ブエノスアイレスの詐欺は「うまい話に乗らない」だけでは防げません。突然服に何かをかけられる、両替したら偽札、料金表が出ていないバーで法外な請求。どれも観光客が遭いやすいパターンで、外務省と大使館の両方が手口を具体的に書いています。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
ケチャップ強盗 --- 親切な人=共犯
ブエノスアイレスのケチャップ強盗は、観光地・公園で多発する典型的な手口。グループで動きます。
数人のグループによる犯行が多く、手口は、ケチャップ、廃油、塗料等の液状物質を被害者の衣服につけた後、汚れていることを指摘すると同時に、親切に拭き取りを手伝う様子で接近し、被害者が汚れを拭き取る間に財布や地面に置いたバッグ等を奪って、逃げ去るケースが多いです
「鳥のフン」を装った液体を背中にかけられるパターンもある。大使館の手引きにはさらに具体的な記述があって、
一見親切そうな高齢女性であったりもします
これが最大の罠。「優しい現地のおばあちゃんが助けてくれた」と感じた瞬間に、別の共犯が荷物を持ち去ってる。汚れは後で自分で落とせる。声をかけてきた人を絶対に相手にせず、その場を離れる、これが鉄則です。
頻発エリアはフロリダ通り、レコレータ墓地周辺、サンテルモのフェリア、レティーロ駅前。観光客密度が高いところが標的です。
ヤミ両替「カンビオ・カンビオ」 --- 違法かつ偽札リスク
ブエノスアイレスを歩いていると、繁華街で「カンビオ・カンビオ(cambio cambio)」と声をかけてくる人が頻繁にいる。これがヤミ両替屋です。
いわゆる『ヤミ両替』とよばれる違法行為です。両替人によっては人目のない奥まった場所に連れて行くこともあり、安全が確保されているとは言い難いため、ヤミ両替の誘いには乗らないでください
公定レートよりレートがいい、という誘惑があるかもしれませんが、リスクは3つ。①違法行為で外国人でも当局の対象になり得る、②偽札に替えられる、③人気のない場所に連れ込まれて強盗。両替は銀行か空港・市内の正規両替所で。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
紙幣すり替え --- 釣銭はその場で必ず確認
タクシーや商店、両替所での「すり替え」も多い手口。
ヤミ両替で換金する際や、一般の商店、タクシーの精算時等において、偽札や高額紙幣を低額紙幣にすり替えられる等の被害も発生しています。銀行、空港等の両替所、商店やタクシー利用時等、現金を受け取る際には、慌てずに必ず相手の目の前で金額を確認するようにしましょう
特にタクシーは要注意。「これは偽札ですよ」と運転手が見せた紙幣が、実は乗客が渡した本物紙幣をすり替えられたもの、というケース。支払いは相手の目の前で・釣銭は受け取った瞬間に数えるを習慣にしてください。
料金表なしバー --- 入店前にチェック
ブエノスアイレスでは飲食店に料金表の店頭提示が義務付けられています。これが日本人にはあまり知られていない法律で、
バーに入る時は、料金表を見て金額を確認することが必要です。料金表が見当たらない場合は、不正な高額料金を請求される可能性もあります
つまり料金表が見当たらない店=要注意の店。法律を守らない店が、客にだけ誠実なはずはない。法外な請求をされて、店を出してもらえない、というトラブルにつながります。入店前に外の料金表を必ず確認してから決めるのが安全です。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
国際的詐欺・遺産相続詐欺メール
在留邦人や旅行者宛に「あなたが遺産受取人」「国際取引でお金をやり取りしたい」といった詐欺メール・書簡が届くケースもあります。大使館は注意喚起のPDFまで出してます。返信しないこと、個人情報や口座情報を送らないことが基本。アルゼンチン国内発のオンライン詐欺もあるので、現地で取引相手に振り込む前は会社の実在確認を。
体験談 --- フロリダ通りの「親切なおばあちゃん」
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在アルゼンチン日本国大使館「安全の手引き」(高齢女性が近づくケチャップ強盗の典型手口))
中南米全域でこの手の「液体かけ→拭くフリで荷物奪取」は共通。ペルー・リマでも詐欺・声かけが多発していて、観光客が「親切」と感じた瞬間に警戒スイッチを入れるのが防御の基本です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| ケチャップ強盗 | フロリダ通り・レコレータ・サンテルモ | 液体をかけ、拭くフリで荷物を奪う |
| ヤミ両替 | 繁華街・観光地 | 「カンビオ」と声かけ、偽札・場所誘導 |
| 紙幣すり替え | タクシー・商店・両替所 | 高額紙幣→低額にすり替え、偽札混入 |
| 料金表なしバー | 観光地のバー | 法外な請求、店外に出してもらえない |
| 詐欺メール | メール・郵便 | 遺産相続・国際取引を装う |
出発前にやること・現地でやること
出発前
- 両替の予定額をある程度日本で済ませておく(必要分のみ現地両替)
- クレジットカード決済を基本にする
- 大使館のスペイン語簡易表現メモ(¡Ayúdeme!=助けて、Policía=警察)
現地で
- 服に液体がかかったら絶対に振り向かず店に逃げ込む
- 「カンビオ・カンビオ」の声かけは無視
- バーは料金表を店頭で確認してから入店
- 釣銭・両替金は受け取った瞬間に相手の目の前で数える
- ATMの引き出しは銀行内のATMで、出てから人気のない方向に行かない
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 安全な場所に移動して 911 または観光警察 11-5050-3293 に連絡
- 観光警察(Av. Corrientes 436)で盗難証明書(Denuncia Policial)を発行
- クレジットカードの不正利用がないか即チェック、必要なら停止
- 偽札を掴まされた場合は両替時のレシートと一緒に大使館に相談
- 詐欺メール・国際取引詐欺は在アルゼンチン大使館 conbsas@bn.mofa.go.jp へ情報提供
よくある質問
ケチャップをかけられたらどうする?
親切そうな人が拭く手伝いに来ても絶対に相手にせず、速やかにその場を立ち去ってください。一見親切な高齢女性が近づいてくるパターンが大使館の手引きに明記されています。汚れは後で自分で落とせますが、財布やバッグを盗まれると取り返しがつきません。
ヤミ両替(カンビオ・カンビオ)は使っていい?
違法行為で、絶対に使わないでください。偽札に替えられる、人目のない奥まった場所に連れて行かれる、高額紙幣を低額紙幣にすり替えられる、といった被害が報告されています。両替は銀行か空港・市内の正規両替所で。
バーで料金表が見当たらないけど大丈夫?
ブエノスアイレスでは飲食店に料金表を店頭に提示することが義務付けられています。料金表が見当たらない店は不正な高額料金を請求される可能性が高いので、入店前に必ず確認してください。表示がない時点でその店は避けるのが正解です。
タクシーや商店で釣銭を渡されたら?
その場で必ず金額を確認してください。慌てず相手の目の前で数えるのが鉄則。高額紙幣を低額紙幣にすり替えられたり、偽札を混ぜられたりする手口が頻発しています。受け取ってから財布にしまうと、後で気づいても取り返せません。