コロンビアは世界で消費されるコカインの半分以上を生産していると言われる国(外務省「世界の医療事情」)。観光地でも薬物の売人が近づいてくる現実があります。一方で麻薬犯罪には最長30年の禁固刑が科されていて、観光客であっても容赦なく適用されます。「コロンビア産の本物を試したい」が一発で人生を終わらせる国、と認識して動くべきです。
Travel Alert 01
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麻薬犯罪は最長30年禁固
外務省「コロンビア 安全対策基礎データ」は、麻薬の項目で次のように明記しています。
コロンビアではコカインの密造、密売、密輸の拡大が大きな問題となっています。麻薬犯罪に対しては最長30年の禁固刑が定められ、厳しい取締りが行われているので絶対に関与しないでください。
外務省「世界の医療事情」も同じ趣旨で、
コロンビアでも薬物の所持、使用、販売は違法です。 売買や所持が見つかると、最長30年の禁固刑が定められ、厳しい取締りが行われています。
観光客だから・少量だから・誰かに勧められたから、という言い訳は一切通用しない国です。さらに日本でも大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法で処罰対象になるため、帰国後も罪に問われる可能性があります。
「運び屋」仕立てに巻き込まれる手口
直接買わなくても、巻き込まれるパターンがあります。大使館の「安全の手引き」は明確に警告。
知らない間に「麻薬の運び屋」にされないよう、以下の事項に注意して下さい。 ・知らない人物から、物を預からない ・知人からでも、不審な物件は預からない ・知らない間に自分の荷物に紛れ込ませられないよう、手荷物から目を離さない
外務省も同じ趣旨で、「麻薬隠匿の事実を知らせずに荷物運搬を依頼する手口もありますが、事情を知らずに麻薬運搬に関与しても処罰の対象となる」と明記。空港では麻薬犬による臭気検査が厳重で、隠されていても発見される。発見されたら「知らなかった」では通りません。
大使館は隠匿の手口も具体的に挙げていて、
・液状にして、ボトルに詰める ・プラスチック製品を一旦溶解し、中に混ぜ込む ・衣類に染み込ませる ・衣類の縫い目に隠す ・瓶のラベルの裏に隠す ・キリスト像や十字架の中に隠す ・自転車のパイプに隠す
「精巧に隠されているので、外見上はわかりません」と書かれている。お土産・プレゼント・「ちょっと荷物見ててほしい」 --- どんな名目でも他人の荷物は預からない、と決めておくことです。
Travel Alert 02
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日本の市販薬も規制対象になる
意外な落とし穴が、日本の市販薬。外務省「世界の医療事情」はこう書いています。
日本で市販されている風邪薬の中には咳止め成分(コデイン等)など、国によって薬物取り締まりの規制対象になっているものもありますので、パッケージのまま持参する、常用しているお薬、風邪薬などを持ち込む場合はバラで所持せず、医師の処方箋などを英語で書いて持参してください。
特にコデイン入り咳止め、向精神薬(睡眠導入剤・抗不安薬)、ADHD治療薬は要注意。日本では普通の市販薬でも、コロンビアでは規制薬物として扱われる可能性があります。事前に成分をチェックし、必要なら英文の処方箋・診断書を医師に書いてもらってから持参するのが安全。空港の検疫で止められた時に、書類があれば説明できます。
ボゴタの売人 --- 観光地・夜のバー街で接近
ボゴタでは旧市街、ボヤカ広場、ロスマルテリエス(La Candelaria)、ロサレス・チャピネロのバー街などで麻薬の売人が近づいてくる事例があります。「コカインある」「マリファナある」と英語で声をかけてくる、観光客に絞って話しかけるのが手口。
応じない、相手の話を聞かずに立ち去る、人通りの多い場所まで移動する。警察の囮捜査で外国人が摘発される事例、または応じた後に密売組織から逃れられなくなる事例があります。
Travel Alert 03
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コカ製品(コカ茶・コカキャンディ)の扱い
ペルーやボリビア、コロンビアの一部で「コカ茶(mate de coca)」「コカキャンディ」が観光地で売られていることがあります。これは現地では合法な飲料・嗜好品ですが、日本への持ち帰りは禁止(コカインの原料扱い)。
日本の麻薬取締法では、コカ葉・コカ製品は「麻薬」の定義に含まれます。お土産として持ち帰る、買って空港で捨てるつもりが手荷物に残っていた --- これだけで成田・羽田で逮捕される可能性があります。買わない、もらわない、現地で消費しきる、が原則。
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 観光客への売人接近 | 旧市街・バー街・観光地 | 英語で「コカイン/マリファナある」 |
| 運び屋仕立て | 知人・SNS経由・空港 | 荷物・お土産の運搬を頼まれる |
| 荷物への密かな隠匿 | ホテル・移動中・空港 | 液体・衣類・小物に隠される |
| 市販薬の誤認 | 空港検疫 | コデイン等の規制成分 |
| コカ製品の持ち帰り | 観光地土産 | コカ茶・キャンディは日本で違法 |
| 警察の囮捜査 | 売人接触 | 応じた瞬間に摘発 |
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
出発前にやること・現地でやること
出発前
- 持参する薬の成分を確認(コデイン・向精神薬・ADHD薬等は要注意)
- 必要な薬は英文の処方箋・診断書を医師に書いてもらう
- 海外旅行保険の弁護士費用補償・賠償責任の確認
- 日本でも処罰されるリスクの認識(旅行前の友人・同行者との合意)
現地で
- 麻薬を勧められたら相手の話を聞かずに立ち去る(応じる以外の選択肢しかない)
- 知人からでも荷物・小物は預からない
- スーツケース・バックパックから目を離さない、ホテル滞在中も鍵をかける
- コカ茶・コカキャンディ・コカ葉製品は日本に持ち帰らない(買わないのが安全)
- 空港でスーツケースを開けられたら(チェック)冷静に立ち会う
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
万が一巻き込まれたら
- 絶対に取り調べに同意する前に大使館領事部 (601) 317-5001 に連絡
- 大使館は弁護人推薦・通訳手配・領事面会の支援を行う(これらは権利)
- 「知らなかった」と説明できる証拠(誰から渡されたか、いつ・どこでなど)を整理
- 海外旅行保険の弁護士費用補償が使える場合があるので保険会社に連絡
- 家族・関係者にも早めに連絡(長期化する可能性が高い)
コロンビアの司法プロセスは遅く、起訴前拘禁(detención preventiva)が長期化します。早期の弁護士依頼と大使館連携が決定的に重要です。
よくある質問
コロンビアで麻薬を所持・使用するとどうなる?
コロンビアでは麻薬犯罪に最長30年の禁固刑が定められています。コカインの密造・密売・密輸は政府が厳しく取り締まっており、「絶対に関与しないでください」と外務省が明記。観光地で売っている人がいても応じない、知人からの誘いも断る。日本人として日本でも処罰対象(大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法)になり、二重に処罰される可能性があります。
知らないうちに「運び屋」にされるって本当?
大使館「安全の手引き」は具体的に警告しています。「麻薬隠匿の事実を知らせずに荷物運搬を依頼する手口もありますが、事情を知らずに麻薬運搬に関与しても処罰の対象となるので他人から荷物を頼まれても引き受けないでください」。空港では麻薬犬による臭気検査が厳重で、所持判明=処罰になります。知人からでも荷物は預からない、スーツケースから目を離さないが基本。
日本の市販薬を持って行って大丈夫?
コデイン等の咳止め成分は国によって規制対象になります。外務省「世界の医療事情」は「日本で市販されている風邪薬の中には咳止め成分(コデイン等)など、国によって薬物取り締まりの規制対象になっているものもありますので、パッケージのまま持参する、常用しているお薬、風邪薬などを持ち込む場合はバラで所持せず、医師の処方箋などを英語で書いて持参してください」と明記。少量でも「規制薬物所持」と判断される可能性があるので、不安な薬は事前に成分を確認し、英文の処方箋を準備しましょう。
路上で麻薬を勧められたら?
ボゴタの旧市街・夜のバー街・観光客密集エリアで、麻薬の売人が近づいてくることがあります。応じないだけでなく、相手の話を聞かずに立ち去ること。警察の囮捜査で外国人が摘発されるケース、または密売組織から逃れられなくなるケースもあります。「観光地だから大目に見られる」は通用しません。