ブエノスアイレスはアルゼンチンの首都で、観光・経済・空の玄関のすべてが集中する街。日本人旅行者のほぼ全員がここを通過します。一方で2024年の治安省統計では、ブエノスアイレス市の犯罪発生率は東京と比べて強盗で約1,000倍、傷害で約12倍(人口10万人あたり)。在アルゼンチン大使館の安全の手引きにそのまま書かれている数字です。タンゴとビーフを楽しむ前に、エリアごとのリスクを把握しておこう。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
レティーロ駅周辺 --- スラム街を背にした最危険エリア
レティーロ駅は長距離バスとブエノスアイレス近郊鉄道のターミナル。空港リムジンバスの発着もあるので、観光客が必ず通る場所です。ただし駅北側には大規模スラム街があり、犯罪の温床になっている。
同駅近傍に大規模スラム街が存在しており、同地を温床とする犯罪グループによるひったくりや置き引きが多発しており、これまで多くの邦人旅行者が被害に遭遇しています。過去には外国人観光客の殺人事件も発生しています
特に駅前のバスターミナルは、組織的な置き引き・スリ・ケチャップ強盗が日常的。荷物を持った旅行者は格好の標的なので、駅構内でスマホを出さない、大きな荷物は誰かに見てもらう、可能ならタクシーやライドシェアでドアtoドアで移動するのが正解。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
フロリダ通り・サンテルモ --- 観光客密度=スリ密度
歩行者天国のフロリダ通り(FLORIDA)は平日でもスリ・ひったくりが頻発。両替屋を装って「カンビオ・カンビオ」と声をかけてくるヤミ両替も多いエリアです。
サンテルモ(SAN TELMO)は週末のドレーゴ広場のフェリア(蚤の市)が有名。観光客が密集する=スリが密集する図式で、大使館の安全の手引きにも被害情報が多く報告と書かれています。
レコレータ墓地周辺もエビータの墓を見にくる観光客で常に賑わっており、ひったくり・スリの舞台。タンゴショーで有名なボカ地区(BOCA)は、カミニートの大通り以外は日中でも危険、と外務省が名指し。観光バスツアーで降ろされる範囲だけ歩いて、裏路地に踏み込まないことが鉄則です。
モンセラート・サンニコラス --- ATM後がいちばん危ない
市内金融街にあたるモンセラート/サンニコラス地区は銀行が集中。ATMで現金を引き出した直後の旅行者を狙う「マルカ」型の強盗(路上強盗)が発生します。組織化されたグループが両替所・空港・銀行で監視し、尾行して襲うパターン。両替や引き出しは銀行の中で済ませて、出てから人通りの多い大通りを使う。これだけで被害確率はかなり下がります。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
ボカとリーベル --- サッカーの試合日は近づかない
ボカ・ジュニアーズ(ラ・ボンボネーラ)とリーベル・プレート(モヌメンタル)の2スタジアム周辺は、試合日にサポーター抗争で犯罪が増加。
不要なトラブルに巻き込まれないため、対戦相手チームのユニフォームや同系統の配色の衣服等の着用を控えることを推奨します
観戦したい場合は、対戦カラーを避け、貴重品は持たない、現地の信頼できるツアーで参加する。スーパークラシコ(ボカ対リーベル)は別格に治安が荒れるので、初心者は避けたほうが無難です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
主な犯罪手口 --- トラブル別ページへ
ブエノスアイレスで日本人が遭いやすいトラブルは、モトチョロス(バイク強盗)から短時間誘拐まで幅広い。手口の詳細と対策はトラブル別ページで。
- スリ・ひったくり・モトチョロス --- バイク2人乗り強盗、満員バスのスマホひったくり、地下鉄ドア際
- ケチャップ強盗・両替詐欺 --- ケチャップ強盗、ヤミ両替「カンビオ・カンビオ」、料金表なしバー
- タクシー・交通トラブル --- 流しタクシー強盗、空港タクシー、コレクティーボのスリ
- 短時間誘拐・銃器強盗 --- ATM連れ回し、バーチャル誘拐、抵抗厳禁ルール
- 医療・健康トラブル --- 私立病院は全額自費、デング熱、日本語対応病院
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急連絡先
| 機関 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察・救急・消防(市・州内、24時間) | 911 |
| 救急車 | 107 |
| 消防 | 100 |
| 水上警察 | 106 |
| 観光警察(24時間・英語対応可) | 11-5050-3293 / 11-5050-9260 |
| 在アルゼンチン日本国大使館 | (011) 4318-8200 |
| 大使館領事班(平日 09:00-12:30 / 14:30-17:00) | (011) 4318-8220 |
観光警察は Av. Corrientes 436(市中心部)にあり、24時間対応・英語可。被害に遭ったらまずここで盗難証明書(Denuncia)を発行してもらいます。911は最初に場所を伝えるのがコツ。GPSで警察官の位置を把握しているので到着が早まります。
主要病院(24時間救急・私立)
| 病院名 | 地区 | 特徴 |
|---|---|---|
| Hospital Italiano de Buenos Aires | Almagro | 海外患者受入、救急充実 |
| Hospital Alemán(ドイツ病院) | Recoleta周辺 | 救急24時間 |
| Sanatorio de la Trinidad Palermo | Palermo | ICU充実、救急24時間 |
| Sanatorio Otamendi | Recoleta | 総合病院 |
| Centro Medico Mutual Nikkai(ニッカイ共済会) | San Cristóbal | 日本語対応職員あり |
ニッカイ共済会(Av. San Juan 2496)は日系人コミュニティが運営、日本語が通じやすい。重症は私立病院、ただし全額自費なので保険なしだと入院・手術で数百万円コース。海外旅行保険は出発前に必ず加入しておこう。
この都市のトラブル別ガイド
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