ブエノスアイレスのタクシートラブルは「ぼったくり」だけじゃない。空港前の流しタクシーで荷物ごと逃走される、トランクに荷物を入れた途端に発進される、信号待ちで窓越しにスマホを奪われる、と犯罪と直結するリスクが多い。「タクシーで安く移動できた」が一瞬で「全荷物消失」に変わる国だと思って計画を立ててください。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
流しタクシーは避ける --- 配車アプリかラジオタクシー
これがブエノスアイレスでの大原則。外務省は次のように書いています。
タクシーを利用する際は、配車アプリを使用することを推奨します。なるべく流しのタクシーを利用することを控え、利用の際は『無線タクシー』(ラジオタクシー、『RADIO TAXIの看板やフロントガラスに(IRA)と表示されている』)を推奨します
流しタクシー=身元不明の運転手=何が起きても追跡しにくい。これに対して、
- 配車アプリ(Cabify、Uber、BA Taxi 等)= 運転手評価・経路記録あり
- ラジオタクシー(IRA表示の無線タクシー)= 配車会社が運転手を管理
- レミース(ハイヤー)= 予約制、料金タクシーより高めだが安心
レミース利用時は、
一般の車両と区別がつかないため、予約の際には必ず車種、色、車番および運転手名を確認するようにしてください
これを守れば、別の偽車両に乗ってしまうリスクを減らせます。
空港前の流しタクシー --- 一番危険なゾーン
エセイサ国際空港やホルヘ・ニューベリー空港の出口で待機する「流しタクシー」が最大の罠。
空港前で待機している流しのタクシーを利用し、法外な料金を請求された被害や、目的地に到着後にトランクから荷物を取り出そうと降車した途端に預け荷物ごと逃走された被害等報告されています
長距離料金を「メーター壊れてる」で言い値にされる、目的地に着いた瞬間トランクを開けるフリして発進する、というパターン。空港着いたらまず空港内の正規カウンターで配車するか、ホテル送迎を事前手配してください。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
トランク強奪と窓越しモトチョロス
タクシー乗車時の小ワザも知っておこう。トランクに荷物を入れる時は、
運転手に格納してもらう、または運転手が運転席から離れている状態で行うことが重要です。トランクに荷物を格納した途端にタクシーが急発進して荷物を奪われる事件が発生しています
自分でトランクに入れた瞬間=運転手は運転席にいる=発進可能、という危険な隙ができる。乗車中の窓は閉める、これも鉄則。
信号待ちで停止中の車のみならず走行中の車に対しても、沿道や歩道橋等から石等を投げ落として停止させ、搭乗者を銃で脅して金品を奪う強盗が発生しています
窓越しのモトチョロスだけでなく、走行中の車に石を投げて停車させる強盗まである。窓は閉める。この一行を覚えておくだけで防げる被害がある。
ライドシェアの注意点
コロナ後にブエノスアイレスのタクシー登録台数が減って、ライドシェアの利用が増えています。
トラブル予防のため、ドライバーの評価を事前によく確認することが必要です
評価の低いドライバーは避ける、女性は深夜の単独利用を控える、車番が予約と一致しているか乗車前に必ず確認する。アプリの記録があるとはいえ、危ないことは起きると思って動いてください。
コレクティーボ(バス)と地下鉄スブテ
24時間運行のコレクティーボは便利ですが、犯行のスポットでもあります。
近年は車内でスマートフォンのひったくりが多く、特にバス停での降車間際に不意に持ち逃げされる事例が頻発しています
降車する瞬間に持ち逃げされると、次の停留所まで取り戻せない。さらに、
バスの運転自体も乱暴で、バス停に接近すると停車前からドアを開け、完全に客が乗り込んでいなくても、ドアを開けたままで発進することも珍しくありません
物理的なケガのリスクも。地下鉄スブテも同様で、ドアが閉まる瞬間にスマホを奪われる、窓越しに貴重品を奪われる手口があります。乗降口付近でスマホを出さないが両方共通の防御です。
もうひとつ、駆け込み乗車は日本以上に危険。大使館の手引きには「日本とは異なり容赦なく自動ドアが閉鎖される」と書いてあって、挟まれてケガする恐れがあります。電車もバスもストライキで予告なく止まることが多いので、余裕を持ったスケジュールで動くのが基本。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
歩行者は車優先 --- 横断歩道でも油断しない
これは交通文化の違いを知らないとケガする話。
アルゼンチンでは車が優先なので、『歩行者優先』という日本の常識は通用しません。横断歩道の信号が青でも、右折・左折の車が歩行者に構わず突っ込んできます
ブエノスアイレスの幹線道路は広く、青信号でも渡りきれない場合があるので、
道路中の分離帯で待機してください
無理に渡らず分離帯で1サイクル待つ。交差点では物売り・窓ふき人・大道芸人が車道に出てくるので、車を運転する場合も窓は閉めて、トラブルに巻き込まれないよう。
体験談 --- 空港前のタクシー
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在アルゼンチン日本国大使館「安全の手引き」(空港前の流しタクシー被害の典型))
中南米では空港タクシーリスクが共通。ペルー・リマでも空港敷地外のタクシーで強盗・誘拐の事例が報告されていて、空港から市内移動はとにかく事前手配が安全です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 空港流しタクシー | エセイサ・ニューベリー空港出口 | 法外料金、到着時に荷物ごと逃走 |
| トランク格納急発進 | 流しタクシー乗車時 | 自分で入れた直後に発進、荷物強奪 |
| 窓越しモトチョロス | タクシー車内・信号待ち | 開いた窓に手を伸ばしスマホ強奪 |
| 走行中強奪 | 沿道・歩道橋 | 石を投げて停車させ銃で脅す |
| ライドシェア偽車両 | 路上 | 予約と異なる車両で連れ去り |
| コレクティーボ降車 | バス停接近時 | 降車する瞬間スマホを奪う |
| 地下鉄ドア際 | スブテ車内 | ドアが閉まる瞬間スマホ奪取 |
出発前にやること・現地でやること
出発前
- 配車アプリ(Cabify、Uber、BA Taxi)をインストール、現地SIMかeSIMで通信確保
- 空港〜ホテル移動は事前にホテル送迎かレミース予約
- 主要観光地の名前と住所をスペイン語でスマホにメモ
現地で
- 流しタクシーは使わない。特に空港前は絶対NG
- レミースは車種・色・車番・運転手名を予約時メモと照合
- タクシー乗車中は窓を閉める(エアコン使用)
- トランクに荷物を入れる時は運転手にやってもらう
- 降車時は荷物を全部出してから精算
- バス・地下鉄の乗降口でスマホを出さない
- 横断歩道は青信号でも一拍待つ、渡りきれない時は分離帯で待機
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 安全な場所に移動して 911 に連絡
- 観光警察 11-5050-3293/11-5050-9260(Av. Corrientes 436、24時間・英語可)で被害届
- ライドシェア・配車アプリの場合はアプリ内のサポートに乗車記録を添えて申告
- 荷物が逃走された場合はクレカ・カード類を即停止、パスポート紛失は大使館領事班 (011) 4318-8220
- 盗難証明書(Denuncia Policial)を発行 --- 保険請求に必須
よくある質問
ブエノスアイレスのタクシーはどう選べばいい?
配車アプリ(Cabify、UberなどのライドシェアやBA Taxi)の利用が最も推奨されています。流しのタクシーは避けて、ラジオタクシー(フロントガラスに「IRA」表示の無線タクシー)かレミース(ハイヤー)を使うこと。レミース予約時は車種・色・車番・運転手名を確認して、本物か照合してから乗車します。
空港のタクシーは安全?
空港敷地内の正規カウンターのタクシーかホテル送迎を使ってください。空港前で待機している「流しのタクシー」は法外な料金請求や、目的地に着いた瞬間に荷物ごと逃走される事例が報告されています。料金は事前確定型のレミースが安心です。
タクシー乗車中の注意点は?
窓は必ず閉めてください。信号待ちでモトチョロス(バイク2人乗り)に窓越しにスマホやバッグを奪われる事例が頻発しています。トランクに荷物を入れる時は運転手に格納してもらい、自分で入れた直後の急発進による荷物強奪に注意。降車時は荷物を全部出してから精算すると安全です。
コレクティーボ(バス)でスマホは使える?
車内では出さないのが無難です。降車間際にスマホを持ち逃げされる事例が頻発しているため、特にバス停接近時のスマホ操作は危険。地下鉄も同様で、ドアが閉まる瞬間にスマホを奪われる手口があります。乗降口付近でのスマホ使用を避けてください。