店内:路上ATMでの強奪事例あり
  6. 高級時計・ネックレスは見せない:バイクひったくりと刃物強盗の標的に
  7. レンタカーは荷物を絶対に車内放置しない:種まき手法は駐車場・GSで発生

緊急時の連絡先

機関電話番号
SOS緊急通報(警察・消防・救急共通)112
医療ホットライン SNS24(24時間)808 242 424
PSP リスボン・クルーズターミナル観光警察署(旅行者用窓口)21 880 4030
PSP リスボン・レスタウラドーレス観光警察署(旅行者用窓口)931 321 180
PSP リスボン・サンタ・アポローニャ観光警察署(旅行者用窓口)21 342 1623
PSP リスボン空港警察署21 844 4530
在ポルトガル日本国大使館+351-21-311-0560

ポルトガル語の緊急表現を覚えておくと心強いです。「Chame a polícia!」(シャーメ・ア・ポリーシア=警察を呼んで!)「Socorro!」(ソコーホ=助けて!)

リスボン市内の主要病院

病院区分電話
Hospital CUF Descobertas私立21 002 5200
Hospital da Luz Lisboa私立21 710 4400
Hospital Lusíadas Lisboa私立21 770 4040
Hospital Santa Maria公立21 780 5000
Hospital D. Estefânia(小児科専門)公立21 312 6600

私立病院は診察だけで100ユーロ、入院は1日200ユーロ程度。詳しい医療事情と医療搬送事例はリスボンの健康・医療トラブル対策で。

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リスボンでの邦人事故事例にはサービスエリアでの心筋梗塞救急搬送(370万円・7日入院)、深部静脈血栓症(339万円・7日入院)があります。さらに同地域のスペイン事例(ソニー損保・SBI損保が同じページに掲載)では、クルーズ中のヘリ搬送と冠動脈疾患17日入院で1,263万円、上気道感染による敗血症11日入院で647万円。クレジットカード付帯保険では足りない金額帯です。詳しくはヨーロッパの海外旅行保険ガイドへ。

この都市のトラブル別ガイド

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