ナッソーのスリ・ひったくり・置き引きは、外務省が日本人被害例として3パターンを名指しで挙げているほどに多い。観光客密度の高いベイ・ストリート周辺、ジターニーバスの停留所、リゾートビーチ、いずれも狙われる現場です。手口を順に整理します。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
尾行型バッグ強奪 --- 2人組が背後からつけてくる
外務省の日本人被害例で筆頭に来るのがこれ。
ナッソー市内を観光中、背後からつけてきた2人の男に、バッグを強奪された。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「バハマ 安全対策基礎データ」)
ベイ・ストリートのストロー・マーケット周辺、ジョージ・ストリート、観光客が立ち止まって写真を撮る場所が標的になりやすい。「2人組」がポイントで、片方が前から話しかけてもう片方が背後から、というパターンが古典的。
対策はシンプルに3つ。
- 後方の足音・気配に意識を向ける、立ち止まる回数を減らす
- 斜めがけバッグを体の前に回す、ファスナーは進行方向と逆向き
- 複数人で動く、特に脇道・人気の少ない方向へ歩く時
降車直後のひったくり --- バス・タクシーから降りた瞬間
2つ目の被害パターン。
バスや車を降りた直後、背後から襲われて、ハンドバッグをひったくられた。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「バハマ 安全対策基礎データ」)
「ジターニー」と呼ばれるナッソーの乗合バス、タクシー、いずれも降車の瞬間が一番無防備。手にハンドバッグを持って車外に出るタイミングを犯人が待っている、という構造です。
降車前にやっておくこと。
- バッグは肩から斜めがけに持ち替える、手で持たない
- 降りる前に車内から周囲を確認、人通り・違和感のある人物がいないか
- ホテル前で降りる、街中の停留所で降りるなら大通りの明るい場所を選ぶ
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
ビーチ・観光地の置き引き --- 目を離した数分
3つ目のパターン。
ビーチ等の観光地で荷物から目を離した際、置き引きの被害にあった
ケーブル・ビーチ、パラダイス・ビーチ、ジュンカヌー・ビーチ、いずれも観光客集中エリア。泳ぎに行く・写真を撮りに離れる・売店に並ぶ、その数分が狙われます。
対策は荷物の構成自体を変える。
- 貴重品はホテル金庫に預ける、ビーチに持ち込むのは最低限
- ビーチに持っていくお金は当日の予算分だけ、カード類はコピーのみ
- 複数人なら順番にビーチ番を決める、1人で泳がない
ベイ・ストリート脇道での詐取 --- リゾート気分の油断
ベイ・ストリート本通りは比較的人通りがありますが、1本脇道に入ると景色が一変します。観光客が安いお土産屋・ローカル食堂を求めて入る道で、声をかけられて停止した瞬間が危ない。在バハマ大使館の独自掲示は防犯の基本としてこう書いている。
夜間の一人歩きは極力避け、複数で行動する
多額の現金や貴重品などを持ち歩かず、現金は何か所かに分けて所持する
旅券を含む所持品には常に注意を払う
リゾート気分で財布の中身を全部外に持ち出す、ベイ・ストリートから2〜3ブロック南に下がる、というのは事故率が一段上がる行動。散歩は本通りまで、夜は単独行動禁止を徹底してください。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
民泊・ホテル客室盗難 --- 鍵管理を侮らない
ナッソーのリゾートホテルは比較的しっかりしていますが、ダウンタウンの中小ホテル・Airbnbでの客室荒らし・忍び込みは近隣カリブ諸国(ジャマイカ含む)で多発しているパターンです。
- チェックイン時にデッドボルト・チェーンの動作確認
- 貴重品はセーフティボックスへ、暗証番号は自分で再設定
- 「Do Not Disturb」表示で在室を装う、清掃時間を限定
- ベランダ・窓の鍵を寝る前に必ず確認
パスポートだけは特別扱い --- 紛失で出国不可
繰り返しになりますが、ナッソー固有の事情としてバハマ国内に日本大使館がなく、紛失するとジャマイカで再発給になります。在バハマ大使館の独自掲示。
バハマ滞在中にパスポートを紛失、損傷した場合や、パスポートの盗難に遭うと、一時的にバハマから出国することができなくなります。…想定外の長期滞在となり出費もかさむことが予想されますので、パスポートの管理には十分ご注意ください
具体的には以下の運用で。
- 原本はホテル金庫、外出時はコピー携帯
- 顔写真ページの画像をクラウド保存(紛失時の発給申請がスムーズ)
- 盗難証明書はバハマ警察で取得、再発給申請に必要
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
手口早見表
| 手口 | 主な現場 | 防御の鉄則 |
|---|---|---|
| 尾行型バッグ強奪 | ベイ・ストリート、観光地 | 後方意識・複数行動・斜めがけ前持ち |
| 降車直後ひったくり | バス・タクシー降車地点 | 降りる前にバッグを斜めがけに |
| ビーチ置き引き | ケーブル・ビーチ等 | 貴重品はホテル金庫、ビーチ番 |
| 脇道での詐取 | ベイ・ストリート裏 | 本通りに留まる、夜単独禁止 |
| 客室荒らし・忍び込み | 中小ホテル・民泊 | デッドボルト・金庫・窓施錠確認 |
| パスポート紛失 | 観光地全般 | コピー携帯・原本は金庫・写真データ保存 |
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったときの対応
最後に、もし被害に遭ったら。
- 身の安全を最優先、抵抗しない(A2「強盗等の被害に遭ったときは、身の安全を優先し、抵抗しない」)
- 警察に通報: 911 または 919、盗難証明書を必ず取得
- クレジットカード会社に連絡して停止
- パスポート紛失なら名誉総領事(+1-242-677-9026、日本語不可)と在ジャマイカ日本国大使館(+1-876-929-3338)へ連絡
- 海外旅行保険の現地アシスタンスに連絡、医療や代替交通の手配
クレジットカードの番号、保険証券番号、大使館連絡先は全て出発前にスマホとは別の紙にメモしておいてください。スマホごと盗まれた瞬間に詰みます。
ナッソーは観光客密度が高いぶん、手口がはっきりしています。ベイ・ストリート脇道に入らない・荷物から目を離さない・夜は複数で動く、この3つで大半が回避できます。
よくある質問
ナッソーで一番盗まれやすいものは?
バッグとハンドバッグです。外務省が挙げる日本人被害例3つのうち2つは「2人組に背後から強奪」「バス・タクシー降車直後のひったくり」で、いずれもバッグが標的。リュックなら前持ち、ハンドバッグは斜めがけで体の前、貴重品は分散保管。これだけで遭遇率はだいぶ下がります。
ベイ・ストリートは安全?
日中の本通りは観光客も警察も多く比較的安全ですが、脇道に1本入ると別の街になります。降車直後・狭い裏道・人気の少ない一帯がひったくりの舞台。ベイ・ストリート以外への寄り道は単独を避け、夕方以降は本通りに留まるのが基本動作です。
パスポートは持ち歩いた方がいい?
コピーで十分です。バハマでは常時携帯義務はなく、原本を持ち歩いて紛失すると出国不可リスクが大きい。原本はホテル金庫、コピーを携帯、写真データはクラウド保存。バハマ国内に日本大使館はなく在ジャマイカ大使館兼轄なので、再発給に時間とお金がかかります。
ビーチに荷物を置いたまま泳いでもいい?
置き引きの主要パターンです。外務省の被害例にも「ビーチ等の観光地で荷物から目を離した際、置き引きの被害にあった」が明記。貴重品はホテル金庫に預け、ビーチには最低限の現金とカードコピーだけ持っていくのが現実解です。