ボゴタの治安で最も日本人が遭いやすいのが、スリ・ひったくり・強盗。大使館の「安全の手引き」は冒頭から「強盗・窃盗については、邦人の方が最も被害に遭いやすい犯罪となっています」と書いている。怖いのは、ボゴタのスリは時に集団強盗にエスカレートし、コロンビアでは犯人が刃物や銃を持っている前提で動かないといけないこと。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
旧市街の裏通りで5〜6人に襲われた
外務省「コロンビア 安全対策基礎データ」の被害例で、ボゴタ旧市街の事案として明記されているのが次の2件。
・旧市街を散策中、背後から首を絞められ、金品を奪われた。 ・「モンセラッテの丘」登山道で背後から刃物を突きつけられ、金品を奪われた。
ラ・カンデラリア地区は黄金博物館やボリーバル広場を擁する観光中心ですが、一歩裏に入ると一気に治安が悪化します。地元の人も裏通りには入らない。複数人で行動し、表通りから外れない、夕方以降の徒歩を避ける、貴金属や高級時計は外しておく --- これでだいぶ防げます。
モンセラッテの丘 --- ケーブルカー一択
ボゴタ市街を見下ろす定番展望スポット、モンセラッテの丘(標高3,152m)は登山道で刃物強盗の被害が出ています。徒歩ルートは絶対に使わず、ケーブルカー(テレフェリコ)かフニクラ(登山鉄道)で登るのが正解。これは観光客向けの「便利な選択肢」ではなく、現地の人も推奨する安全のための必須選択です。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
トランスミレニオで消えるスマホ
ボゴタの基幹交通であるトランスミレニオ(連節バスのBRT)は、スリ・スマホ盗難の主戦場。大使館の「安全の手引き」はこう明記しています。
トランスミレニオでのスリが多発しているため乗車時には貴重品の所在を含め十分注意を払う
外務省の被害例にも「トランスミレニオ(バス)、店内、野外コンサート会場で気付かないうちにスマートフォンを盗まれた」と書かれていて、車内では絶対にスマホを出さないのがルール。混雑時に体が押された瞬間にチャックを開けられて中身だけ抜かれる手口もあるので、押された時は即座に貴重品を確認することです。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省「コロンビア 安全対策基礎データ」日本人被害例(要約))
バイク2人組のスマホひったくり
ボゴタの大通りで急増しているのがバイクひったくり。被害例には次の事案が並びます。
・徒歩で帰宅途中、スマートフォンにメッセージの着信があり、立ち止まって内容を確認していたところ、近づいてきたバイクに乗った犯人にスマートフォンをひったくられた。 ・レストラン前でスマートフォンを手に持って待ち合わせをしていたところ、徒歩で近づいてきた犯人がスマートフォンをひったくり、付近で待機していた仲間のバイクの後部座席に乗って逃走した。
スマホは路上で出さない。地図確認・通知確認は建物の中で。耳に当てて通話するのも狙われやすいので、必要ならイヤホン+ハンズフリー、できればスマホ自体を見せないこと。同じ手口はリマでも宅配バイクひったくりが急増中、サンパウロのパウリスタ大通りでも自転車・バイクのスマホひったくりが最多手口です。
車の窓割り強盗 --- 信号待ちが狙われる
外務省の被害例にはこんなのも:
路上駐車してスーパーで買い物をして車に戻ったところ、窓ガラスが割られ車内においていた現金等の入った鞄が盗まれていた。
大使館の「安全の手引き」も警告しています。
運転中でも、鞄を外から見える場所(座席の上)に置かない(トランク、足下、シート下等に必ず隠しておく)~停車中に二人乗りのバイクに横付けされ、窓ガラスを割って盗まれるケースがある
レンタカーや配車アプリの車内でも、バッグや荷物は座席の上に置かないこと。信号待ちで止まる時は前の車との車間を空け、いつでも車線変更できる位置に。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
レストランでの置き引き --- 注意逸らしの典型
外務省被害例にはレストラン関連も:
・レストランで、突然倒れた近くの席の客を助けていたところ、自分の座席に置いていたバッグを盗まれた。 ・レストランで食事中、体の脇に貴重品が入ったバッグを置いていたが、気づかないうちにバッグが盗まれていた。
「人が倒れた」「物を落とした」「絡んできた」 --- すべて注意を逸らすための演技で、その隙に共犯者がバッグを持ち去ります。コロンビアのレストランの一部にはテーブル裏にバッグ用のフックが付いているので、これは積極的に使う。フックがない場合は椅子の背もたれに掛けず、体の前か膝の上に。
自転車専用道路(シクロビア)でも狙われる
ボゴタは日曜日に大通りが歩行者・自転車専用になる「シクロビア」が有名。ただしここでも被害が出ています。
自転車専用道路(シクロビア)でサイクリング中に親しげに声を掛けられ、しばらく会話したのちに「自転車に乗せてほしい」と頼まれ、乗せたところ、そのまま逃走され自転車を盗まれた。
「親しげに声をかける」が手口の入口、はボゴタ全体に共通するパターンです。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
手口早見表
| 手口 | 場所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 旧市街集団強盗 | ラ・カンデラリア裏通り | 5〜6人で囲む、隠し財布まで奪う |
| モンセラッテ刃物強盗 | 登山道(徒歩ルート) | ケーブルカー一択 |
| トランスミレニオのスリ | バス車内・駅構内 | 混雑時のチャック開け、スマホ抜き取り |
| バイクひったくり | 大通り・路上 | 2人組、スマホ・バッグ・腕時計 |
| 窓割り強盗 | 信号待ち・路上駐車 | バイクで横付け、窓を割る |
| レストラン置き引き | 飲食店 | 注意逸らし+共犯者の置き引き |
| 首絞め強盗 | 旧市街・人通りの少ない場所 | 背後から接近 |
出発前にやること・現地でやること
出発前
- パスポートのコピーを2部用意(1部は荷物に分散、1部はクラウド保存)
- 貴重品はセキュリティポーチ(首下げ・腰巻き)に分散
- 海外旅行保険の加入(盗難補償・携行品損害の確認)
現地で
- 路上でスマートフォンを操作しない。地図・通知確認は建物内で
- トランスミレニオ車内ではスマホを絶対に出さない
- 旧市街は表通りから外れない、複数人で動く、夕方以降の徒歩を避ける
- レストランではバッグを体の前に。テーブル裏のフックを使う
- 高級時計・アクセサリーは外す。「目立たない」が最大の防御
- 強盗に遭ったら全部渡す。ポケットに手を入れない(武器を取ろうとしていると誤解される)
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 絶対に抵抗しない。要求されたものをすべて渡す
- 安全な場所まで離れたら警察緊急番号123に通報
- 最寄りのCAI(交番)か警察署で盗難証明書(denuncia policial)を発行してもらう --- 保険請求・パスポート再発行に必須
- クレジットカードは直ちに停止(VISA: 0-1-800-912-3678 などカード会社の番号)
- パスポート盗難の場合は在コロンビア日本国大使館領事部 (601) 317-5001 で紛失手続き
- 大使館の住所は Carrera 7 No.71-21 Torre B Piso 11, Bogotá D.C.(チャピネロ地区)
よくある質問
ボゴタでスリや強盗に遭ったらまず何する?
絶対に抵抗せず、要求されたものをすべて渡してください。コロンビアでは強盗が拳銃や刃物を持っている前提で、「年少者でも銃を持っている確率が高い」と大使館も警告しています。安全な場所まで離れたら、警察緊急番号123に通報し、観光警察または最寄りのCAI(交番)で被害届(denuncia policial)を出します。盗難証明書は保険請求とパスポート再発行に必須です。
トランスミレニオで安全に移動するには?
大使館は「トランスミレニオでのスリが多発しているため乗車時には貴重品の所在を含め十分注意を払う」と明記。スマートフォンを車内で出さず、貴重品はバッグの底か体の前のセキュリティポーチへ。混雑時は意図的に体を密着させてくる人物に警戒し、押された瞬間にチャックを確認するのが基本です。鞄の口を体側に向けて持つだけでも被害を減らせます。
モンセラッテの丘は安全に登れる?
大使館の被害例には「モンセラッテの丘登山道で背後から刃物を突きつけられ、金品を奪われた」事案が明記されています。徒歩での登山道は使わず、ケーブルカー(テレフェリコ)かフニクラ(登山鉄道)を必ず利用してください。早朝・夕方は避け、土日の混雑時間帯に複数人で行くのが現実的です。
バイクひったくりはどう避ける?
大使館の被害例には「徒歩で帰宅途中、スマートフォンにメッセージの着信があり、立ち止まって内容を確認していたところ、近づいてきたバイクに乗った犯人にスマートフォンをひったくられた」事案が複数あります。路上で立ち止まってスマホを見ない・耳から離してハンズフリーで使わない、地図確認は店内かホテルで、が鉄則。日中の大通りでも狙われます。